2005年9月27日火曜日

9/27 (火)

石巻ラ.ストラーダ
 福島駅から新幹線に乗って仙台へ。そこから仙石線に乗り継いで、石巻へ。車内は下校する女子高生だらけ。彼女達の会話の中になまりを聞き取ると、なんだか嬉しくなる。
 1年半振りの石巻。今は寂れているけれど、かっては港町としてかなり栄えた街だそう。通りを歩けばその名残を感じ取ることができる。港町はどこも街や人に味わいがあって面白い。不良の大人が多いのも港町の特徴のような気がする。
 駅まで迎えに来てくれるた相沢さんは、短髪になって、なんだか若返った感じ。
相沢さんとオレは同学年。こんな小さな街でライブハウスをやるのは、はっきり言って無茶である。でも、そういう人がいてくれて嬉しい。ライブハウスだけでは食えないので、昼間は薬剤師をしているそうだ。
  お店に着いたらまず、ステージ上のグランドピアノが目に入る。前回のライブはデジタル.ピアノで演らせてもらい、今回もてっきり同じだと思っていたので、 意表をつかれる。知り合いから譲り受けたんだそう。ステージにピアノがあるだけで、店の雰囲気が随分と変わって見えた。
 1日オフがあって休養したはずなのに、なぜかこの日は体調が良くなかった。ステージでも体が重く感じた。なんとかしなければと、かえって力が入ってしまい、ライブの後半は、少し声が枯れた。
  ライブ後、CDを買ってくれたお客さんにサインしているときに、医大に通っているという若者が話しかけてくる。クレフィンのファンで仙台から観に来てくれ たそう。キーボードマガシンに掲載されていたクレフィンの譜面を見ながら曲を練習しているとのこと。終電を逃してしまったというので、打ち上げに誘う。
  2件はしごしたお店にはそれぞれアプライトピアノがおいてあって、やはり弾いてくれという話になる。オレが1曲弾き語りした後に、打ち上げに参加した医大 生も弾かされるはめに。彼が選んだ曲は、「もののけ姫」のテーマ曲。いかつい大人からの厳しいつっこみを受けながら、一生懸命に弾いてくれた。
★川をはさんだお店のすぐ前が石ノ森章太郎記念館。

2005年9月26日月曜日

9/26 (月)

福島
 今日はオフ。福島に連泊する。明日のライブ地である石巻に移動してもよかったのだけれど、そうするとまた地元の人達との宴会というパターンになりそうな気がしたので、今回は福島で地味に1日を過ごす方を選ぶ。
 昼間はコーダイ君夫妻が蕎麦を食いに連れて行ってくれる。それ以降は人に合わず、たまっていた仕事を色々とこなしつつ、読書などして1日を過ごす。
  ツアー中にリリーフランキーの小説「東京タワー」を読み始めていたいたのだが、この日一気に完読。やられた。泣かされた。いい言葉をたくさんもらった。同 世代のニオイがした。リリーフランキーという人間の臭みに共感を覚えた。考えさせられたし、勇気づけられもした。また読み返してみようと思う。

2005年9月25日日曜日

9/25 (日)

福島市 風と木
 前日はめずらしく日付が変わる前にホテルに戻り、自分にしては早い時間に布団に入る。そのせいで、朝の5時半頃には目が覚めてしまう。
 朝からゆっくりと温泉につかり、その後ホテルの食堂で、これまた自分にしてはめずらしく朝食をとる。さすが山形、お米が光っている。みそ汁も美味い。う~ん、満足。
 直食後、しばらくしたらまたうとうとしてきて二度寝。いや~幸せ。チエックアウトの後、福島に向かう前にJAMに寄って、カレーを頂く。美味い!! 
  片倉さんが米沢まで送ってくれる。車中色んな話を聞かせてもらう。片倉さんは、30代の後半にお父さんをなくしたときに、「人生は短いからやれることは今 のうちにやろう」と決意して、家を建てる代わりにJAMを建てたそう。JAMはただの音楽ホールではなく、街の社交場としても、とても役だっているよう だ。JAMに集まって来る人達が、ここで、自分達なりの楽しみ方を探し、学んでいる感じがとてもいい。
 米沢から新幹線に乗って福島へ。ライブ会場の風と木は、市街から少しはずれた、住宅街の一角にある。長男のコーダイ君を中心とした家族経営のカフェで、品があって、とても落ち着ける雰囲気。
 福島でライブをやるのは初めてなので、動員が心配だったけれど、ちゃんと席がうまってくれる。10代から60代まで、幅広い客層だった。多分初めてオレの演奏を聴くお客さんが多かったはず。こちらも新鮮な気持ちで演奏させてもらった。
 打ち上げには、コーダイ君の奥さん、妹さん、両親も参加。実に仲が良くて明るい家族。少し羨ましくなる。
★コーダイ君一家の末っ子。あまりに寝顔がかわいかったので。

2005年9月24日土曜日

9/24 (土)

川西町 JAM
 前日の打ち上げでJINROをロックで飲み過ぎたせいか、二日酔い気味。多分、気候も関係しているのだろう。雲が低くたれこんで、気圧が低く、空気もひんやりとしている。鼻がつまっていて、軽く頭痛もする。
  サンセットスタジオの早坂さんの運転する車で川西町へ。田園風景が続く中で途中下車し、早坂さんおすすめの蕎麦屋へ立ち寄る。蕎麦切りとむぎ切りのセット を注文。それらは田舎蕎麦とうどんを無造作にちぎったもので、麺は名古屋の味噌に込みうどんよりもさらに固くて太い。こしが入っていると言うよりは、噛み ごたえがあると表現した方が、適切かもしれない。噛んでいるうちに、甘みが出て味わいがひろがる感じ。おいしゅうございました。
 午後4時過ぎに川西町JAMに到着。このあたりはダリアの栽培が有名。JAMの隣もダリア園。ちょうど今が咲き頃で、色とりどりのダリヤが咲き乱れていた。晴れていればもっと綺麗だったろう。
 JAMはホールの隣が喫茶店になっているのだが、ここで出されるカレーとピザは絶品である。テラスの奥には、ピザ釜がある。オレと早坂さんがJAMに到着したときは、オーナーの片倉さんがテラスで自らピザの生地をこねているところだった。
  JAMには前回とは違う新しいピアノが入っていた。同じヤマハだけれど、サイズが大きくなった。前のピアノも繊細なタッチが表現できて好きだったけれど、 今度のやつもいい。音が太く、きらびやか。ホールの鳴りのよさも相変わらずで、リハの時から気持ちよくて、ずっと弾いていたい感じ。
 リハの後、温泉付きホテルにチェックインして、湯につかり、サウナにも入る。
 酒が抜けた感じで、すっきりした気分でライブにのぞむ事が出来た。
 この日のライブは、お客さんの飲食持ち込みが自由。それぞれが持ち込んだ酒や料理をシェアし合うのがここの流儀のようで、開演前からちょっとした宴会状態。
 盛り上がるばかりでなく、聴くところはじっくりと聴く、耳の肥えた客層だった。いいライブができたと思う。
 打ち上げでは、ピザや芋煮の他、地元でとれる素材を生かした料理を美味しく頂く。
★蕎麦を食う早坂氏。
★JAMのステージにはダリアの花が飾られていました。
 

2005年9月23日金曜日

9/23 (金)

山形フランクロイドライト
 寝坊して新幹線を一本乗り過ごした上に、乗車した新幹線がセキュリティーシステムの誤作動で停車してしまい、予定よりも2時間遅れて、会場入り。
 リハをすませて、ホテルにチェックイン。普通本番直前の食事は控えるのだが、相当に腹が減っていたので、近くのコンビニで蕎麦を買い、ホテルの部屋で食べる。その蕎麦には、ほぐし汁もついていて、麺にもこしがあった。さすが蕎麦処山形、コンビニの蕎麦までレベルが高い。
 ライブは、中盤から集中力が高まる。インスピレーションを受けながら演奏できた。ステージを降りた日常では、ああいう力がなかなか出ない。自分にもこんな力があったんだなあと感心する。すぐに忘れてしまうのだ。 

2005年9月21日水曜日

9/21 (水)

渋谷 BYG『ROLLING SINGERS REVIEW』開催記念ライブ~川越へ行きませう~改め ~川越へ行きまっしょい~
出演:アナム&マキ/イノトモ/セイクレット.パス(ゴスペル.クワイヤー)/タカツキ/ハンバートハンバート/広沢タダシ/山口洋(HEAT WAVE)/リクオ
 この日のライブの告知を始めたのが9日前。普通のライブハウスでは考えられないブッキングだ。でもここはBYG。それもありなのだ。というかありにさせてもらった。感謝。急な誘いに快く応じてくれた出演者にもほんま感謝。で、ちゃんとお客さんにも来てくれて感謝。
 オレがホスト役をつとめさせてもらい、出演者を紹介しながら、それぞれ全員とセッション。『ROLLING SINGERS REVIEW』は、出演者同士の自由なセッションが、他のイヴェントにはない楽しみの一つ。
 では、この日の出演順に。
 広沢くんは、飄々として熱い。ガッツがある。彼の独立後第一弾の新曲にピアノで参加。スターティング.オーヴァーな気持ちがしっかりと伝わって来た。
 イノトモとはピアニカでセッション。彼女の歌は切な気持ちいい。あの声が大好きなのだ。赤ワインで酔ってるイノトモもいいね。
 ハンバートとはアコーディオンでセッション。出会いと別れ。再生の歌。瑞々しくて、神高い。そして、ほっとする。
 アマム&マキは腰にきてほんまカッコエエ。女の子やけど、おっとこ前。オレのピアノもワイルドになる。コテツ&ヤンシーのコテっちゃんがハープで飛び入り。盛り上げてくれました。
 ウッドベースを弾きながらヒップホップをやるタカツキは、この日は手ぶらで飛び入り。ポエトリーリーディングで決めてくれる。朗読でもあり、ラップでもあり、歌でもある。それに合わせて即興でピアノを弾く。こういうのは初めての体験で、新鮮だった。
  山口洋とは名曲「満月の夕べ」をセッション。息遣いが伝わる。奏でる音の響きが目に見えるよう。相変わらずシャイな奴だが、音を奏でている時は正直でわか りやすい。いい会話ができたと思う。今年再会するまで彼とは5、6年のブランクがあった。その間、彼は彼のことをちゃんとやっていたし、オレはオレのこと をやっていた。だからまた同じステージに立てるのだろう。
 最後に、先週南青山で共演したゴスペルチーム、セイクレット.パスが飛び入りしてくれる。なんて幸せそうに歌う人達。オレもいい笑顔をしていたに違いない。
 アンコールではセイクレット.パスをバックに、ハンバートの良成くんがフィドルで、山口がギターで参加してくれる。
 鶴川座のスタッフも4人来てくれて、出演者とお客さんに開催地である川越市の観光パンフレットを渡したり、前売チケットを売ってくれたりしてくれる。
 世界の片隅で、皆とシェアしまくった夜だった。その場にいた人達には『ROLLING SINGERS REVIEW』が何を目指しているのかが伝わったと思う。
  さあさあ、川越へ行きまっしょい!!
★打ち上げで撮影。左からオレ、ハンバートの良成くん、アナマキのマキちゃん、ハンバートの遊穂ちゃん、イノトモ、アナマキのアナムちゃん。

2005年9月19日月曜日

9/19 (月)

秋葉原 グッドマン 「人・唄・心 ~風の唄~」
出演:リクオwith橋本歩(チェロ)、加地 睦、橋本みずき、COCO
 とにかくリハーサルから音がよかった。「え、グッドマンってこんなにやりやすかったっけ?」って感じ。音がいいとインスピレーションがわく。リハーサル中に
やりたい曲が色々と思い浮かぶ。
  この日は、ボッサピアニキータやポラリスのサポート等で活躍するギタリスト&打楽器奏者の宮田まことくんが、睦ちゃんのサポートでドラムを叩く。彼のギ ターやパーカッションは何度も聴いていたけれど、ドラムプレイを聴くのは15年前に彼がまだクスクスのメンバーとして叩いていたのを聴いて以来。いいドラ ムだった。力まず、グルーヴに身を委ねている感じがよかった。我を主張するよりもまず、いい音楽を作り出して、それらを共有することを大切にしている感 じ。
 この日の自分のステージは何かがおりてきた感じ。なるべく客を煽らず、MCもはさまず、じっくり聴かせる曲ばかり演奏。それでも客席からかなり反応があったので、結構自信になった。
  最近のステージは、自分の心を浄化させる場になっているような感じ。やはり自分は音楽を愛してるし、相手もオレのことを結構気に入ってくれているに違いな い。ステージに立つ事が出来る限り、自分はどんなことがあっても大丈夫だという気持ちになれた。もちろん、すぐ調子に乗るタイプである。

2005年9月18日日曜日

9/18 (日)

夜、ヒートウェーブの山口洋の自宅にお邪魔する。彼は、10月の「ROLLING SINGERS REVIEW」と、21日のBYGライブにも参加してくれるのだ。
 地下にあるプライベートスタジオに招かれて、彼が買ってきてくれたビールを飲みながら、色々話しする。二人でこんな風に話しするのは随分と久し振りだ。
 話をして、最近の彼の活動振りも色々と知る事が出来た。プロデュース業もやったりして、とても勢力的に活動しているようだ。バンド活動も好調なようで、今のヒートウェーブはどのバンドにも負ける気がしないと言いきっていた。
 イヴェントの相談にも乗ってくれる。ありがとう。

2005年9月16日金曜日

9/16 (金)

AYOYAMA月見ル君想フ 「不惑のゴスペルナイト」
出演:リクオ/高田エージ/今西太一/月見るゴスペルクワイヤー
 この日の共演者のエージ君と太一君とは古くからの知り合い。エージ君とは2年振り、太一君とは9年振りの再会。3人とも、ほぼ同世代である。この3組の歌にゴスペルのクワイヤー総勢16人がからむという企画。月見ル今関君は、おもしろいこと考えてくれるよなあ。
 これだけの人数のコーラスをバックに歌うのは初めての体験。いやあ、盛り上がった。ほんま高揚したし、浄化されたような気持ちよさ。歌の持つパワーをあらためて実感。
  16名のクワイヤーはこの日の為に、いくつかのグループが集まって結成されたのだそう。女性だけでなく男性も多数集まったことで、声に厚みがあった。若い 子達が多く、ステージで本当に楽しそうに、弾けているのもよかった。彼らは素直で反応がストレート。打ち上げでの弾けっぷりも素晴らしく、ほんま若さって 財産やなあと思い知らされれた。オレも負けずに始発の時間まで付き合う。
 エージ君、太一君との楽屋トークも面白かったなあ。懲りずに歌い続けて来た3人だからこそ、通じる話が色々とあるのだ。
  3人の共通の知り合いミュージシャンであるOの話も面白かったなあ。オレがOと知り合ったのは自分がまだ大阪で学生だった頃。結構いかつい顔をしているの だが、相当のタラシで、当時から女癖の悪さは有名だった。何年か前には、ついに結婚詐欺でお縄になってしまったそう。それで、出所後に結成したバンド名を 聞いて笑ってしまった(バンド名をあかすとわかってしまう人もいるかもしれないんで控えます)。0はオレより7.8歳は年上なのだが、いまだにヒモ生活を 続けているというから、すごい。太一君は、0が珍しくおごってやるというから、飲み屋でバンドのメンバーと思いっきり飲み食いした後、0に支払いを頼んだ ら、0はポケットから小銭をじゃらじゃら出してきて、「これで全部や」とのたもうたそうだ。おごる気など最初からなく、自分が飲みたかったのだろう。
 いやあ、この日は面白い話が他にもあるのだが、ここには書かれへんなあ。
 エージ君も太一君も、経験を積み重ねて来た者にしかだせない、叩き上げのステージを魅せてくれた。「今がなければ明日はない」これは3人に共通する実感だと思う。明日をわずらってばかりじゃ、明日はない。時々そのことを忘れそうになるけどね。
 翌日がオレの誕生日だったのだが、ライブ中にクワイヤーチームの工藤さんの合図で、皆がハッピーバースデーを歌ってくれる。打ち上げではお店のスタッフ がケーキまで用意してくれた。いくつになっても祝ってもらえるのは嬉しいものだ。ありがとう。BBSに誕生日メッセージを書き込んでくれた皆さんにも、そ の他多くの人達にも、ありがとう。
 今夜も上機嫌。いい気なもんだ、ミュージックライフ。
 KEEP ON!
★16名のコーラス隊をバックに弾き語る。
★ありがとう。

2005年9月13日火曜日

9/13 (火)

学生時代からの友達の大推薦で「リンダ.リンダ.リンダ」という邦画を吉祥寺で観る。
 高校生活最後の文化祭を直前に控えた女子高生4人が、ひょ んなことからブルーハーツのコピーバンドを結成。文化祭でステージに立つまでの3日間を描いた、いたってシンプルなストーリー。友達はこの映画のエンディ ングで泣いてしまったそう。自分も、泣きはしなかったが、かなり感情移入してこの映画を観た。
 軽音クラブのボックス、へたくそなバンド演奏、校舎の屋上、文化祭の風景、親友とのケンカ、真夜中の宴会、ぎこちない恋愛、制服etc.すべてが懐かしく、少し胸が締め付けられる感じがした。
 とっくに終ってしまったことなのだが、まだ終っていないような、やり残しているような、そんな気持ち。映画を観て、あらためて気付いたのだが、自分はまだいろんなことから卒業できていないし、その気もないようなのだ。
 自分のティーンエージャーは、あまりいい時代じゃなかった。いつも自意識を持て余して、自分にこもりがちな毎日だった。
  当時、自宅の勉強机の上に「喋らない」とマジックで書いて、人との会話をさけるようにしていたことがあった。会話しないくせに、自分には気付いてほしいと 思っていたのだが。そうしたらしばらくして、本当に言葉を忘れてしまったように、話し方がわからなくなってしまい、あせった。おバカさんである。今は健さ んよりもさんまになりたい。
 高校生活最後の文化祭には、ほとんど参加しなかった。学校近くのマンガ喫茶で、ずっとマンガを読んでいた。誰かが誘ってくれたり、会いに来てくれるのを待っていたのだが、誰も来なかった。当たり前だ。
 自分が『ROLLING SINGERS REVIEW』みたいなイヴェントを企画して、わざわざ面倒なことまでやろうとするのは、当時のやるせなさを、今も前向きに引きずっているからかもしれない。
 今は頼まれなくても、相手の名前を知らなくても、会いに行くし、誘いに行くようにしている。その方が楽しい。

2005年9月12日月曜日

9/12 (月)

『ニューオリンズ支援チャリティライヴ』
場所:渋谷BYG出演者:山本隆太、古川奈都子、SOUL FOOD CAFE、リクオ、kengo、バンバンバザール、MAMALAID RAG、上袋優(BIGIN)
ミュージック・チャージすべてを日本赤十字社「米国ハリケーン災害救援金」
http://www.jrc.or.jp/sanka/help/news/817.html
に寄付
 9/11衆院選は自民の圧勝。勝ち過ぎやろう。
 東京に戻って部屋で一仕事してから、休む間もなく渋谷BYGへ。『ニューオリンズ支援チャリティライヴ』に参加。
 自分は、ニューオーリンズで育まれた音楽を知らなくても音楽をやっていたと思うが、ニューオーリンズで育まれた音楽に触れなければ、今のような音楽は絶対にやっていなかった。ニューオーリンズなくして今の自分の音楽スタイルはありえない。
  自分のライブの最後に「ジーザス.オン.ザ.メインライン」を演奏。途中からソウル.フード.カフェのメンバーとして、このチャリティーイヴェントに参加 していた古川奈都子さんが飛び入りして、ピアノを連弾してくれる。これが初めての共演。ステージに上がる直前に、奈都子さんに飛び入りしてくれませんか? と聞いてみたら即OKしてくれたのだ。オープンマインドの素敵な女性である。やっぱりライブはこういうハプニングがあると、盛り上がる。演奏後は思わず奈 都子さんとハグ。
 イヴェントを仕切っていた隆太くんはBYGのスタッフであり、ピアノマンでもある。この日は出演者として、舞台監督として、司 会者として、まさに八面六臂の活躍。彼の演奏には愛情がにじみ出ていた。それは、自分を育ててくれた音楽に対する愛情であり、ステージでセッションする共 演者への愛情であり、集まってくれたお客さんへの愛情でもある。その姿勢がこの日は実に心地よく会場全体に伝わっていた。隆太くん、ほんまお疲れさん。
  トリはバンバンバザールがつとめる。自分は、今まで出会った日本のバンドの中で、憂歌団こそが最高のライブ&ツアー.バンドだと思っているけれど、この日 のバンバンバザールは既に憂歌団の域に達っしているのではと思わせるような素晴らしいライブ.パフォーマンスを魅せてくれた。
 アンコールは出演者全員で「サニーサイド.オブ.ストリート」をやって多いに盛り上がる。
 とにかくいいイヴェントだった。BYGと、そこに関わる人達の素晴らしさをあらためて認識。
  来週の水曜(21日)にはここBYGで急遽「ROLLING SINGERS REVIEW」開催記念ライブをやることになったので、皆さんぜひご参加下さい。この日のライブチャージも「米国ハリケーン災害救援金」「台風14号被害 義援金」として日本赤十字社に寄付されます。詳細はライブ.メニューで。

2005年9月11日日曜日

9/11 (日) 酒井君助かる!

長野県茅野市 カントリーキッチンくるみ
 茅野に向かう前にかつぺいさんが浅間温泉に連れて行ってくれる。湯上がりで、昼間っからビールをいただきました。
 くるみでのライブは約1年振り。
 ここのお店は小池さん夫妻と息子のケンタロー君、コータロー君による家族経営。ほんと羨ましくなるくらい仲が良くて気さくな家族である。この日はコータロー君が彼女を紹介してくれる。彼女も、既に小池一家に溶け込んでいる様子。
 ライブを企画してくれたのはグッドニューズの木下さん。木下さんは去年長年勤めていた会社を退職して、会社を立ち上げ、プロの音楽イヴェンターに転職した。最近は清志郎さんのコンサートを手かげ、諏訪に1000人ものお客さんを集めたそう。
 オレのライブの後も、有山さん、チャボさん、矢野顕子さん等のライブが目白押しである。諏訪地区の人達は、木下さんみたいな人が自分達の街にいてくれることを感謝しなけれないけない。
 くるみに置いてあるピアノは相当に古いヤマハのアプライトだけれど、鳴りが良い。やはり昔のピアノは使っている素材がよいのだろう。とても気持ちよく演奏できた。
 元ミチロウさんのマネージャーKさんも去年に続き観に来てくれる。この人も酒豪である。
  小池家の末っ子のコータロー君は、大阪で毎春行われる野外イヴェント「春一番」にボランティア.スタッフとして参加し続けている。そういうこともあって、 彼に「ROLLING SINNGERS REVIEW」のスタッフをやらないかと持ちかけたら即OK。なんて気持ちの良い奴なんだ。ありがとうコータロー君。
 ライブが終って、いつもよりまったりと打ち上がっていたら、「ROLLING SINNGERS REVIEW」の開催場所である鶴川座スタッフの山口さんから電話がある。明らかに動揺した声。話を聞いてびっくり。
  鶴川座の代表の酒井君が、打ち上げで手打ち蕎麦をすすめられて、元々蕎麦アレルギーだったにも関わらず、断りきれずに口をつけてしまったところ、発作がお きて救急病院に運ばれ、今応急処置をしているところなのだが、まだ発作がおさまらず、予断をゆるさない状況で、病院からは親族を呼ぶよう言われているとの こと。
 側についている山口さんには、気をしっかり持つよう伝え、状況に変化があれば、また連絡くれるように頼む。
 電話を切った後は、打ち上げの席で平静を装いつつ、心の中で「アホ、酒井、死ぬな!」「いや君は絶対死なん!!」などと繰り返し続ける。
 2時間程して、山口さんより2度目の連絡があり、発作が治まり、一命を取り留めたとのこと。いゃあ、よかった。ほっとした。ほんま、手まで合わせたわ。これからは酒井くんの分まで、蕎麦を食ったる。
 ほんま、色んな事があるなあ。
 オレも酒井君も山口さんも今、「ROLLING SINNGERS REVIEW」開催に向かうプロセスの真っ最中にいるのだけれど、ここまでの経過は結構劇的である。
 はっきり言って、今はイヴェントをやる難しさを、思いっきり味わっているところだ。まだまだ出来る事はたくさんあるはずだから、焦り過ぎず、 アイデアを出し合って、なるべくたくさんの人達を巻き込みながら、やるべきことをやろうと思う。ほんで、やっぱり楽しまんとね。
★リハ前のくるみ。

2005年9月10日土曜日

9/10 (土)

松本 菜じゃ
 約8年振りの松本。この日のライブは、縄手通りでたつのこ書店という絵本屋さんを営んでいる中川かっぺいさんが企画してくれた。かっぺいさんは松本で20数年友部正人さんのライブを企画し続けている人で、諏訪の木下さんから紹介で、この日のライブが実現した。
 かっぺいさんとは初対面だったけれど、すぐに打ち解けた。自然体の愛すべきおじさんである。
 ライブ場所である菜じゃのマスター関さんとも初対面。この人もいい空気感。無理してない感じ。 
 リハの前に関さんが手打ちした蕎麦を食わせてもらう。細めんで、かんでいるうちに甘みが出てくる。うまかった。食に相当こだわっているお店のようだ。
 お客さんは少なかった。8年振りだから、今日がまた始まりである。
 この日は来てくれた人数以上にCDが売れた。びっくり。
★リハの後中町を散策。
★続いて縄手町も散策。

2005年9月9日金曜日

9/09 (金)

長野市 ネオンホール
共演:タテタカコ/荻原嵩弘&矢島リョウ他
 長野は心地よく晴れる。吹く風が心地よい。もう夏は終わっている。
 ネオンホールは1年4ヶ月ぶり。その間に、Tちゃんのお腹には赤ちゃんができていた。Hちゃんも来年あたり結婚を考えているそう。Aさんは結婚して子供が生まれたとのこと。S君ももう35歳で、若い世代とのギャップを感じ始めているとのこと。
  時は流れて行く。当たり前の事なのに、どこかで25歳のままの自分は、少し戸惑いを覚える。鬼ごっこの鬼のまま、振り向けば夕暮れで、友達はみんな帰って しまっている、寺山修司がそんな描写をしていた記憶がある。取り残されたような寂しさや不安を自分もふと感じたりする。
 タテタカコさんとの共演は楽しみにしていた。ある時ラジオから流れる聴き慣れない声に惹かれるものを感じた。ピアノの弾き語りだったと記憶している。曲名は忘れてしまったけれど、DJが歌い手の名前をタテタカコと言っていたのは覚えていた。
  初めて会ったタテさんは、少しシャイそうなイメージ。ステージで弾き語るタテさんの声を聴いて、聖歌隊で歌う少年のようだと思った。でも歌にはおどろおど ろしさを含んだ女性の生理のようなものを感じた。吸い込まれるというか、引き込まれるというか、引っ張られると言うか、意味を越えたもっと深いところに触 れてくる、怖さを含んだ音楽。とにかく上辺でない。
 一時期は引きこもりだったというタテさんは、基本的に明るく素直な女性だった。底を蹴り上げた人は、前向きになるのだと思う。彼女の目の輝きに、瑞々しい生命力を感じた。
★リハの後善光寺近辺を散歩。仁王門を撮影。

★知り合いのやってるカフェで一服。懐かしくて落ち着ける空間。

2005年9月7日水曜日

9/07 (木)

DVDの編集がほぼ終了。この後オーサリングという作業を経て、プレスに回されるのだ。慣れない作業が多く、色々とトラブルもありながら、やっとここまでたどりついた。
★DVD映像より。

2005年9月6日火曜日

9/06 (水)

下北沢440「CRAZY FINGERS PARTY」
出演 :Dr.kyOn、リクオ、斎藤有太 ゲスト :シュンスケ(cafelon)
 今回も当日券なしの満員御礼。クレフィンパーティーはお客さんにすっかり定着した感。
  客席も盛り上がったが、もしかしたらそれ以上にオレ自身が盛り上がったかも。とにかくクレフィンのライブはメンバーからすごく煽られるのだ。 アンコール では、ついにハンドマイクで歌ってしまった。エルヴィス風の歌唱で、しかもアクションつき。なんでそこまでやるのかオレ。もう止まらんのだ。ここしばらく のストレスを一気に発散させた感じ。
 この日のゲストのシュンスケ君は、去年の夏に出会ってから、ずっと共演したいと思い続けていた逸材。鍵盤奏者としても、ソングライヤーとしても、シンガーとしても才能がある。
 この日共演してみて、やはり自分の目に狂いはなかったと確信。ピアノプレイは弾けていてやんちゃ。技術もある。そして、何をやってもポップなのがいい。
 彼とのデュオ.セッションも楽しかった。互いの呼吸を感じながら、多いに触発し合う演奏ができた。
 この日は久し振りに佐藤恭一さんがPAをやってくれる。彼のPAにも煽られた。
  鶴川座の酒井君と山口さんが会場に来てくれて、来月に行われる「ROLLING SINGERS REVIEW」の前売チケットを売ってくれたのだけれど、トホホな売れ行き。ライブ中に宣伝したときは、あんなに反応があったのになあ。西武新宿線に乗っ て1時間足らずの距離だから、東京近郊からでも十分日帰り出来る距離なので、東京近郊の方もぜひふるってご参加下さい。そこんとこよろしくです。
 この日のライブ会場には、ニューオーリンズのハリケーン被災者の人達の為の募金箱をもうけた。募金してくれた人達にこの場を借りて感謝します。ありがとう。
★ライブ後に撮影。左からオレ、キョンさん、有太くん、シュンスケくん。

2005年9月4日日曜日

2005年9月3日土曜日

9/03 (土)

 起きてすぐにDVDの映像と音をチェック。映像の方はかなりいい。しかし
マスタリング済みCDRをチェックしていて再び問題を発見。なんで、こうもトラブルばっか続きよんねん?
 ハリケーンに襲われたニューオリンンズが大変な状況になっている。

2005年9月2日金曜日

9/02 (金)

 とにかくいろんな対応に追われて、寝起きから夜中までドタバタ続きの一日だった。なんで、こんな同時にトラブルが起こりよんねん?
 しかも、テンパリ気味で移動の最中、某所の踏み切りで、15分も待たされてしまった。途中から、諦めて、踏み切りが空くのを待つ間、ヨガの呼吸法を試みる。
 我慢しきれず、踏み切りを越えて行く人も何人かいて、そのときに電車が急停車したりと、なんかえらいことになってた。聞くところによると、25分くらい踏み切りは遮断され続けていたらしい。ということは、オレよりも待たされていた人達がいたということだ。
 あ~、頭を冷やそう。別のこと考えよ。あ、腹へってた。鰻重食いたい。