2005年5月1日日曜日

5/01 (日) 春一番 コンサート 

 朝10時に会場入り。眠い。今日の出番はトップと最後のなぜか2回。お客さんは出番を知らないので、いきなリクオが出て来て、終ってしまったと見せかけたところで、最後に再登場というのが、舞台監督のフータさんの狙いなのだそうだ。
  午前10時50分、開場と同時に、開演。お客さんが入場している最中に演奏を始める。朝からアッパーな曲をやる気にならないので、ミディアムテンポの「公 園はなかった」「風のイメージ」「美しい暮らし」の3曲を演奏。昨日までいい天気が続いていたのだが、オレの出番がすんだ頃から雨が降り出して、そのまま ずっと降り続ける。せっかくの野外なのに。
 春一番の出演者の楽屋は一つだけ。そこで皆が和気あいあいと長い時間を過ごすのだ。自分の出番が終っ てもほとんどの人達が会場に残って、楽屋と客席を行ったり来たりしている。楽屋ではボランティアスタッフがたくさんの料理とドリンクを用意していて、お酒 以外はただ。回りは知り合いだらけ。いたるところで、再会の挨拶が交わされるている。こんなに雰囲気のよい楽屋はなかなかない。
 去年はこの楽屋に中島らもさんと、高田渡さんがいたんだなあと思い出す。らもさんの娘さんと結婚した元木ちゃんが、楽屋にいたので話しする。
彼はオレが大阪に住んでいた頃、近所のスタジオで働いていたのだ。
 元木ちゃんから「去年春一番でリクオのステージを観たらもさんが『リクオはすごいな』って言うてたで。」と言われて、嬉しくなる。
 今年の春一番の個人的な楽しみの一つは「誰がカバやねロックンンロールショー」の再結成。誰カバはオレが中学生の頃、ローカル局で帯番組を持つ程、人気があったバンドなのだ。オレの中では、東のRC、西の誰カバっていうイメージやったなあ。
 20数年振りに観た誰カバは相変わらずのアホで、最低で最高のロッケンロールバンドだった。みんな見事におっさんになっていて、しかも多分変わっていなかった。ほんま、笑えた。心から楽しめてほっとしたところもあった。
  他の出演者の中で、印象に残ったのだが春一番初登場の男女デュオ「ハンバートハンバート」。いきなりトム.ウエイツのカヴァーから始めて、2曲めが渡さん の「生活の柄」。これでお客さんを掴んで、その後オリジナル2曲を披露。まだ20代半ばの二人だが、いろんな音楽をよく知っていて、それらを昇華するセン スがとてもよい。要注目。
 長丁場のコンサートの間、ずっと雨が降り続いていたのだが、オレと歩ちゃんの出番の午後7時を過ぎた頃ににようやく雨が上がりだす。悪天候の中、帰ってしまったお客さんも多かった。でも、よくこれだけ残ってくれたわ。
  1曲目は「グレイハウンドバス」。ステージと客席の間に心地よい一体感。曲が終ったところで、近くでみたい奴はステージに上がってくるよう客席に呼びかけ る。そうしたら20数人のお客さんがステージに上がって来て、皆体育座りしてくれた。ピアノの真ん前にまでお客さんが座ったので、普通のライブより近い感 じ。
 この状態で「LIFE IS BEATIFUL」と「パラダイス」の2曲をやって締める。
 すごく自由でハッピーな空間だった。こんなこと、春一番でしか出来ないと思う。
 会場を後にするとき、スタッフの女の子達が心のこもったメッセージを寄せて、手紙を手渡してくれた。嬉しかったな。
★楽屋にて。

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