2004年10月31日日曜日

10/31(日)いわき ソニック

いわきは意外に暖かかった。
 相変わらず駅前には女子高生がたむろしていて、皆素晴らしくなまっている。
 今回も地元バンド「あぶらすまし」がオープニングで演奏してくれる。
 彼らのステージの最後に参加して1曲セッションする。友部正人さんの影響も感じる、なかなかぐっとくるナンバー。
 明日はいよいよハワイアンだ!

2004年10月22日金曜日

10/22(木)帯広 ふた葉亭

 日中はビレッジヴァンガードの野口君と合って、飯を食いながら色々と話しする。
 ふた葉亭のアプライトピアノは、よく調律されていて弾きやすかった。
 今夜のライブも終始よく盛り上がった。常呂町で毎年ライブを企画してくれる浦西さんが、遠くから観に来てくれる。知床からは永田さんが地酒を持って来てくれた。まったくありがたい。
 浦西さんはライブの時から相当にお酒が回っている様子。あんなに酔った浦西さんは始めて見た。その原因を後で知る。泣くなられた砂川さんはジャンベの ワークショップで何度も常呂町に来られていて、浦西さんとの関わりが深かった。今日は砂川さんの御葬式があったので、浦西さんはいたたまれなくて、常呂か ら何時間もかけてオレのライブに足を運んでくれたのだそう。
 打ち上げで酔った浦西さんから「リクオは死なずに、やり続けてくれ」と言われる。歌い続けることを浦西さんに約束する。
 今日の打ち上げは、千葉さん夫妻の手作り料理。どの料理も美味しかった。ただ、せっかく生牡蠣をだしてもらったのに食べれなかったのが心残り。オレは今まで牡蠣で3回あたっているので、ツア-中は食べないことにしているのだ。ああ残念。
★ 食べれなかった生牡蠣。
★ ふた葉亭の千葉さん夫妻と。
 

2004年10月21日木曜日

10/21(水)

★ 帯広に移動する前に小樽駅構内にある回転寿司屋で、とろとうにを食べる。
 
 夕方4時頃帯広着。多分4年振り。夜は以前に帯広でライブをブッキングしてくれた長谷さん夫妻が、車でホテルまで迎えに来てくれて、明日のライブ会場であるふた葉亭に一緒に行く。
 長谷さん夫妻とは約4年ぶりの再会。ふた葉亭の千葉さん夫妻とは、初対面。千葉さんはキーボードマガジンでのコラム連載を読んだのがオレに興味を持つきっかけだったそう。
 長谷さんから、シンガーでありパーカッション奏者でもある砂川さんが亡くなられたことを知らされる。
 帯広の空は広く、星が美しい。夜は随分と冷えた。

2004年10月20日水曜日

10/20(水)小樽 すかんぽ

 芦別からバスで札幌まで。そこからJRで小樽へ。
★ 芦別のバス停留所の待ち合い室。
★ 札幌から小樽に向かうJRで撮影。
 毎回盛り上がる「すかんぽ」でのライブ。今夜もワイルドな気分で演れた。
 すかんぽの打ち上げは、オレもマスターのきんちゃんも毎回酔いどれ。
 酔って、厨房のCD棚を物色。好きな曲をかけまくる。
★ 打ち上げで出された「そい」の活け造り
★ マスターのきんちゃん。
 
 
 

2004年10月19日火曜日

10/19(火)芦別 ディラン

 旭川から芦別までバス移動。車内はがらがら。少し風邪気味。  
★ バスの中で撮影。

芦別は、かっては炭坑で栄えた街。今は人通りも少なく、西部映画のゴーストタウンのようなおもむき。この寂しさが、何とも言えず心地よかたりする。

★ 芦別の街角で見かけた山本リンダ歌謡ショーを宣伝するポスター。

 店入りする前に、知り合いがやってる「BAKU」という喫茶店にゆく。そこで始めて、札幌を中心にブームになっているスープカレーを食べる。美味しかった。その時にかかっていたウォ-レン・ジヴォンのラスト・アルバムがとてもよかった。
★ スープカレーとウォーレン・ジヴォンのアルバムジャケット。
ディランの忠さん美香子さんとは約1年8ヶ月振りの再会。ディランは数年前にアプライトピアノを購入した。その際。忠さんから、「リクオに弾いてもらうた めに買ったんだよ」と言われる。ブルースをやるのに、ぴったりのピアノ。この日の自分のピアノはかなりブルージィーだったに違いない。
★ ディランのピアノ。



 

 

2004年10月18日月曜日

10/18(日)

 今日はオフ。旭川に泊まる。日中は、らいるの理香子さんが、富良野、美瑛界隈を観光案内してくれる。
★ 大雪山国立公園にて。活火山の十勝岳から、もくもくと煙が上がってました。

 温泉の脱衣所にサングラスを忘れてきたことを、旭川のホテルに戻ってから気付く。急遽、駅前の通りでサングラスを物色。いいのが見つかる。
 夜は、オレも何度もツアーで回っている旭川のライブスポット、アーリータイムズで野狐禅と早川義夫さんのジョイントライブを観させてもらう。
 最初に早川さん登場。殆どMCはなく、ノンストップで曲が続く。どんどん引き込まれて行く。一遍の物語をみているようなライブ。濃縮120%の歌。笑え たり、泣けたり、考えさせられたり。客席は堅かった。みんな、もっと反応してもよいのに。早川さんは体全体で歌っている感じ。歌っているときの腰使いがひ わい。スケベ過ぎてやばい。いやらしさは美しさ。
 野狐禅も負けじと、ハイテンション。竹原君は声がよい。
 早川さんに誘っていただいて、打ち上げにもお邪魔する。色々と楽しい話ができた。
 早川さんはいまだに、もてたくてしょうがないのだが、内気で、なかなかきっかけをつくれないそうだ。50半ばを過ぎた今も、そういうことで悩んだりしながら歌を歌っている早川さんに親しみを感じる。このまま長生きしてほしいなあ。
 野狐禅の二人はとても仲が良い。これから増々ブレイクしてゆくんだろうな。
 今日も冷える。雪が降り出しそうな寒さ。 
★ ライブ後早川さんと撮影。
★ 野狐禅の二人と撮影。

2004年10月17日日曜日

10/17(日)鷹栖町 きっちんらいる

★ 旭川に向かう汽車で食べた駅弁。
 ★ 旭川駅前で白人の大道芸がショーを行ってました。
★ らいるに到着する前、鷹栖町で撮影。
★ ライブ会場のきっちんらいる。手前の赤い実のなっている木は、北海道でよくみかける「ななかまど」。
 
 旭川駅から車で約30分でライブ会場らいるに到着。リハ-サル前に店の回りを散歩。回りは畑と雑木林。空が広い。とんびが優雅に舞っている。空気が美味しい。ただぼんやりと散歩するだけで、疲れが癒される。
 ライブはホームパーティーのような雰囲気。大学軽音時代の同級生である曽我部が、観に来てくれる。彼は大阪から転勤して、今この近くに住んでいるのだ。多分、オレのライブを観たのは、卒業以来初めてだろう。楽しんでくれたようだ。
 打ち上げは歌声喫茶状態。演奏し、歌い出す人多数。マスターの音次郎さんも、オリジナル曲「かっぱの歌」を披露してくれる。オレもうながされて、2曲弾き語る。
  夜は相当に冷えた。 
★ 打ち上げで撮影。
 


2004年10月16日土曜日

10/16(土)札幌 くう

 半年振りの札幌。吐く息が白い。さすがに冷える。
 今回のライブも、いつもお世話になっているコミュニティFM「三角山放送局」の主催。
 先日の台風は北海道にも直撃し、札幌近辺はかなりの被害が出た。三角山放送局の杉澤さんの実家は台風で倒壊したそう。
 「くう」でのライブは始めて。山本さん夫妻が5年前にオープンさせたライブ.スポットで、60席ぐらいの広さ。洒落ていて品がある。店内に置かれたグラウンドピアノが店の雰囲気にとてもよく合っている。
 最初はジャズのライブを中心にブッキングしていたそうだが、最近はどんどん幅がひろがり、ハナレグミや友部正人さん等、 アコースティック系のシンガーソングライターのライブもよくブッキングしているそう。
 リハーサルの時からとても気持ちよくて、時間を忘れてピアノと戯れる。
 本番もいい感じで席が埋まり、とてもいい雰囲気。相当に気持ちよく演奏できた。ピアノが自分に寄り添ってくれている感じ。ぜひ、また演らせてほしい。
打ち上げでキノさんという方に出会う。今から約12年前、始めて北海道をツアーして、旭川でライブをやったときにキノさんは、ミキサーをやってくれていたそう。申し訳ないことに、オレは覚えていなかったのだが、久し振りの再会だった。
 キノさんは12年前の旭川のライブ・テープをわざわざCDRに焼いて持ってきて、打ち上げでオレにプレゼントしてくれる。思わぬ送り物。
 オレはあまり自分の過去の音源を聴き直すことがない。大体、自分の過去にあんまり目が向かない。過去を振り返って色んなことを思い出すと、懐かしいだけ じゃなくて、切ない気持ちや、やるせない気持ちが、どっと溢れて、つらくなることを恐れているのかもしれない。つらい人生を送ってきたわけでは全くないの だが。しかし、この日は12年前の自分がどんなライブをやっていたのか、興味津々であった。さっそくホテルに戻って、その音源を聴いてみる。
 そこには、今よりもずっと性急で、せっぱつまった自分がいた。声は今よりもさらにアクを強くした感じ。ほとんどの曲が、今は歌わなくなってしまったナン バー。ステージはエンターテインメント性に欠けてはいるが、演奏の集中力はかなりのものだ。聴いていてぐっときて、じわっときた。過去の自分から刺激と勇 気をもらった感じ。キノさんに感謝。

2004年10月15日金曜日

10/15(金)新宿 レッドクロス vs風味堂、clingon

 レッドクロスはできて間もないライブハウス。来るのもやるのも始めて。場所は、今は無き日清パワーステーションのすぐ近く。久し振りにこのあたりに来たから懐かしかった。
 昔、パワステでワンマン・ライブをやらせてもらったとき、本番でグランドピアノの上に乗って踊ったら、ライブの後にパワステの事務所に呼び出されて、日 清のスタッフにえらい怒られたことがあった。ロックンンロールのパイオニア、ジェリ-・リー・ルイスを見習っただけなのに。
 レッドクロスのブッキングマネージャーは、以前、秋葉原のグッドマンにいた今関君。今回のイヴェントの企画は彼による。
 風味堂のライブは始めて観た。ピアノのワタリ君のピアノがよく転がっていた。クレイジーフィンガーズにぴったりの人材。弾けていてスィート、いいバンドだった。
 クリンゴンは、噛むほどに味が出て来る感じ。
 ライブの客層で、一番反応がよいのは大抵、若い女子とオバサンである。素直なのだ。今日の客層は若い女子中心。始めてオレのライブを観た人も多かったと思うが、皆本当によく掌に乗ってくれた。一つの理想的なライブの形。
 クールドライブの鍵盤奏者の田中だいちゃんが、キンモクセイのメンバーを連れてライブを観に来てくれる。ライブの後、一緒に飲みに行く。

2004年10月11日月曜日

10/11(月)長崎 オハナカフェ

長崎は晴れる。汗ばむ程の陽気。
 今日はオレのマネージャー、トッチーが合流。
 オハナカフェは縦長のつくりのしゃれたカフェ。
 あおちゃんと一緒にこの日のライブを企画してくれた、森君は、落ち着いていて寡黙。誠実さがにじみ出ている。
 動員以上に、お客さんの反応は熱狂的だった。客層が若い!元気がみなぎっている。若い女子達はオープンで明るい。
 ツアー最終日に相応しい盛り上がり。サンキュー長崎。
★ ライブ本番。オレとミッキー。
 この日の打ち上げの料理は最高だった。海の幸がテーブルにずらりと並べられ、どれも美味。特に、クジラの刺身が最高。
 今日の打ち上げは落ち着いて、ゆっくりと語り合う。今回もたくさんの人達にお世話になりました。感謝。
★ 鯨の刺身セット。
 
 

2004年10月10日日曜日

10/10(日)福岡ジェリコ

 生憎の雨。
 本日のライブ会場ジェリコは、なぜかステージと客席の間を隔てる小さな池がある。なぜ?リハーサルのときから、危険を感じる。本番で落ちないよう警戒せねば。
 お客さんの反応は前回の福岡以上に熱い。ステージでのミキオ君の弾けっぷりが素晴らしい。明らかに東京でのステージとは違う。九州に入ると気持ちが開放 されてゆくらしい。オレも負けじと盛り上がる。今日もオスモード全開で、腰を使う。ライブの後半ではペットボトルの水を、ステ-ジで頭からぶっかけて気合 いを入れる。
 事件はアンコールで起きた。
 宴もたけなわ、場内の盛り上がりはピーク。オレは調子に乗りまくってステージ前方に勢いよく飛び出す。そして見事池に「どっぼ~ん!」。照明が暗く、興 奮していたので、その存在を忘れてしまっていた。客席からは「きゃ~!!」。あんなキャーキャー叫ばれたんは久しぶり。幸い怪我はなく、ずぶ濡れ状態でス テージを続ける。ライブにハプニングはつきもんやね。
 飛び入りゲストの伸さんは、キョンさんのソロコーナーで「you are so beautiful」を、アンコールでオレとミキオ君をまじえて「Georgia on my mind」「what’d I say」を熱唱。皆の心をわしづかみにする。
今夜の打ち上げも弾ける。日付けがとっくに変わっても、増々調子に乗るオレ。せっかくなので、先に部屋に戻っていたミキオ君を2軒目のお店でもう一度呼 び出したら、来てくれた。さらに盛り上がり、もう1軒。朝方まで飲んで騒いで、最終的にはミキオ君と野郎二人で、ホテルに帰る。さっきまで、あんなに盛り 上がっていたのに。空が白んで、鳥も泣き出した。道すがら、清清しい虚しさと寂しさ、達成感をミキオ君と共有したような気がした。

2004年10月9日土曜日

10/9(土)福岡

 今日は移動日。午後1時半頃福岡に着くなり、まずはキョンさんお薦めのラーメン屋「豚珍館」へ。そこで、明日飛び入りで歌ってくれる地元のシンガー、浅 原伸さんと合流。オレとミキオ君は初対面。割腹の良い、人懐っこいおじさん。キョンさんによれば、福岡の音楽シーンのドン的存在なのだそう。明日のセッ ションが楽しみ。
 それにしても「豚珍館」の料理は美味しかった。ラーメンだけでなく、注文した焼豚と高菜チャーハンも最高だった。今日は胃を休めようと思っていたのだが、あまりに美味しいので、「痛風になるぞ~」と小さく叫んで、思いっきり食って、飲む。
★ 1次会の後、記念撮影。
夕方からスマイリ-原島さんがパーソナリティーをつとめるCROSS-FMの番組に生出演させてもらう。原島さんとは3人とも知り合いだから、リラックスしたトーク。
 夜はミキオ君、アオちゃんと一緒にB1までヒートウェーブのライブを観に行く。山口のステージを観るのは5年ぶりぐらい。相変わらず、彼の弾くグレッチ のギターの音色は最高だった。山口は自分が知る中で、最も素晴らしいギタリストの1人。池畑さんのドラムも素晴らしかった。彼らの地元である博多で観れて よかった。長年かけて築かれたであろう、ステージと客席の信頼関係が美しかった。いいライブだった。山口は懲りずに元気だった。
 ライブの後、ミキオ君と一緒に楽屋を訪ねる。予告なしの訪問に、山口はぽかんとした表情で一言。「なんでここにおんの?」。久し振りの再会に、もう少し気の利いた言葉を選べないのか?もっと喜んでくれるかと思ったら、案外そっけない応対で少しがっかり。

2004年10月8日金曜日

10/8(金)クレイジーフィンガーズ (リクオ、Dr.kyOn、以東ミキオ) at熊本 バトルステージ

オレとミキオ君は前日に長崎入りして空港近くのホテルに宿泊。今回の長崎公演の主催者でもあり、九州3ケ所ツアーに帯同してくれるアオちゃんこと安生地 智廣君がホテルまでワゴン車で迎えに来てくれる。今回の九州ツアーはこのワゴン車での移動。心配していた台風は九州をそれた模様。しかし、空は厚い雲に覆 われている。いざ熊本へ。
 キョンさんは熊本空港から当日入り。バトルステージで合流。
 熊本はミキオ君の地元。ライブにはミキオ君の御親族関係、実家の御近所の人達が大勢足を運んでくれる。皆さん、ライブを存分に楽しんで下さった様子。ミキオ君の御両親、多分御近所さんと思われるおばちゃん達の底抜けに明るい笑顔が印象に残った。
 ステージから最も目立つ度真ん中前列に両親が坐っている中、堂々とパフォーマンスするミキオ君は偉いと思った。オレだったら、動揺すんな。大体、スター ジからあんな目立つ席に坐らせられない。両親が視界に入っている中で、一回転指パッチンや、腰をくねらせたりは、しずらいよ。
 この日のライブの成功の一因は、バトルステージのスタッフのみんなのモチベーションの高さ。代表の林田さんは、クレフィン・ライブの実現を「夢がかなった」と言って、とても喜んでくれた。
 バトルステージでライブをやるときは、いつもオープニングで共演してくれるウォールフラワーの辻川さんが、今回なんと、だんなさんと一緒に、クレフィン同様3人のピアノ奏者による演奏を、オープニングアクトで聴かせてくれる。
 この日の打ち上げは相当賑やか。オレはステージ同様、弾ける。2次会はオレの馴染みのバーヘ。ファンキーな姉妹が店をやっていて、選曲がいつも good。二人との会話も楽しい。本日は団体でお邪魔したので貸し切り状態。大いに騒ぐ。最終的にはディスコ状態。皆で踊る、踊る。楽しい馬鹿騒ぎ。
★ 1次会の後、記念撮影。
★ 2次会で馬鹿騒ぎ。左奥は、ダンシング中のミキオ君の後ろ姿。
 

2004年10月2日土曜日

10/2(土)渋谷EGGMAN 有山じゅんじ、シガキマサキ、きたはらいく リクオ

有山じゅんじ、シガキマサキ、きたはらいく>SPECIAL GUEST<リクオ
 イチローが大リーグで最多安打記録を達成。素晴らしい。
 イチローという人は、自分の限界と可能性の両方を、知っているのだろう。もしイチローがホームラン.バッターを目指していたら、今のような歴史に残る選 手にはなれなかったに違いない。自分の身の丈を知った上で、最善をつくしてきたことが、偉大な結果につながったのだと思う。「身の丈を知る」のは難しいな とよく思うオレ。

今日も快晴。ライブ会場の渋谷EGGMANまで自転車で行く。UKプロジェクト内のレーベル、ライスレコードのライブ.イヴェントにゲスト参加。
 シガキ君と会うのは、初めてだと思って、挨拶したら、二年程前にオレが熊本でライブをやった時の打ち上げに、参加していたとのこと。ああ、あの時の彼 だったのか。恐縮して、正座を崩さずにいたシガキ君の姿を思い出した。彼の生演奏をこの日始めて聴く。地味だけれど、しみる。また新しい才能が出てきた と、感じた。特にメロディーと歌声が印象に残った。
 会場の雰囲気もあるのだろうけれど、今日の客席は反応が鈍く、なかなか暖まらなかった。リハーサルではいい調子だったのに、本番では、歌詞を忘れたり、ミスタッチをしたり、ちと集中力に欠けた。
 トリの有山さんは、さすがであった。どこでやろうが、かまわず有山ワールド。「洗練された自然体」とでも言おうか。音のないところからも音が聴こえて来る。存在が音楽。
 二次会は、下北沢のラ・カーニャへ。今日ラ・カーニャでライブだったシンガーの金子マリさんと、ピアニストの渋谷毅さん、画家の沢田としきさん等が店に残って打ち上がっていたので、同席させてもらう。
 恐らく、渋谷さんと御会いするのは、10年振りくらい。オレのことを、覚えていてくれていたのが嬉しかった。渋谷さんのピアノは品があって粋。日本の中で、自分が最も尊敬するピアニストの1人。
 皆さんとの会話は、とても楽しかった。渋谷さんからは「愛」という言葉について、「ジャンル」という言葉について等、興味深い話を色々と聞かせてもらう。
 渋谷さんから「鍵盤奏者でもある君に、こういうことを言うのは失礼かもしれないけれど、一度僕のピアノで歌ってみませんか?」と言われる。実は以前から、一度渋谷さんがアレンジして弾くピアノで自分の曲を歌わせえもられたらなあと、思っていたので、感激する。
★ ラカーニャで画家の沢田としきさんと。後ろの絵は沢田さんの作品。
★ ラカーニャのマスター岩下さん。
閉店で店を出ようとしたところで、元オレのマネージャーの梶屋さんにバッタリ。帰るつもりだったけれど、せっかくなので、二人で行きつけの居酒屋へ行き、飲み直す。
 しばらくしたら、440のブッキング・マネージャーの行天さんと一緒に、グルーヴァーズの藤井一彦が店に入って来る。奴と下北で会うのは本当に久し振 り。昔は同じ事務所に所属していて、よくセッションもしたし、しょっちゅう下北で飲み回っていたのだが、最近は疎遠になっていた。
 オレは一彦のことを気にはかけていて、年に2回ぐらいはメールしていたのだが、奴はたいてい返事をよこさない。ここぞとばかりに、その辺りを攻めて、 「おまえ、たまにはオレに会いに来い」と言ってやったら、「おまえが会いに来いよ」と言い返してきたので、「アホ、おまえが会いに来んかい」とまたオレが 言い返したら、また奴が言い返して来やがるので、治まりがつかない。そこを行天さんが「まあまあ」といいタイミングで間に入ってくれる。こういう会話は、 本音まじりのじゃれ合いのようなもの。久し振りに一彦に会えて、一緒に飲めたのは嬉しかった。
 下北の夜はふけ、かなり泥酔。