2003年7月15日火曜日

2003年7月15日(火)

空港に向かう前に尾根さんが車で、金屋町の山間にある「明恵峡温泉」に連れて行ってくれる。

空港に向かう前に尾根さんが車で、金屋町の山間にある「明恵峡温泉」に連れて行ってくれる。

★明恵峡温泉の露天風呂。

この温泉の名前はこの地の出身地である鎌倉時代の高層、
明恵上人からとられている。
実は、少し前に、白洲正子と河合隼雄が対談した「縁は異なもの」という本を読で、明恵上人のことを知り、興味を持っていたのだが、 今日の金屋町訪問はたまたまである。奇遇だなと思う。
明恵上人の話を少し。
明恵は厳しい修行によって、体が宙に浮くようになる。
けれど人がそのことを言いたてると、明恵は、これしきの事は「いみじき事」 でも「神変がましき」ことでもない、修行をすればだれでもできるのだから口にするな、といったそうだ。
多くの宗教はその人が起こした奇跡が証拠みたいになって、 教団ができてゆくけれど、明恵は、そういう形での宗教の成り立ちは、 本来の宗教から外れていることをよく知っていたので、教団をつくらず、 あまり弟子もとらず、一人きりでいたそうだ。
「我は後世たすからんと云う者にあらず。
ただ現世に先ずあるべきやうにあらんと云う者なり」という明恵の言葉が好きだ。
「あるべきやうは何か」と問い続ける過程を自分も楽しめたらなと思う。
明恵峡温泉はロケーションも泉質も素晴らしく、お薦め。
自然を見て、いい湯につかり、とてもすっきりして、体調がよくなった気がした。
帰りは尾根さんがわざわざ関西空港まで送ってくれる。

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