2004年5月30日日曜日

5/30(日)

目が覚めたら、午後2時。だいぶ疲れていたみたいだ。
 近くをしばらく散歩。真夏のように暑い。急激に成長を続ける若葉が青空に映えていた。
 夕方から録画していた映画「ボウリング・フォー・コロンバイン」を観る。日本でも去年上映され、かなり話題になっていたが、見逃していた。
 アメリカの銃社会に問題提起する内容で、色々と考えさせられた。もう少し、クールに笑わせてくれるのかと思っていたら、結構直球。面白い作品だったけれど、正義感や使命感にかられるあまり、対象への礼節を欠いたムーア監督の態度には違和感を持った。
 政治やメディアが「恐怖」を煽ることでアメリカ人を支配しているという指摘には説得力を感じた。
 ムーア監督がマリリン.マンソンにインタビューしたときの、マンソンの態度と言葉がとても印象に残った。
 ‘99年にコロンバインの高校で二人の生徒が校内で銃を乱射し、多数の死者が出るという痛ましい事件が起こる。元々過激な音楽活動で批難の対象になりが ちだったマンソンだが、犯人の高校生がマンソンのファンだったということで、一部の世論から集中放火をあびることになる。彼はスケープゴードの対象にされ てしまったわけだ。騒ぎのまっただ中に行われたインタビューでも、マンソンは冷静にみえた。
 監督がマンソンにこう質問する。
「コロンバインの生徒や、あの町の人達に話すとしたら何と言う?」
 彼はこう答える。
「何もだ。だまって彼らの話を聞く。それが大事だ。」
とても知的で誠実な返答だと思った。

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