2006年4月30日日曜日

長野県 茅野市 カントリーキッチンくるみ

長野県 茅野市 カントリーキッチンくるみ
「うた日和」
10時間連続フリーライブ(11組くらい出演の予定)
出演者:リクオ、Leyona、YANCY、バンバンバザール、マーガレットズロース、小池コータロー他多数
私有駐車場にて特設フリーマーケット、 クラフトワークショップ、豚の丸焼き&バーベキュー大会を開催。その他、「これであなたもジャグバンド!」簡単楽器手作り講座や 青空市場、オープンカフェ・バーや巨大メッセージ・ボード設置などを予定。

  「うた日和」は「諏訪をもっと面白い街に!」「諏訪に住む人たちがもっと諏訪を愛せるように!」という想いを持った若者が集って、立ち上げられたイベン ト。「ROLLING SINGERS REVIEW」 にもスタッフで参加してくれた小池コータロー君が首謀者の一人。
 午後2時頃諏訪に着いて、まずは別会場でレヨナ、ヤンシー、ガッツと音合わせ。その後、地元のイベンター、木下さんに美味しい蕎麦を食いに連れて行ってもらってから、会場入り。
  知った顔が色々。諏訪近辺だけでなく、各地からさまざまな人が集まった。「ROLLING SINGERS REVIEW」を鶴川座で一緒にやったSO-SOの酒井君とさっちゃんはスタッフとして参加。岡山のライブハウス、モグラの福武さん一家 とスタッフが総出で来ていたのには驚いた。朝の3時に車で出発してやって来たそう。ほんと、色んな人達がつながってゆくなあ。世代が幅広く、老若男女が集 まってるのもいいと思った。
 とてもハッピーな空間だった。皆いい感じで楽しみをシェアしてた。
 コータロー君はじめスタッフのみんな、ほんまお疲れさん。そしてありがとう。
★バンバンバザールのステージで盛り上がる会場。

 

2006年4月29日土曜日

04/29 (土)

広沢君のステージは以前よりも解放感が増した。気持ちがオープンになってきているのだろう。シンガーとしても成長している。
 この日は広沢君と4曲セッションしたのだが、彼のギターのグルーブの良さを再確認した。オレと広沢君はリズムの相性がいいと思う。
  久し振りにステージでアコーディオンを弾いた。デビュー当時はステージの3分の1くらいはアコーディオンを弾いていた。この10年くらいはめったに弾かな くなった。久し振りに弾いたら結構いい感じだった。過去の自分と今の自分が無理なくつながってゆける時期に入ったのかも。
 久し振りに「すべてを忘れない」を歌った。新鮮だった。パフォーマンスは控えめに、歌とピアノに集中した。降りて来た。それがお客さんにも伝わった気がして嬉しかった。

2006年4月28日金曜日

04/28 (金)

 ハシケンのライブに山口洋がゲスト出演するというので、下北まで観に行く。
 2人の人柄がにじみ出たライブだった。
 2人によるセッションは始めてということもあり、手探りでお互いのグルーヴを確かめ合っている感じ。ぎこちなさも随所にみられたけれど、二つのグルーブが重なりあった時の化学反応はやはり素晴らしかった。
  不器用なところのある山口が、あんなに何曲もハシケンのオリジナル曲にギターで参加するとは思わなかった。参加させたハシケンもチャレンジャーだし、了解 した山口もチャレンジャーだと思った。お互いに少し無理をしてでも、何かを共有しよう、何かを生み出そうとする姿勢が、素敵だと思った。

2006年4月23日日曜日

04/23 (日) 大阪 シャングリラ

大阪 シャングリラ
出演:CRAZY FINGERS(Dr.kyOn、リクオ、YANCY)ゲスト:Leyona
オープンング:チャッピー.シマオカ
 ちょっと、声がかすれてしまった。体調がいいと思って、過信してしまいました。すんません。
 声が本調子でない分を補填しようと、いつも以上に張り切ってしまう。どこまでやんねん、オレ。お客さんの乗りのいいこと。いい笑顔。
 レヨナ、やっぱかっこいい。2人のデュオでは、とてもいい「間」を共有できた。息遣いが伝わる感じ。色っぽい時間だった。
 レヨナのマネージャーの小山氏は、オレが最初にお世話になった事務所に入った当時の新米スタッフだった。当時はまだ社会人になりたてで随分と頼んない感じだったけれど、一人前になったんやなあと感心。こうやってまた一緒に仕事ができて嬉しい。
 オープニングアクトで演奏してくれたチャッピーは、年末の神戸のライブイベントで知り合って、才能を感じたのでこの日のライブに誘った。お客さんにも受け入れられれたみたいでほっとする。これからは若くて才能がある人間の生き血を吸って、増々若返っていこうと思う。
 打ち上げは、学生時代からの音楽仲間が阿波座でやっているカフェ(ライブもやる)、マーサで。気心の知れたお店だから、すごくリラックス。
 オーナーKのBGMの選曲がよかったなあ。ほとんどDJ状態。オーティスに反応して、はしゃぎながら一緒に歌ってるレヨナをみてると、自分もすごく幸せな気分。Kも嬉しかったやろな。
  お店の前で、昨夜飲みに行ったバーのマスターTさんに偶然遭遇。既に酔って上機嫌。せっかくなんで打ち上げに参加してもらう。Tさんはハット帽に真っ黒な サングラス、ギャングみたいな黒スーツをビシッと着こなして、どうみても一般人ではない佇まい。Tさんとキョンさんが、意気投合した様子で話し込んでいる 図がなかなか絵になっていたので2人の2ショット写真をアップしときます。
★キョンさんと新地のバーのマスター、Tさん。
★前左からレヨナ、キョンさん、オレ、ヤンシー。後ろ左からナカハラさん、チャッピー。

2006年4月22日土曜日

04/22 (土) 「CRAZY FINGERS PARTY SPECIAL」大阪 シャングリラ

「CRAZY FINGERS PARTY SPECIAL」大阪 シャングリラ 出演:CRAZY FINGERS(Dr.kyOn、リクオ、YANCY)
ゲスト:THE BIG HIP(白井幹夫《ex.↑THE HIGH-LOWS↓》&梶原徹也《ex.THE BLUE HEARTS》)、杉浦琢雄(東京60WATTS)
 今日も元気なオレ。 
  シャングリラは演るのも、来るもの始めて。キャバレーを意識して、いかがわしさを演出したつくり。客席の中央にバーカウンターがあるのがめずらしくてい い。オレの好きなミラーボールもちゃんと設置されている。客席に段差があって、ステージが観やすい。楽屋にシャワー室があるのもgood!うん、なかなか いいつくり。
 この日の客席はスタンディングなので、それ用のセットリストを考える。だらだらと長くやらない、ある程度コンパクトにまとめたエンターティンメイントショーを意識する。思えば、クレフィンをやり始めた頃は3時間を超えるライブが当たり前だった。ようそんなやってたなあ。
 BIG HIPはピアノとドラム2人だけという、これ以上ないような潔い形態のロックバンド。白井の親父さん、弾けまくり。梶君の8ビートは熱くて温かい。BIG HIPとのセッションはシンプルなロケンロールで盛り上がる。音でか!ある意味、クレフィンの原点に帰るような血湧き肉踊るセッション。
 杉浦君と演奏した東京60wattsのレパートリー「春夏秋冬」は、泣かせる曲。60wattsって自分より随分年下のバンドだけど、とても懐かしい匂いがする。彼らをみてると、自分の学生時代を思い出したりして、ちょっと胸きゅんになる。長く続けてほしいな。
 打ち上げは北新地にある居酒屋で。料理がどれもうまかった。値段も手頃。また来よ。その後、新地で知り合いがやってるカウンターだけの小さなバー(たなさんとこ)でキョンさんと一杯飲んでお開き。
★BIG HIPとセッション中。
★左からオレ、杉浦君、キョンさん、ヤンシー、梶君。

2006年4月21日金曜日

04/21 (金) 「CRAZY FINGERS PARTY SPECIAL」

「CRAZY FINGERS PARTY SPECIAL」
名古屋TOKUZO 出演:CRAZY FINGERS(Dr.kyOn、リクオ、YANCY)
ゲスト:杉浦琢雄(東京60WATTS)
 この日、新幹線の車窓から見た富士山は美しかった。
 キョンさんがめずらしく新幹線に乗り遅れるたので、名古屋駅の茶店で、キョンさんの到着を待ってから得三に向かう。
 メンバーが揃って、名古屋駅から得三に向かう車中、皆でふざけた話をしているうちに、楽しくなってきて、今日のライブへのモチベーションも高まってくる。スイッチが入った感じ。わくわく。
 得三でのライブは1年振りだが、その間も名古屋に来る度に2次会で飲みに来ていたので、久し振りという感じではない。得三はライブ後も朝5時まで営業。飲食充実していて、オレにとっては理想のライブハウスの一つ。
 
  この日は、個人的に画期的な出来事が。自分はもう8年以上前から色付きのグラサンを愛用していて、ステージでもはずすことがなかったのだが、この日は黒ぶ ちの色なしメガネをかけてステージに上がってみる。お客さんに瞳をさらすのはものすごく久し振り。しかもこの日は服装も、いつもの光もん、ガラもんではな くて、清潔感あふれる白シャツ。
 ステージに出たらやっぱり客席から反応があった。どう?この感じ。
 お客さんがたくさん来てくれて、ライブはよく盛り上がった。杉浦君も、前回のゲストの時より、随分とリラックスしていた様子。彼の良さが出ていた。クレフィンの中にいて、違和感がない。貴重な人材。
 打ち上げでは、体を気遣って最初はちょびちょびと飲んでいたのだが、楽しくって結局、盛り上がってしまった。
★新幹線から観た富士山

2006年4月18日火曜日

Miltoninana満喫ー沖縄恐るべし

宮城県白石市 白石碧水園能楽堂 
cafemilton presents 15th anniversary
Miltoninana music Live 白石 2009~15年目の音楽開花宣言~
【出演】山口洋/リクオ/坂本サトル/新良幸人/大島保克/下地勇/Yukie/すみれ
 前日にあんだけ飲んで盛り上がったら、そら酒も残るわな。しかもイベントの開演は午前からで出番が昼過ぎ。アルコールが抜ける間もない。
 この日のライブ会場は能楽堂。音を響かせるためにステージの下には大きな壷が仕込まれているとのことで、マイクがいらないんじゃないかと思えるくらいの響き。 
 ステージの裏の広間が楽屋だったので他の出演者の演奏がよく聴こえた。
自分の出番前、二日酔いの状態のまま楽屋で横になっているときに、石垣島出身の唄者、大島保克くんの演奏がもれ聴こえてきた。彼の生演奏を聴くのはこの日が初めてだった。
 その歌声と三線は心の奥深くまで響いてきた。横になっていられなくなって、体を起こし、客席まで彼の演奏を聴きに行った。このような天に響く、天と繋がる音楽を体験するのは、古謝美紗子さん以来に思えた。
 彼の佇まいはとても涼しげで、その音は哀しみとか歓びとか一言で言える感情を超えて、心というよりも魂の方に届いた。あの世とこの世を行き来しているような表現。自分は大島保克という人間に、大きな興味とリスペクトの気持ちを抱いた。
  続いてステージに立った新良幸人に対しても同様の思いを抱いた。2人は同郷の唄者でありながら相当に違った個性を放っていて、そのコントラストが両者の存 在をより際立たせているように思えた。新良幸人の表現には聖と俗を行き交いながらも、俗に軸足を置く人間がかもしだす色気を感じた。彼の三線は実にスケベ であった。
 2人の表現には知性と野生の共存を感じた。自分もそうありたいと思う。
 2人の演奏を体験して、2日酔いのことは忘れてし まった。彼らにインスパイアされたそのままの状態でステージに上がれたから、演奏中はとてもいい集中力を保つことができた。能楽堂の響きにも影響されて 「ケサラ」は生音で演奏した。続いてヒロシを紹介して2人でセッション。アンコールは出演者全員で「満月の夕」を演奏。
 記憶に残るライブになった。

  各ライブ会場での出演者とスタッフが全員集って、ミルトンで行われた打ち上げは、昨夜に続いてえらい盛り上がりになった。EPOさんとは沖縄以来の再会。 アコーディオン奏者の桑山さん、ギタリストの笹子さんは初対面であった。この日も新良幸人の身を削った宴会芸と、大島保克の話芸はさえまくった。
  宴の後半、人数もかなり減って来て、自分も帰るタイミングを見計らっていた時に、宮古島出身の下地勇が島の風習である「お通り」を始める。やばいなあ。勇 君が親になって、まず口上を述べた後にグラスに注がれた泡盛が回され、全員が一気飲みしてゆくのだ。この時間帯でこれはきついで。
 自分も一気に飲みしてお通りが一回りし終わったところで帰ろうとしたら、今度は保克くんが立ち上がって、次は自分が親になってもう一回しすると言い出す。付き合うしかないわ。沖縄恐るべし。
 打ち上げの最後まで盛り上がって、お通りにも付き合っているミルトンマスター&ママも恐るべし。狂ってる。まあ、そうでないと、こんなイベントできひんわな。

 酔いつぶれる寸前の状態でホテルに戻る。そして明日は午前中からライブなのだった。しかも夜と2ステージ。

2006年3月30日木曜日

3/30 (木)

今日は、すごく冷えた。
 川越で鶴川座奏創というライブ.スペースをやっていた酒井君とさっちゃんが、入間の元米軍ハウスに引っ越して、お店を「SOSO」と改めて再開するというので、遊びに行ってくる。
 近くに「ROLLING SINGERS REVIEW」の開催候補地もあるというので、そちらも下見。
  SOSOの外観はザ.バンドのデビュー.アルバム「Music from big pink」のジャケットに写っているハウスそっくりに改装されていた。インテリアもレトロな家具や小物がいい具合にコーディネートされていた。鶴川座に あったアプライト.ピアノもこちらに引っ越してきて、すっかり馴染んでいる感じ。
 SOSOの隣のハウスは、鶴川座に集まっていた仲間数人がシェ アして借りていて、なんだか楽しそう。そこには、かって西岡恭蔵さんが住んでいたのだ。この日、諏訪からSOSOに遊びに来たコータロー君は、中学生の頃 にぷち家出して、ここに住んでいた恭蔵さんを尋ねたことがあるそう。恭蔵さんには、自分も学生時代からお世話になった。いろんな線と線が点につながり、自 分達はここに集まった。人の縁は奇なり。
 夜は、SOSOに知り合いが集まって鍋パーティー。
★入間にて。

2006年3月28日火曜日

3/28 (火)

当然の二日酔い。

 昼下がり、近くの川沿いを散歩。桜が一斉に開花していた。

 数年前、川面に浮かんだ桜の花びらを眺めて、直感的に「せっかくやから、生きとこう」と感じたのを思い出す。
 なんとなく不安定な季節だ。
 ★鳩の花見。
★木蓮乱れ咲き。

2006年3月27日月曜日

3/27 (月)

「色歌七夜物語」場所:新宿ゴールデン街劇場
出演:あずみけいこwith藤井裕(Ba.)【ゲスト】リクオ
 この日は、新宿ゴールデン街の歌姫あずみけいこちゃんのライブにゲスト出演。けいこちゃんをベースでサポートするのは元サウス.トゥ.サウスの藤井裕さん。裕さんには学生時代からお世話になった。
 始めて東京をツアーしたとき、高円寺のジロキチを紹介してくれたのが裕さんだった。そのジロキチ.ライブでサックス奏者の梅津和時氏に出会い、東京の音楽事務所を紹介され、自分はデビューのきっかけをつかんだ。

 けいこちゃんとも裕さんとも久し振りの音合わせ。再会の場所がゴールデン街というのがいい感じ。
 劇場は普段は芝居で使われる機会が多いよう。古い建物ではないのだけれど、どこか懐かしいアングラな匂いが残っている。席は50席程の小ホール。ステージにはモニターがなかった。
  早めに会場に到着したので、リハーサル前にゴールデン街を散歩してたら、路地の奥から知った姿がこちらに近付いてくる。大阪梅田東通りでレイン.ドックグ スというライブハウスをやっているダケハラさんだった。街の風景にあまりにも馴染んでいるので、デジカメを取り出し近付いてくるダケハラさんに向けて シャッターを切った。3人の共演を知ってわざわざ大阪から観に来てくれたそう。今日の役者がそろった感じ。
 
 開演前に軽く腹ごしらえをしようという話になって、けいこちゃんと裕さんに連れて行かれたのが居酒屋。今夜はそういう乗りやね。その居酒屋でダケハラさんから大阪の知り合いの癌再発を知らされる。

  ライブは入れ替え制の2ステージ。けいこちゃんがステージに登場すると客席から「よ!けいこちゃん!待ってました!!」のかけ声。いいね、この感じ。自分 の出番まで客席で焼酎のお湯割りを飲みながら、ステージを楽しむ。艶っぽいね、けいこちゃん。裕さんもソロで1曲歌う。裕さんは近々、忌野清志郎さんプロ デュースでソロアルバムをリリースする。54歳のソロデビユーである。

 中盤からはオレも出ずっぱり。気持ちのいいセッションができた。今の自分を2人に伝えられてよかった。ダケハラさんも喜んでくれた。
 ライブ直後、楽屋で裕さんの携帯に清志郎さんから連絡があり、久し振りにオレも話させてもらう。「懲りずにやってますよ」と言うと「懲りずに続けて下さい」と言われる。
 ライブ後は当然、ゴールデン街で飲む。自分は結構この街に馴染んでいる気がした。3件ハシゴして、多いに盛り上がる。酔っぱらって聴いたニーナ.シモンは最高だった。
  裕さんは相変わらず正直で、不器用で、ますます開き直っていて、優しくて、クールだった。けいこちゃんは今もさまよってるんやね。ゴールデン街はけいこ ちゃんのことを愛してるよ。この街は根無し草の集まる場所なのかも。今日は会えてよかったなあ。こんな日は2度とないかもしれない、なんて思いがよぎる と、切なくて愛おしくて、酒も増々進んでしまうのだ。
★夕方のゴールデン街にて。
★3件目で。手前、裕さんとけいこちゃん。
 

2006年3月25日土曜日

3/25 (土)

渋谷 BYG
 目が覚めたら二日酔い。また、やってもうた。でも、昨日はいい夜だった。
 
 この日は、開演前にちょっとがっかりすることがあって、気持ちが乱れる。そんなに大したことじゃないはずなのに、そのちょっとしたことによって、自分が隠し持っていたわだかまりが漏れ出てしまった感じ。この気持ちをステージでなんとか昇華させないと。
 だから逆に力を抜くことにする。あんまりがんばらんと、他力でやる。そういえば、他力とは出会いだと言ってた人がいたなあ。出会いの力で乗り切る。出会いの力で遊ばせてもらう。そんな感じ。
  ステージに上がってまず「今日のライブ、オレを助けてくれよ」とMC。客席から笑いがこぼれる。あんまりなMCかもしれんが、結構、本音。なんだか、やる せない気持を払拭できずにステージに上がってしまったのだのだが、ステージで救われる。だからライブが好きなんやなあ。
 いつものBYGよりも、女性客の比率が多かった。男ばっかりよりはいいけど、男もオレに嫉妬しに来いよ。とにかく、ありがと。
 この日のBYGのピアノは調律が甘く、ちょっとホンキートンクな音色。ピアノも酔っぱらってるし、オレもほろ酔いでいっとこ。
 この日は、いつも以上にラブソングをたくさん歌った気がする。新曲も数曲やってみる。「神様のいたずら」というタイトルの新曲をはじめて人前で演る。これもラブソングの範疇に入る曲だろう。
 巷には、いろんなラブソングがあるけれど、自分には「君を幸せにする」とか「君との愛を誓う」的なことが歌えない。この新曲も将来の展望を感じさせないラブソングかもしれない。
  恋愛とは欲望と快楽の肯定だと思う。「恋」という言葉はそれらをロマンチックに肯定するための方便という見方もできる。快楽を追求するのは危険な行為だ し、反社会的な要素も含んでいる。もしかしたら「欲望との葛藤」が自分の歌のテーマの一つになっているかもしれない。大体「幸せと快楽」を両立、維持する ことって可能なのだろうか?自分の歌にははっきりした答がない。矛盾している。ずばり言えない。約束もしない。
 最近、ヤンシーに触発されて、ピアノのストライド奏法を練習しているので、その成果を見せるべく、ストライド奏法をフィーチャーした曲を2曲演奏してみたのだけれど、うまく弾けず、演奏の途中で、わやになってしまう。課題ができた。
  そんなこともありつつ、あくまで他力を忘れず、いい感じで2ステージを終える。
 打ち上げも女性多し。でも、一人帰り、また一人帰り、最後に残ったのがオレとオーナーの安本さんの男2人。「まあ、そういうもんやね」と寂しくなってったところに、数人の訪問者あり。御陰で、もう一盛り上がり。
 
 会いに来てくれた皆、ありがとう。君らがおらんとやってられんわ。また来てや。オレも会いに行くから。

2006年3月22日水曜日

3/22 (水)

 レコーディングも終わりが見えてきた。あと少し。

 テレビのニュースはWBCで優勝したチームの凱旋帰国をトップに取り上げていた。 チームの中で圧倒的にかっこよかったのが、王監督。空港のロビーに姿を見せたほとんどの選手がカジュアルな服装だったのに対して、王監督はビシッとスーツ にネクタイを締めて登場。インタビューの受け答えにも、知性と品格がにじみ出ていた。
 それに比べると、他の選手は役者不足な感じ。インタビュー でも気の利いた返答ができないし、人間力があまり伝わってこない。プロ野球人気が落ち込んでいる理由はこのへんにもあるのかも。凱旋帰国できなかったイチ ロー選手はその点、他の選手にはないオーラとスター性があるんだなあと実感。

2006年3月21日火曜日

3/21 (火)

AYOYAMA?月見ル君想フ 
「春分の日~Life is Beautiful~」
出演:TWELLVE/「ricca」/西沢サトシ アコースティックセット/cupola/リクオ
 近所の桜がもう満開。早過ぎるよ。

 WBCで日本が優勝。ドラマがあって盛り上がった。あのアメリカ人審判が果たした役割は大きい。プロレスを観てるみたいだった。

 買ったばかりのチャリンコをこいでライブ会場の南青山へ。風が心地よい。もう春やね。
 今日のイベントの共演者は知らない人達ばかりだった。多分、オレよりは一回り以上若い人達。皆あいそがよく年上のオレを立ててくれる。
 自分の出番は5組出演の中の4番目。演奏時間は30分。
 オレのことを知らないお客さんも結構いたのかな。ちょっとアウェーな感じ。こういう状況のライブって、新鮮なところがあって結構楽しい。いつも以上に無責任に我がままにやらせてもらう。最近のライブの中では、一番の開放感があったかも。
 誰もオレにはなれない、君にもなれへんけど。焦ることも、気負うこともない。この有様をみせればいい。あとは流れに身を任す。そうすれば自分は無敵だと感じた。この感覚すごく大事。
  最初の2曲を演奏した時点で、30分の持ち時間の間で起承転結をつくることを放棄した。「続きを観たかったら、また来たらええやん。こっちはいつでもウェ ルカム。」って感じ。後半はミディアム、スローテンポの曲ばかりやったのだけれど、持ち時間を終えてステージを降りる時のお客のリアクションはかなりよ かった。予定調和ではない実感のこもった拍手と歓声をもらえた気がして、気持ちがよかった。なんやええお客さんばっかりやん。ありがと。
 明日がレコーディングなので、めずらしく打ち上げに参加しなかった。

2006年3月19日日曜日

3/19 (日)

埼玉県川口市 LiveCafe Roots 
 春の嵐。歩いていて体が流されそうになるくらいの強風。
 川口でライブするのは始めて。お店の方でホテルを押さえてくれているというので、自宅から結構遠いのかと思ったら、新宿から30分もかからんかった。1時間足らずで到着。日帰りできるやん。でもせっかくなんで1泊させてもらうことにする。
 Rootsはアットホームな雰囲気のカフェだった。まだオープンして1年もたっていないから店がきれいで、あまり色がついていない感じ。これから年月を重ねて行くうちに味わいが出てくるのだろう。
  お店をやっている松田さん夫妻は、店をオープンさせるため、結婚してすぐに、大阪から川口へ越して来たそう。関西弁が抜けず、まだ川口の暮らしにも慣れて いないとのこと。2人には「関西弁はそのまま通した方がいいと思う」と伝える。都会で暮らす地方出身者は、理解できる程度にもっと地元のなまりを出せばい いのにと思う。東京で、京都弁を使う女の子に出会ったりすると、言葉遣いを聞くだけで、いいなあと思ってしまう。
 Rootsでは、有山じゅんじ さん、友部正人さん、加川良さん等、自分も関わりがあって、お世話になった諸先輩方が、既にライブを行っている。この日のステージでは、こういった先人達 が残してくれた道しるべをたどりながら、自分は活動を続けて来たのだというような話をする。今度は、自分よりも若い、松田さん夫妻ぐらいの世代のツアー. ミュージシャンも、このステージにどんどん上がるようになればいいと思う。 
 川越市で鶴川座をやっていた酒井くん、さっちゃん、高橋さんらも観に来てくれる。
  彼らは今、入間に拠点を移し、新しい店のオープンのための準備を進めているところ。一軒家を借りて、住まい兼お店にするための改装も、大体完成したそう。 写真を見せてもらったけれど、ザ.バンドのアルバム「Music from big pink」のジャケットのような外観。いい感じ。
 近くの野外で「ROLLING SINGERS REVIEW」の開催候補地も見つかったとのことなので、近々入間まで足を運んでみようと思う。
 今日のライブでは、とくに落ちのない、わりとまじめな話を長くした。

2006年3月18日土曜日

3/18 (土)

 この日は、二日酔いと疲れで、一日中頭がぼ~としてた。日中に温冷浴を繰り返し、長湯していたら、余計に体調がおかしくなってしまった。多分、水分が不足して、血流が悪くなったのではないかと思う。血液はさらさらにしとかんとね。

 夜になってから、新潟FM Portの番組「アーティストジヤムマンデー」の中のコーナー、「クレフィンタイム」の最終収録をキョンさんとパーソナリティーの奥井亜紀ちゃんとオレの3人でやる。
  番組の途中からはメインパーソナリティーから離れて、「クレフィンタイム」のコーナーだけを担当させてもらったのだが、約1年間お世話になったことにな る。コーナーの選曲はほとんど自由にさせてもらった。この日は最終回を意識して、ウォーレン.ジヴォンの「keep me in your heart」、キャロル.キングの「sweet seasons」なんかを選曲。
 スタジオで皆と一緒に好きな音楽に耳を傾ける時間は楽しかった。自分自身も1リスナーに戻ることができた。後藤さん、リスナーの皆さん、一年間どうもありがとう。

2006年3月17日金曜日

3/17 (火)

下北沢440(Four forty)
「CRAZY FINGERS PARTY Vol.7」
出演:リクオ、YANCY
ゲスト:倉橋ヨエコ
 今回のクレフィンパーティーはキョンさんもお休みでクレフィンのメンバーはヤンシーとオレの2人だけ。でも初公開の新曲を3曲用意する。
  ミディアムテンポの新曲では、自分はピアノから離れ、ヤンシーのピアノをバックに、ハンドマイクで歌う。しかも調子に乗って、客席まで降りて行き、女性客 の肩を抱いたり、握手したりしながら歌う。ディナーショー気分である。後でヤンシーから「リクオさん勇気ありますね」と言われる。
 タイを1週間旅行してきたばかりのヤンシーは、すっかり日焼けして健康そう。とてもいい時間を過ごせたよう。ゾウに乗った話がうらやましかった。
  ヤンシーに言わせると、倉橋さんの曲は一度聞くと、夢に出来てきそうな気がするそう。わかるわかる、その気持ち。オレは、倉橋さんの歌詞の中にある「元気 は出るまで出すな」とフレーズが、先週の長野で聴いて以来、耳にこびりついて離れない感じ。倉橋さんの音楽は聴き流せない。とにかくひっかかる。インパク トがある。エキセントリックで、哀しくて、笑える。倉橋さんは、普段はとても謙虚で、気遣いのできる女性だ。
 この日のライブもいい会話ができた。アンコールを終えて楽屋に戻ったヤンシーが一言、「楽しかったあ~!」。
★2次会で酔いつぶれた440のミッチー。

2006年3月12日日曜日

3/12 (日)

豊橋 ハウス.オブ.クレイジー
 昨日とはうって変わって雨。
 JR飯田線に乗って豊橋へ向かう。トンネルを超えたと思ったらまたトンネル。その繰り返し。日本の国土の67パーセントが山だということを思い出す。トンネルは多いけれど、渓流沿いを走る飯田線の景色はおすすめ。

 ハウス.オブ.クレイジーのマスター、松崎さんとの付き合いはもう16年になる。ハウスの看板娘のMちゃんとの付き合いも結構長くなったなあ。多くのツアーミュージシャンが、彼女に会うのを楽しみにして、このお店にやって来るのだ。自分もその一人。
  松崎さんは、ニューオリンズの音楽と街をこよなく愛していて、ジャズフェスの時期に合わせて毎年ニューオリンズに遊びに行くのが恒例になっている。今年は ハリケーン被害の後だからどうするのかと思っていたら、例年通りジャズフェスの開催が決定したこともあり、やはり行くことにしたそう。
 今夜のライブのオープニングで演奏してくれる予定だったハラグロは、メンバーが出産のため、出演できなくなる。メンバーの一人のYちゃんがお客で観に来てくれる。
  ほどなく席がうまる。いつも以上に女性客が多い。自分のライブの場合、女性客の比率が8割を超えると、客席がおとなしめになることが多い。この日は、客席 後方のほろ酔いカップルが、張り切って場を盛り上げ、客席を引っ張っていってくれた。サンキユー!その乗りで次回も頼むわ。
 6月発売の新譜に収録予定の曲も結構演奏する。やはり「同じ月を見ている」の評判がよい。
 この日も打ち上げのお店の料理が美味かった。
 また酔っぱらい。酒の席で、松崎さんの野望を教えてもらう。楽しみやなあ。
 明日からまたレコーディング。
★飯田線にて
★マスターの松崎さん
 

2006年3月11日土曜日

3/11 (土)

長野県飯田市 ふぉの
 タテさん達と昼食をとろうと話していたのだが、2度寝して昼過ぎまで寝てしまいキャンセル。
 昨日とはうって変わって、春のポカポカ陽気。
 リハーサル前に飯田の街を散歩。人通りは少ない。週末だというのに祭りの後のような静けさ。このもの寂しくて時間がゆるく流れている感じが、気持ちをリラックスさせてくれる。まあ、気楽な旅人の感覚である。

 元々、旅なんて億劫でそんなに好きじゃなかった。乗り物に乗るのさえ嫌な時期もあった。今だって、別に進んで海外に行こうとか思わない。ライブやらせてくれるんやったら考えるけど。
  そんな自分がこういうツアー暮らしをしているのだから、人間どう変わるかわからんもんだ。北海道から沖縄まで回って、さまざまな時間の流れ、風景の中に自 分の身を置いてみることで、随分と楽になれた気がする。でも引きこもる時期があるのも別に悪くない。つうか、今もプチ引きこもりたくなるし、ツアーをやり つつ、引きこもる時間も大切に思う。
 
 約1年半振りのふぉの。マスターの小島さんが元気な笑顔で迎えてくれた。まずは小島さんがいれて くれたコーヒーをいただきながら、しばらく会話を楽しむ。店には新しいデジタルピアノが購入されていた。価格にしては、タッチがよく、低域がよく鳴る。ほ んと最近のデジタルピアノはどれも性能がよい。
 気持ちよく演奏させてもらう。アッパーな曲だけでなく、ミディアム、スローテンポの曲にお客さんがよく反応してくれていたのが印象的。
  ふぉのの打ち上げはいつも小島さんの手料理が楽しみ。どれも飯田の味がしてほんと渋うま!今日は蜂の子の佃煮をはじめて頂く。かんでる内に蜂蜜の甘みがほ のかに口のなかに広がる。山ぶどう酒もおいしかったなあ。あと栗の干して蒸したやつもすごく味わい深かった。うどと白菜の漬け物もgood!今回も料理の 最後に蕎麦がでる。
 ふぉのの打ち上げは日本で一番ヘルシー、そして渋うま!!。
★打ち上げで出された蜂の子の佃煮、干し柿、ウドの漬け物。

2006年3月10日金曜日

3/10 (金)

長野ネオンホール~権堂ピアノうた祭り~
出演:リクオ、倉橋ヨエコ、タテタカコ
オープニンブ:秋元紗智子
 女性3人のピアノ弾き語りとの共演。
  ステージを観ていて、タテさんも倉橋さんも、底を蹴り上がる力がある人なんだろうなあと思った。歌うことでネガティブな要素がポジティブに変換されてい る。醜さや混沌に向き合うところから美しさは生まれてくるのかもしれない。とにかく彼女達の「歌う必然性」を強く感じた。
 2人のステージを観 て、早川義夫さんを思い出した。学生時代に早川さんの「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」というアルバムに収録されている「もてない男の歌」と いう情けない曲を聴いて、妙に勇気づけられたことがある。いたたまれなさを通り越して、笑えた。全部ネタにすればいいのだと知った。
 倉橋さんの 歌も笑えた。他のお客さんももっとオレみたいに、リラックスして、聴けばいいのにと思った。悲劇は視点をかえたり、時間をおけば喜劇になる。倉橋さんはい ろんなネタを持ってそう。人を笑わせるたり楽にさせる才能のある人だと思うのだが、本人はまだあんまり気付いていいないかも。来週の下北沢での共演、セッ ションが楽しみ。
 タテさんは、引きこもっていた時期にオレのCDを部屋でよく聴いてくれていたそう。そういう人が歌うたいになって、こうやって共演できて、刺激をもらえるのは嬉しいことだ。歌への集中力が素晴らしい。ステージで、間を恐れないところもいい。
 オープンニングで演奏したさっちゃんは1歳になる子供を連れてきた。もう、お母さんなんやね。悲しみも切なさも、あらゆる感情を受け入れようとする強さを感じさせる歌だった。
  3人の音楽が少し懐かしく聴こえたのは、かっての自分をだぶらせているところがあったのかもしれない。色んな意味で若さを感じた、なんて言ってしまうと、 自分が年とったみたいで嫌なのだが、やはりああいう表現をするには、自分はある意味で技術とか遊びを覚え過ぎてしまったように思う。でも今も楽しいからそ れでいい。昔の自分と今の自分はあきらかに違っていて、その時々にできること、やりたいことをやればいいのだ。最近のオレは、時流に乗って、「エロかっこ いい、ちょい悪親父」路線で行けへんかなあなどと思ったりしてんねんけど。え、ちょっと違う? 
 タテさんはデビューしてからも出身地の飯田市に在住しながら活動を続けていて、オレは明日は飯田でライブなので、打ち上げの後飯田まで一緒に乗せて行ってもらう。
★左タテさん、右倉橋さん。奥はネオンのスタッフ。

2006年3月6日月曜日

3/06 (月)

春の陽気。なんだか、とてもいい睡眠がとれた。気候のせいかもしれない。
 今日明日とニキさん宅でレコーディング。
 先日勃発した機材トラブルは、数十万の損害を残して、おおよそ解決。  2曲のTDが終了。いい感じだと思う。いよいよゴールが見えて来た。

2006年3月5日日曜日

3/05 (日)

晴れ。所用のため早朝に外出。
 昼過ぎには用事を終えたので、午後からの過ごし方を考える。自分がやってるような仕事は、スケジュールが入っていない日が休みというわけではなく、そういう日の過ごし方はある程度本人の意志で決定される。仕事と遊びの境界線も時には曖昧だったりもするのだが。
 で、この日はちょっと悩んで、音楽以外のことで遊ぶことにする。調べてみたら、各地でプロレス興行が開催されてることが判明。知人を誘って「東京プロレス巡礼」をやることを思いつく。オレは主におばあちゃんの影響で、小さい頃からのプロレス、格闘技好きなのだ。

  まずは永田町のキャピトル東急ホテル内にあるコーヒーハウス「オリガミ」に行く。なんでコーヒーハウスかと言うと、オリガミはジャイアント馬場が生前に通 い続けたお店なのだ。オレはどちらかと言うと、おばあちゃんと同じく猪木ファンだったのだが、馬場さん(さんづけしてしまうのです)のことだって好きだっ た。なんか一緒に暮らしてた父方のおじいちゃんと似ていたのだ。
 年内にキャピトル東急ホテルが取り壊されてしまうという話を聞いていたので、一度はオリガミに足を運び、馬場さんを思い出しながら、名物のアップルパンケーキを食べてみたいと思っていたのだ。
 キャピトル東急ホテルに来たのは始めて。風格を感じさせる佇まい。オリガミはコーヒーハウスと言うには、少し敷居が高い雰囲気。ランチが軽く2000円を超える。体の大きな馬場さんは、きっと奥のソファ席に座っていたんではないかな、などと想像する。
 ランチを食べた後に念願のアップルパンケーキを注文。うん、美味い。来てよかった。

 オリガミを出た後は、九段下の日本武道館に向かう。この日は武道館で馬場さんの弟子達が興したプロレス団体ノアの興行があるのだ。横浜で行われているハッスル(フォ~のHGが参加)にしようか少し悩んだが、やはり今日の流れは武道館。
 プロレス業界は現在、昨今の格闘技ブームに押されて、大変な苦戦を強いられている。そんな中でノアは、プロレスファンから最も信頼される団体として、順調に興行成績をのばし続け、今や業界の砦とも言える存在。
 九段下の駅を出たら武道館に続く長蛇の列が出来ていた。第一試合が開始してほどなくして、広い武道館が最上階まで埋まる。リピーターのコアなお客さんが多い様子。
 久し振りのプロレス生観戦。以前とは違って、同じパフォーマーとして俯瞰した視線で楽しませてもらう。
  しっかり受け身をとって、相手の技を受け、鍛え上げた肉体同士のぶつかり合いをみせる。リング上で展開され続けたのは、基本フォーマットに乗っとったプロ レスらしいプロレス。「プロレスはプロレスでしかなく、それ以上でもそれ以下でもない。」という馬場さんの意志をしっかりと受け継いでいて、方向性の軸に ぶれがない。リング上だけでなく、空間全体が、暖かい。子宮内的空間とでも言おうか。
 この日のMVPは三沢選手。受け身の凄さ、間の取り方のうまさ、リアルな感情表現、にじみでる色気で、プロレスの奥深さを最も体現していた。
  他の選手は技のてんこ盛りに走りがちなのだが、三沢選手は不必要な技を出さず、一つの技にしっかりとした必然性と説得力をこめていた。それによって、技の 素晴らしさ以上に人間力とか色気が伝わってきた。これって、音楽に置き換えて考えることもできる。ジヤンルが違えど、いいパフォーマンスは勉強になる。
 武道館を出て、居酒屋でプロレス談義。プロレスは観て楽しむだけでなく、観た後に想像して語る楽しさがある。
 久し振りにプロレスを満喫した一日。
★オリガミのアップルパンケーキ

2006年3月4日土曜日

3/04 (土)

高岡 イオンホール 出演:リクオ、YANCY
 開進堂楽器さん主催のイベントにクレフィンのメンバーとしてヤンシーと出演。セミナートークを盛りこんでのライブ。
 ライブ会場のイオンホールは高岡の郊外にある巨大ショッピングモール、イオンの中にある小ホール。開進堂楽器さんもイオンのなかに店舗を開いている。
 ほんとばかでかいショッピングモールで、食堂街、映画館、ブティック街、楽器屋、CDショップ、本屋、外国語学校、動物病院etc.各種揃っていて、ここに来ればなんでも用足りるという感じ。
 とにかく便利である。でも、駅前の商店街の閑散とした風景を見ているだけに、複雑な気持ちもになった。各地で、こういった郊外へのショッピングモール展開が街の空洞化を生み出している。それによって、人のつながりが薄れ、街がどんどん死んで行くという現実。

  クレフィンをやり出してから、こういったセミナーライブ形式のリクエストをもらうようになった。正直、自分がセミナーをやるっつうのは今でも違和感があ る。「演奏がうまくなる近道の練習法を教えて下さい」とか聞かれても「そんな手っ取り早い方法はオレも知らんし、あったらこっちが教えてほしいわ」という のが正直な答えだったりする。
 まあとにかく、来てくれた人が、ピアノには色んな弾き方、楽しみ方があるんやなと感じてくれて、選択肢の幅をひろ げてくれることになればいいなと思う。オレみたいに、音大にも行かず、正式なピアノ教育もちゃんと受けていない人間でも、こうやって面白おかしくピアノと 付き合い続けているのだ。まだまだ思うように弾けんかったりもするけど。
 会場の1部は楽器フェアーのスペースに使われていて、ライブの後もいろんな世代のお客さんが展示された楽器を試奏していた。その中で、まだ幼稚園児と思われる女の子が、ほんま楽しそうに、デジタルピアノを弾いている姿が印象に残った。
★展示楽器を弾く女の子。後ろはヤンシー。

2006年3月3日金曜日

3/03 (金)

明日のセミナーライブのために、ヤンシー、氏家さん、ヤマハの近藤さんと伴に、羽田からANAで富山入り。空港を出たら、外は粉雪が舞っていた。寒い。空港からバスに乗って40分程で、高岡着。一月のうちに2度も高岡に来訪。
  
  夜は明日のイベントの主催である開進堂楽器のTさん、ヤマハのJさん、Kさん、KKさんらと前打ち上げ。色々と美味いもん食わしてもらう。TさんやJさん は初対面だったのだけれど、話は多岐に及び宴は盛り上がる。ヤマハのKさんから聞いて印象に残ったのが、ピアノ職人さんが人手不足に陥っているという話。 サックスの模様がすべて手彫りだという話もはじめて知った。ヤマハやカワイといった楽器メーカーの本社がなぜ浜松に多いのかという話も興味深かった。あ と、ここでもPSE法(電気用品安全法)のことが話題になる。
 皆よく飲み、よく食べる。2件めのお店でも、飲むペースが落ちないので、途中から 飲み放題コースにかえてもらう。スタッフの皆さんは朝早くからイベントの仕込みがあるはずなのに、気にしていない様子。よく飲み、よく語り、よく遊び、よ く仕事する人達。だから、こちらも気持ちよく付き合わせてもらえる。
 2件目を出てホテルに戻るつもりでいたら、皆でラーメンを食べようという話に。まだ食うんかい?
★富山名産白海老の刺身を食べるヤンシー。是、甘味があってうまかったあ。

2006年3月1日水曜日

3/01 (水)

来月の4月1日から「電気用品安全法(PSE法)」っつうのが実施されるという話を聞いたのは2週間程前。なんでも01年以前に生産された電気用品の売買 が実質的に禁止になるんだとか。冷蔵庫とかク-ラーといった家電とともに、電子楽器、テープレコーダー、レコードプレイヤーといった音響機器も対象になる とのこと。ダニー.ハザウェイのライブ盤でもおなじみのウィリッツアーや、レイ.チャールズやスティービィー.ワンダーも愛用したフェンダーローズといっ たエレキピアノも、もちろん対象にはいることになる。今のデジタルピアノやコンピューターのソフトウェア音源の多くには、この2種類の楽器の音もシュミ レートされたていて、かなり精度で近い音を出しているけれど、やはり元の音の良さ、存在感にはどうしてもかなわない。
 現在、あらゆるデジタル音響機器及びコンピューターが、さまざまなアナログ音響機器の音質の再現にやっきになっているけれど、そこにはどうしょうもない限界が存在している。
  音の善し悪しの感覚は人によって違うけれど、音質に柔らかさや空気感、奥行き、味わい、太さといった要素を求めてゆけば自然と、現在では製造中止になって いる古い音響機器に頼ることになる。だから、音楽の現場では今も、中古でしか手に入らない音響機器が現役バリバリで大活躍している。
 現在、アルバム制作中の身の上故、余計に実感するのだが、現代の音楽制作現場は、21世紀最新型のデジタル機器と20世紀のアナログ機器が、手と手を取り合って成り立っていると言える。どちらが欠けてもだめなのだ。
 この法案の作成に携わった人達はこういった現状を恐らく何も把握していないのだろう。
  この法が実施されても、中古品の売買が完全に禁止されるわけではないというのだが、電子楽器類は販売者の自主規制プラス自主検査、1千ボトル以上の絶縁体 力試験などが課せられるそうだ。この法律に準拠するための手段として、ACアダプター対応にするために電源管理回路を改良、 変更する手段があり得るらしいが、それだと本来の音質や機能は発揮できなくなってしまう。つまり、実質的には中古品の売買が難しい状況に追いやられてしま うようなのだ。
 実際に中古楽器の下取りをやめてしまった業者も既に出ているそうで、この法の実施が音楽の送り手と聴き手に与える影響は深刻に思える。リサイクルという観点からも、この法律はどうなんだろうかと思う。
 大体、この法案が成立してから5年の間、最近までほとんど報道されることがなかった、つうのはかなりおかしいんではないか。音楽業界のほとんどの人間がこの法のことを、最近まで全く知らなかったはずだ。ちょっと、あんまりちゃう?

電気用品安全法(PSE法)に対する署名
https://www.jspa.gr.jp/pse/index.cgi

2006年2月24日金曜日

2/24 (金)

広沢タダシ君のレコーディングに参加するため、東雲にあるスタジオへ。広沢君はエイベックスと契約してメジャーでの再デビューが決まり、久し振りのソロアルバムを制作中なのだ。オレはアコーディオンで参加。
  広沢君のギター&歌とオレのアコーディオンを同時録音。細かい決め毎もせず、すぐに録りを始める。何の指定もなく自由にやらせてもらった。スムーズに進ん で、1時間もかからずに終了。スタジオにいる間、広沢君やプロデューサーの金子さんと話している時間の方がずっと長かった。レコーディングはいい感じで進 んでいるようだ。
 広沢くんはシンガーとしてすごく成長している。一緒に演奏していて、エネルギーがぎゅっと束ねられたような力強さを歌声に感じ た。ほんといい声。普段は寡黙でリアクション控えめな奴なのだが、彼の音楽には情熱が一杯つまっている。素晴らしい。オレもやるぞという気にさせてもらっ た。

 トリノオリンピックってほとんど興味なかったのに、荒川静香の金メダルには結構感動したりしている自分。
★ブースの中の広沢君。

2006年2月23日木曜日

2/23 (木)

 本日もニキさんの自宅スタジオでレコーディング。
 最初に、ある曲のミックスをチェック。う~ん、ちと録り音の良さがそこなわれた感じ。特にこのテイクは1発録りによる柔らかく空気感のあるいい音で録れているので、その録り音を充分に生かしたミキシングにしたいのだ。
 録音直後のあまりいじられていないラフミックスの音をもう一度ニキさんに聴いてもらって、納得してもらった上で、再トライをお願いする。
  今までのレコーディングでも、TDよりも録り音そのままに近いラフミックスの音の方がいいと感じて、プロデューサーやエンジニアと意見が衝突したことが何 度もあるのだけれど(これには演奏者側の技術が足りない為に、後で加工が加えられるという側面もあるのだ)、今回はアーティスト主導でやらせてもらってい るので、いろんな局面でこちらの考えを通させてもらっている。ニキさんにはほんと色々とわがままを聞いてもらいながら、辛抱強く付き合ってもらっている。 感謝。今回の録音は「出来る限り誠意を尽くして我がままを通す」というのも裏テーマかもしれない。自分のケツは自分で拭かなあかんねんから。

 次の作業にとりかかろうとしたとことで、トラブル発生。トイレに行って戻って来たら、部屋が焦げ臭くて、ニキさんが何やら慌てている。
  プリアンプの電源コンセントとオーディオインターフェイスのアースが接触してショートを起こしてしまったらしいのだ。結果、コンピューターのマックG5 と、コンピューターと他の機器をつなぐインターフェイスが故障。つまりレコーディング機器の心臓と脳みそが、いきなり停止したような状態に陥ってしまった のだ。「オ~ノ~!」て、リアクション古いな。
 とにかくこの日の作業は中断。今後の対処法をニキさんと相談して帰宅。
 まあ、トラブルはつきものやわ。
 帰宅途中で気分転換に居酒屋に寄って、一杯飲んで帰る。ここの食いもん美味かったたあ。また来よう。

2006年2月20日月曜日

2/20 (月)

雨。
 吐く息は白いのだけれど、明らかに春の気配。こういう気配を感じるとるだけで、気分も変わる。季節が巡り続け、お陽さんが沈んだり昇ったり を繰り返している間は、大丈夫だなと思う。あと、睡眠やね。しっかり睡眠とれたら、抱えている問題もなんとなく解決し始めているような気にならへん?
 どうしょうもない問題があれば自然の助けを借りればよい。東京にいても充分自然を感じとることはできる。
 もうすぐ春なのだ。

 夜は吉祥寺でKちゃんと打ち合わせ。
 井の頭線と京王線を乗り間違える大ぼけをかまして、15分遅刻。茶店で話した後、2人でいせやへ行く。
 いせやは創業80年の焼き鳥屋。昔の遊郭や湯治場を思わせるような木造の作りが独特の趣をかもしだしていて、人気のお店。値段もかなりリーズナブル。音楽好きの人なら高田渡さんが生前に通い続けたお店として記憶にとどめている人もいるだろう。
 月曜というのに満員で、他のペアのお客さんと相席で座ることに。しかし、店内にいて、足下が寒く吐く息が白いお店っつうのもめずらしい。店の側面に壁がなく立ち飲みのできるカウンターになっているので、外の大気がどんどん入ってくるのだ。そらお湯割りも進むわ。
 しばらくして、相席している年配の男女2人に話しかけてみたら、話がはずむ。2人とも吉祥寺育ちで、高校の同級生だそうで、ときどき仲間内で集まっては飲んでいるそう。今日はたまたま2人だけだが男女の中ではないとのこと。
  この日2人がいせやに来たのは、ここが取り壊されて新築されるという話を聞いたからだそう。それは知らんかった。確かに建物は相当にがたがきているようで はあるし、漏電でぼやを出したという話も聞いた。寂しい話ではあるが、表参道の同潤会アパートの住民も不便さを感じてずっと新築を求めていたと言うし、仕 方がないところもあるのかもしれない。でもそれにしても、この趣がなくなってしまうのはもったいない。
 いせやを出た後にミュージシャンのたまり場になっている古くからある飲み屋へ。やはり、知り合いに合う。
 吉祥寺の夜を満喫。
 Kちゃん、その企画ぜひ実現させましょう。

2006年2月19日日曜日

2/19 (日)

CRAZY FINGERS 1st LIVE DVD「LIVE!HAMMER!」発売記念インストア.ライヴatタワーレコード新宿店
出演:リクオ、Dr.kyOn、YANCY
 朝まで作業してたので、午後1時入りでも、体がしんどい。
  リハーサル時間が少なく、音響も悪く、コンディションももう一つ、という状態で本番に望む。お客さんがたくさん集まってくれて、インストアライブにも関わ らず、よく盛り上がった。しかし、オレはステージで時々集中力を欠いた。MC噛みまくり。お客さんに助けられたなあ。やはりこれからは他力やね。でも、ち と反省してます。
 ライブの後のサイン会も長い列ができた。なかなか列が短くならない状況の中で、ヤンシーときたらマイペースにイラスト入りのサ インをゆっくり丁寧に書いている。それも素敵なのだが、随分とお客さんを待たせてしまっているので、ヤンシーに一言「もう少し、時間を短縮してサインしよ う」と提案。
 オレって元々末っ子やから、こういうこと言うタイブちゃうし、めんどいんやけど、クレフィンでの末っ子キャラはヤンシー。オレのク レフィンでの立場は仕切り役兼時には中間管理職って感じになってるなあ。まあ人から求められる立場もだんだんと変わってくるから、あんまり無理にそれに抗 うことなく、「期待してくれるんやったら、そういう役割もやりまっせ」って感じでいっとこ。でも「オレを神輿に乗せてみろ」とも言いたい!いや、「乗せて もらってますが、もっと乗せてみろ。応えまっせ。」ということで。話がずれてきてる?

 CDショップに来るとやはり色々と買ってしまう。1年以上前の北海道ツアー中に聴いて、いいなと思っていたウォーレン.ジヴォンのラストアルバムを見つけたので買う。

2006年2月17日金曜日

2/17 (金)

南青山にあるZ・imagineで行われた鈴木亜紀ちゃんのマンスリーライブにゲスト出演。
 Z・imagineは縦長で30席程の小さなバー。 カウンター席で飲みながらライブを聴くのがオススメ。ステージにはヤマハのグランドピアノが常設されている。この日は2人のセッションのために特別に、客 席後方に置かれて眠っていたフェンダーローズ(打弦式のエレピ)がステージに並べられる。
 満席で、常連のお客さんも多いらしく、いい雰囲気。自分の出番は休憩明けなので、1部は客席で、ワインを飲みながら、亜紀ちゃんの弾き語りを聴く。
 彼女のMCによると、今夜のライブのテーマは「女と男のロマンティシズム」なんだそう。
 始めて聴いた新曲の「港タクシー」「旅人眠る」には「参りました」という感じ。股旅ものを歌う女性って、日本ではめずらしいと思う。ビリーホリデーの歌がそうであるように、彼女の歌も「涙が枯れた後の歌」。哀しくても、どこかユーモラスで、笑えたりする曲が多い。
 こんなに才能のある人が多くの人に知られることなく埋もれたままでいるなんて、どういうことやねん?どうにかならへんのか?と思ってしまう。まあ、人のことより自分のほうを先になんとかせいという気もするが。
 旅を知らない人、愛とか恋に振り回されたり、それらについて突き詰めて考えたりしたことのない人には、彼女のリアルは届きにくいのかもしれない。こんなに豊かな情景を切り取って歌にしてくれているのに、それらを想像したり感じ取る受け手が少ないのだとしたら、寂しい。
  この日のライブ会場でもBMG音楽出版のMさんに会う。今まで、Mさんが惚れ込んで関わった代表的なアーティスト及びバンドはRCサクセション、クレイ ジーケンバンド、浜田真理子の3組だそう。Mさんにとって亜紀ちゃんはどうやらその4人目のアーティストのよう。そういう話を聞くとちょっと嫉妬するが、 亜紀ちゃんを気に入ったMさんは信頼できる。Mさんからは「リクオの新しいアルバムは期待していいんだね」と言われる。
 Mさんは、亜紀ちゃんの ライブに毎回、知り合いの業界人を誘っていて、今回は元キティーの元社長、現ユーズミュージック取締役のKさんを連れて来る。Kさんとお会いするのは多分 8年ぶりくらい。60になった今も現場によく足を運んでおられるようで、去年の渋谷クアトロのクレフィンのライブにも来てくれていたそう。Mさんや、Kさ んのように、会社の重役に就きながら、こういったアンダーグランドな現場にも足を運んでくれている人がいるのは嬉しい。
 亜紀ちゃんの歌を受けて2部のステージへ。ソロで5曲歌った後、亜紀ちゃんを招き入れて3曲共演。色っぽいステージになった。
 ライブの後しばらくZ・imagineに残って飲む。知り合い達にリクエストされて、亜紀ちゃんが再びピアノへ。
 歌い出したのが藤圭子(宇多田ヒカルのお母さん)の「夢は夜ひらく」。昭和歌謡である。この曲、幼稚園のころ好きやったなあ。で、山本リンダの「こまっちゃうな」と来たもんだ。なんで、そんな曲歌えんねん。
 Z・imagineを出た後は、麻布十番に移動してKさんいきつけのスナックヘ。
 Kさんは、矢沢永吉、吉田拓郎、南圭孝といったそうそうたるアーティストのディレクターを担当してきた人であり、現在は音楽配信の仕事にも携わる、言わばマーケティング、ヒット作りのプロである。アーティスト側とは違った視点の意見を色々と聞かせてもらう。
  今はネットを利用した音楽配信の時代に突入しているから、アーティストのキャラクターやライブの良さが伝わらなくても、ヒット曲が生まれる時代なのだそ う。ただし、曲は始まって30秒以内で、サビまでいかなくてはいけない、つまりダウンロードでの無料試聴が30秒だからということらしい。今、ヒット中の アクアタイムズはKさんが関わったのだそう。
 Kさんから「君は、死んでから評価されるのでもいいのか、生きているうちに評価されたいのか、どっちだ?」聞かれる。
 Kさんは、売れなければ意味のない、評価されない現場で、黒子として活躍し続け、日本のポップス文化をつくってきた人なのだと思う。自慢話を聞かされてる気もしたが、貴重な話も色々と聞けた。この親父をもっとぎゃふんと言わしたらなあかんなと思った。

2006年2月14日火曜日

2/14 (火)

渋谷 BYG 「道玄坂ミュージックサロンvol.4」
出演:リクオ/ハンバートハンバート
 ハンバートハンバートの存在を知ったのは去年春頃。大学時代からの音楽仲間が夫婦で経営している大阪のカフェ、マーサで聴かせてもらったのが最初。
  ハンバートとはその後すぐに、大阪のライブイベント春一番で一緒になって、知り合った。2人の演奏を聴いて、彼らの親くらいの年代の人達が若い頃にやりた くても、技術もセンスも情報もなく、できなかったことを、飄々とやってしまっている感じがした。アメリカン.フォーク、アイリッシュトラッド、童謡等の影 響が強く、懐かしく感じるサウンドだけど、やはり新しい世代のミュージシャンだなあと思う。彼らの音楽はこれから増々、幅広い世代に支持されてゆくことに なるだろう。
 オレとハンバートの共演を知って、大阪からマーサのこゆきちゃん、金沢からもっきりやの平賀さん夫妻、札幌からまるちゃん等、各地 の知り合いがBYGに集まってくれた。オレの元マネージジャーの次郎さんも久し振りに観に来てくれる。麻田事務所の麻田さんがオレのライブを観に来てくた のは10年以上振り。一昨年までオレがいた事務所のスタッフだったがんちゃん、学生時代からの付き合いのカメラマンの和田ちゃん、ローリングシンガーズレ ビューではフリマーケットを出店してくれたKさん夫妻等は、もうBYGでのリクオ.ライブの常連。3月に久し振りに共演するあずみけいこちゃんも来てくれ た。ほんとさまざまな面々がBYGに集まってくれるようになった。
 道玄坂ミュージックサロンでは出演者同士のセッションを必ず行うようにしている。今回はハンバートの2人と6曲セッション。
 音の響き、空気感、歌心を2人がどれくらい大切にしているのかが、一緒に演奏すると、より実感できた。とにかく2人の演奏には無駄や気負いが感じられない。遊穂ちゃんも良成くんも力の抜けたいい声。あんな風に歌うのは難しいよ。
  ハンバートの音楽は素朴なのだが、洗練されている。良成君の音の完成度の高さと、洗練のされ方は高田渡さんに近いものを感じる。ただ渡さんのような人間の 臭みとかアク、味わいはまだあまり感じられない。もっとスマートできれいな印象。すっと入ってくる音楽。とにかくこうやって一回り以上下の世代から、いい 刺激をもらえるのは幸せなことだ。
 打ち上げでは、方々で、初対面の挨拶が行われていた。もっきりやマスターの平賀さんは、学生の頃に東京に住ん でいて、BYGに足を運んでいたそうだ。BYG社長の安本さんも金沢で30年以上続いているもっきりやのことがずっと気になっていたようで、この日の対面 をとても喜んでくれた。点と点が線になってゆく瞬間。
 ハンバートの音楽がそうであるように、自分の音楽も世代や時代や人と人をつなぐものでありたいと思う。
★安本さんと平賀さん。奥は朝ちゃん。打ち上げにて。

2006年2月11日土曜日

2/11 (金)

横浜ビブレにあるHMVでキョンさんとインストアライブ。
 正直、会場入りする前はモチベーションがあまり上がってなかった。でも、ステージで キョンさんと一緒に音を出した瞬間にぱっとスイッチが入って、心も体が踊りだした。そのままどんどん盛り上がって、一気に30分ステージを駆け抜ける。結 構汗かいた。今更ながら「やっぱ音楽はいいなあ。キョンさん素晴らしいなあ。」と思った。
 HMVで、バリーマン、グレイス.ポッター、カニエ.ウエスト、リチャード.ジュリアン、デヴェンドラ.バンハート、ラウル.ミドン、セルジオ.メンデスのCDとドクター.ジョンのDVDを買う。
 学生時代の音楽仲間が一家でインストア.ライブを観に来てくれたので、晩飯を一緒に食べる。
 明日のレコーディングに備えて、酒は控えめ。ビールを一杯。ワインを一口。

2006年2月9日木曜日

2/09 (木)

ソロアルバムに参加してくれる工藤さん率いるゴスペルコーラス隊、アフロ橘のレコーディング用のプリプロダクションを下北沢のスタジオで行う。
 プリプロの後総勢十数人で飲みに行く。アフロ橘のメンバーはほんと皆明るくて乗りがいい。この雰囲気をそのままレコーディングに生かせたらいいなと思う。
 スケジュールがきついのに、調子に乗って盛り上がり、かなり飲んでしまう。

2006年2月8日水曜日

2/08 (水)

エンジニアのニキさんのプライベートスタジオでレコーディング再開。
 ギター入れ2曲。歌入れ2曲。
 帰宅は夜中3時頃。

2006年2月6日月曜日

2/06 (月)

高山から早朝8時発の高速バスに乗って東京に戻る。結構しんどかったなあ。部屋に戻って、日中から寝てばかり。一気に疲れが出る。1日使い物にならず。

2006年2月5日日曜日

2/05 (日)

高山 ピッキン
 高山に行く前に住さん一家とうまい蕎麦を食べに行く。その後、住さんの奥さんが車で高山まで送ってくれる。
 高山に着いたら一段と冷える。雪が随分と残っている。
 早めにピッキンに着いたので、まだピアノの調律の真っ最中だった。1年5ヶ月振りのピッキン。このアプライトピアノが使用されるのも1年5ヶ月振りだそう。
  カウンターに座って、マスターの高原さんが入れてくれたコーヒーを飲みながら、高原さんとしばらくおしゃべり。毎年通い始めてもう8年になるお店なので、 すっかりリラックス。そういう場所が増えたなあ。知り合いを尋ねて年中、日本中を回っている感じ。お互い元気に再会できれば、やはり嬉しい。
 ツアー最終日にも関わらず、声がよくでた。お客さんはいつもより少なかったけれど、よく盛り上がった。
 打ち上げをピッキンでやったのは初めて。高原さんの手料理をはじめて食べさせてもらう。美味かったっす。

 打ち上げの途中で高原さんが、最近、衛生で放送されたボブ.ディランのドキュメンタリーをプロジェクターで流してくれる。これが、相当によかった。DVDが出るそうなので、買いである。やっぱ、ディランかっこええなあ。
 気付けば、用意してもらった芋焼酎の一升瓶が、空いていた。皆、結構飲むなあ。 

2006年2月4日土曜日

2/04 (土)

下呂市 住珈琲店
 JR高山本線に乗って下呂市飛騨小坂へ向かう。車内は結構込んでた。
 着席したら、隣に座っていた女性から「リクオさんですね」と声をかけられる。話を聞くと、彼女は今夜のオレのライブを観るためにわざわざ、千葉からやってきて、偶然隣席にオレが座って来たのだそう。
 そういうこともあるよな。ちょっとリラックスできないかなあ~、などと思ってる内に爆睡。相手の女性の方がかわいそうだった気がする。
 飛騨小坂は、名古屋から来たら下呂の手前にある山間の小さな街。本当に田舎。駅からお店まで、ほとんど人通りがなかった。
 今日のライブ会場の住珈琲店は普段は喫茶店。マスターの住さんが公務員の仕事を辞めて、奥さんとお店を始められたのが4年前。一昨年に続いて2度目の訪問。
 今日のお客さんはお店の常連さんが多かった様子。ライブを観る機会などめったにない人も多かったかもしれない。客席1列目に、すごくよく乗ってくれるのだけれど、終始手拍子がずれっぱなしのお客さんがいて、面白かったけれど、ちょっと惑わされた。
 住珈琲店でそのまま打ち上がり、鍋をいただく。しばらくしたら住さん達がギターを持ち出し、セッション大会が始まる。住さんはフィンガーピッキングの名手であった。
 夜中から雪が降り出す。またたくまに雪化粧。
★打ち上げで。右が住さん。

2006年2月3日金曜日

2/03 (金)

CRAZY FINGERS 1st LIVE DVD「LIVE!HAMMER!」発売記念インストア.ライヴ
大阪 タワーレコード難波店 出演:リクオ、Dr.kyOn
 風呂温泉好きなので、ツアー先の移動中に温泉や健康ランドに寄ったり、温泉付きホテルやカプセルサウナに泊まる機会が多いのだが、得三のある今池地区は実はカプセルサウナ天国なのだ。とにかくカプセルサウナが密集していて、しのぎを削っているからレベルも高くなる。
  今回の名古屋はあえて、今池に新しくオープンしたばかりのカプセルサウナを選んで宿泊したのだが、これが当たりだった。まず館内が清潔。風呂もサウナも広 くて充実いている。サウナだけでも3種類。水風呂も温度違いで2種類。リラックスルームもいい感じ。女性の宿泊もOK。チェックアウトが昼の12時までと いうのもいい。また泊まろ。
 ゆっくり風呂につかってからチエックアウト。伊藤君の運転する車で大阪難波へ向かう。車中、また寝てばかり。
 午後3時半頃、タワーレコード難波店到着。キョンさん、氏家さん、北側君と合流。5時から本番。氏家さんの司会、結構さまになってた。
 インストアライブが終ったら、北側君の運転する車でまた名古屋へ引き返す。次の日が下呂市なので、移動を考えてこの日も名古屋泊まりにする。で、またおなじカプセルサウナに連泊。ゆっくりと湯につかる。
 日が暮れたら、すごく冷える。

2006年2月2日木曜日

2/02 (木)

名古屋 得三
「Side by Side ~リクオとハシケン 真冬のツアー~」
 旅は道連れということで、付き添いは昨日までの予定だった伊藤君を口説いて、彼の運転する車で名古屋に移動。
 昨夜の打ち上げではしゃぎ過ぎて、正直しんどい。移動中、寝てばかり。
 リハーサル終ってから近くのサウナに行く。湯につかり、汗かいて、かなりすっきり。さあ本番。
 この日ハシケンがウクレレ弾きながら歌った「イエスタデー」よかったなあ。
 オレは1曲目で思わぬミスタッチ。恥ずかし。気を取り直して、後はマイペース。二人のセッションも集大成という感じでよかった。
 今回のツアーは、どの場所もほんと音がよくて演りやすかった。お客さんからもいいバイブをたくさんもらった。ハシケンとの共演はとてもいい刺激になった。二人とも力まずにお互いの持ち味を出し合えた気がする。
 ハシケンもオレも前よりちと器が大きくなったんちゃう?お互い男盛りということで、増々いっときやしょう!
 ライブの後も得三に残って打ち上がる。得三は朝の5時まで営業。マスターの森田さんは糖尿にもかかわらず、また泥酔。なんか磔磔の水島さんに似てきたなあ。この日はツアー最終日ということでハシケンも飲む。楽しい宴。
 まるちゃん、伊藤くん、小早川さん、感謝。また。
★酔いどれ森田氏。

2006年2月1日水曜日

2/01 (水)

神戸 ラフレア
「Side by Side ~リクオとハシケン 真冬のツアー~」
 店入りする前にカフェフィシュで、kissFMの番組収録。パーソナリティーはシンガーのサクラちゃん。ライチを食べながらのリラックスした収録。
 リハーサルはさっと終える。特に二人のセッションの部分は新鮮味を保つためにも、これ以上はなるべく音合わせしない方がよい。ハシケンもそのへん、良くわかっているので問題なし。
 ライブ会場のラフレアは、何度もお世話になっている神戸のデカ箱カフェ、カフェフィッシュ系列のお店。フィッシュの北村くんにはフイッシュ関係のライブで毎回お世話になっている。イベントの内容によって、系列店のお店を選んでブッキングできるなんて、贅沢だなあと思う。
 ハシケンもオレも場所によってステージの内容が結構変わって面白い。
 「お、今日のハシケンはそう来たか。オレはどうしょっかな?うん、ステージに上がって決めよう。」って感じ。
  北海道常呂町で毎年ライブを企画してくれている浦西さんを客席に発見してびっくり。2人の共演を知って、このライブのために遠路はるばる神戸まで観に来て くれたそう。神戸で被災者のボランティア活動をしているスタート長田のますみさん他スタッフの子達も観に来てくれたので、皆打ち上げに参加してもらう。
 ハシケンはツアー中はアルコールを断っているのだが、打ち上げにはちゃんと付き合ってくれる。この日も楽しく打ち上がる。ちとはめをはずす。
★デザートを食べてるサクラちゃん。
★ハシケン本番中。
 

2006年1月31日火曜日

1/31 (火)

京都 拾得
「Side by Side ~リクオとハシケン 真冬のツアー~」
 実家からライブ会場の拾得まで1時間強かけて歩く。
 正月に京都に帰って、自分が通った小学区界隈を散歩して回ったときも感じたのだけれど、京都って、オレの幼い頃と街並があんまり変わらないから、歩いていると時々タイムトリップしたような気分になる。ただ幼い頃のイメージに比べると街全体が小さくなった感じ。
 拾得もほとんど変わらない。変わらずに続いているのが凄い。続いているというのは、よどんではいないということなのだと思う。
 もっきりやもそうだけれど、拾得もとにかく磁場、磁力が強い。この雰囲気、空気感は他では味わえない。
 1年振りの拾得を堪能した感じ。音がほんとによかった。ハシケンも随分と気持ちよく演奏できたようだ。
 帰り際にマスターのテリーさんから「ここまできたら、君が元気にやり続けているだけでも嬉しいよ」と言われる。短い言葉からたくさんの意味やメッセージを汲み取ることができた。
 今の自分が見せられてよかったと思う。テリーさんも元気そうでよかった。
 ハシケンと拾得は相性がいい。
★拾得外観。  
★ハシケンリハーサル中。
 

2006年1月30日月曜日

1/30 (月)

チエックアウト後、ハシケンともっきちりやでだらだらと過ごす。茶店でだらだらするのん好きやなあ。今回のツアーをコーディネートしてくれたまるちゃんも合流。
 昼過ぎに3人で近江町市場内の回転寿司屋へゆく。鯖と鰻が美味しかった。
 京都の実家に泊まる。
★近江町市場にて。

2006年1月29日日曜日

1/29 (日)

金沢 もっきりや
「Side by Side ~リクオとハシケン 真冬のツアー~」
 入り時間より随分早くにもっきりやに到着。カウンターでコーヒーを飲みながらマスターの平賀さんとの会話を楽しむ。いつものようにいい音楽を色々と聴かせてもらう。
 もっきりやを初めて訪れたのは高校生2年生の夏。当時大学生だった姉がもっきりやでバイトをしていたのだ。
 あれから20年以上の歳月が流れているけれど、平賀さんのイメージは当時とほとんど変わらない。こんなにすれずに音楽を愛し続け、素直な気持ちで音楽にときめき続ける人も稀だと思う。こういう素敵なリスナ-がいてくれるから自分達は続けてゆくことができるのだ。
 今回、ハシケンとのツアーが実現したのは、平賀さんが2人のジョイントを提案してくれたことがきっかけになっている。
 自分の出番前、焼酎のお湯割りをちびりちびりやりながら客席後方でハシケンの演奏を聴く。音を足すのではなく、引いてゆく演奏。ハシケンは色気が増したなあ。俗っぽい部分を表現するのもいいと思う。
 いい刺激をもらってステージに立つ。
 打ち上げ場所にもピアノがあったので、調子に乗って、カヴァー曲を弾き語りまくる。ハシケンもオレのピアノで1曲歌う。酔って演奏すると気持ちいいなあ。
 自分では覚えていないのだが、ホテルに帰る道中もオレは大声で歌っていたそうだ。
★ハシケンリハーサル中。

★酔って目のすわった平賀さんとオレ。

2006年1月28日土曜日

1/28 (土)

高岡 もみの木ハウス
 オープニングで山崎雄弘君が演奏してくれるのは3回目。歌が随分と力強くなった印象。
 今回は、大学時代の先輩で、一緒にバンドをやっていたこともある越前さん(ドラム)と19年振りに共演する。
 もみの木のブッキングマネージャーの鷹屋さんと雄弘くんもギターでセッションに参加。越前さんと鷹屋さんは、現在地元高岡で一緒にバンドをやっているのだ。なんだか嬉しい縁である。
 越前さんの8ビートは相変わらずタイト。懐かしかったし、違和感がなかった。歳月が一気に縮まった感じ。自分が19年前にかっこいいと感じていたものが今もかっこいいと感じられたことが嬉しかった。
 鷹屋さんのギターもよかったなあ。どんな音楽を聴いて、何を大切にしてきたのかが、とてもよく伝わってきた。
 オーナーの佐藤さんも元気そうだった。店を作り替えるプランがあるそう。話を聞いていると、ライブハウスに基本に立ち返ろうとしているよう。
★大学の先輩の越前さんと。

2006年1月27日金曜日

1/27 (金)

新潟 Gioia Mia
 ジョイアミーアにはすごくタッチ感のよいスタインウェイのグランドピアノがある。前回弾いた時よりもさらに反応がよくなってた。いい感じで愛し合えた。
 「夜霧よ今夜もありがとう」で手拍子が起きるのはめずらしい。素直で、すれていない、いいお客さんだった。
 ライブの後はいつもの居酒屋からいつものバーへ。
 石山さん、いつもよくしてくれてありがとう。

 今日はクレフィンのライブDVDの発売日。ほんと、クレフィンの魅力がわかりやすく伝わる作品です。たくさんの人に観てほしいな。
★ジョイアミーアはこんな感じ。

2006年1月26日木曜日

1/26 (木)

    ホリエモンについてちと
 ヒルズ族が登場し、新しい成り上がりの形と可能性を示すことによって、一般の多くが再びマネーゲームに奔走し始めた矢先のホリエモン逮捕劇。
 何の後ろ盾を持たずに、のし上がってきたホリエモンは、確かに時代の改革者的な役割を果たしたのかもしれない。お金が第1。そういう考えもありかと思う。偽善を嫌う若者に指示されていたのもわかる気がする。
  ただ「お金で買えないものはない」とホリエモンが本気で考えていたのだとすれば、現実を知らない、かなり偏った人だと思う。ホリエモンも言い切る人であ る。そこがよかったりするのだろうが、「お金がすべてではないように愛がすべてでもない」と語る養老孟司の方が、信頼出来る気がする。
 現在、自 分の回りには「お金がすべてではない」と考える気のよい人達ばかりが集まっていて結構楽しくやらせてもらっているのだが、一方で、お金があまり集まらな い、お金を思うように回せないからやりたいことができない、というジレンマをかかえていることも事実。お金も大事。

2006年1月25日水曜日

1/25 (水)

細木数子についてちと
 久し振りのオフ。スイッチが切れて、1日中眠い。何もやる気が起きない。
 夜にテレビをつけたら細木数子が出てた。毎回のことであるが、とにかく言いたい放題、威張りたい放題。なんでそこまで言われなあかんねん、と言いたくなるくらいにズバズバ言いまくりである。世の中にはAとかBとかはっきりと決めつけてほしい人が多いのだろう。
 テレビタレントとしては確かに優れたエンターテイナーだと思う。時にはなるほどと思わせる言葉もある。しかし、あの断定的で脅迫まがいの物言いはちょっとどうかと思う。「あなたは確実に地獄に落ちます」なんてことを言ってしまっていいのかな。
 「大殺界」というネーミングは優れていると思うけれど、細木数子の脅し的手法を象徴した言葉だとも思う。知り合いが教えてくれたのだが、オレも去年から「大殺界」に突入しているそうだ。しかも本厄中。やはり気にはなる(でも去年は充実してたなあ)。
  しかし、ちと考えてみたら12年の内に3年も「大殺界」の時期があって、さらに六星占術では、年運だけでなく、月運、日運もあるそうだから、これに「中殺 界」とか「小殺界」を加えたりしたら、一生年中殺界だらけやん。そう考えると「大殺界」だ「中殺界」だと言って、左右されるのがばからしく思えてくる。
 知り合いから聞いた話である。
  彼は、年齢が厄に入ったので神社で厄払いをしてもらうことにする。いざ神社に着いて調べてみると、厄払いにも松竹梅といった感じの料金設定が色々あって、 松竹あたりだと予算を超えてしまうことが判明。「やはり高いお金を支払った方が効果があるのだろうか」と悩んだ彼は神主さんに相談する。以下神主さんのア ドヴァイス。
 「厄と言っても昔の時代に考えられたものだから、今は平均寿命も高くなって、必ずしも厄年が現代人あてはまるとも限らない。人によってもそれぞれだから、あまり気にしなくてよい。一番安い値段にしとけばいい。」
 この言葉で彼の心はとても楽なったそうだ。
 「占いで人生なんか変わらないわよ」
 細木数子の言葉である。時々、ライブ中にネタで使わせてももらっている。ズバリ言い続ける細木数子を観ていると、この人は確信犯的に視聴者のニーズに応えようとしているのかもしれないとも思う。
  単純なストーリー、簡単な答を求める人が増えているのだろう。しかし、あらゆる事像には表と裏、光と影があり、AとBの間にこそ真実が隠されていたりす る。だから面白い。そういう部分にスポットを当てることによって、すぐれた詩や歌が生まれて来るのだと思う。それらを無視した一元論や単純な物語ばかりが 求められているとしたら、表現に携わる人間にとっては難しい時代かもしれない。

2006年1月24日火曜日

1/24 (火)

都内のスタジオでストリングス.カルテット4曲の録りをする。
 のっけからコンピュータートラブルが発生して、かなり時間をロス。録音が終了した のが深夜1時過ぎ。予定終了時間はとっくに過ぎていたのに、嫌な顔一つせずに最後まで前向きに付き合ってくれたカルテットの4人(阿部美緒、岡本美央、萩 原薫、橋本歩)にはほんま感謝。それぞれの技量の高さはもちろん、チームワークがよく、とても息の合った演奏だった。いいテイクがとれてほっとする。
 ぜひ、ライブにもこの4人で参加してほしいな。
★カルテットのレコーディング風景。

2006年1月23日月曜日

1/23 (月)

 一晩寝て、なんとか回復。ホテルをチェックアウト後に、大和さん、キョンさん等と行きつけのラーメン屋へ。その後、福岡市内にある温泉SPAでゆっくりと湯につかってから、東京に戻る。

2006年1月22日日曜日

1/22 (日)

「player15th anniversary "Groovy new year party」
福岡 ジェリコ 出演:リクオ /Dr.kyOn /小倉博和 /players 森のこじか
 この日のライブは、色々とお世話になっているプレイヤーの15周年記念イベント。客席には、香水の匂いの強いお姉ちゃん連中がチラホラ。客層がいつもと違うと新鮮。
 前半30分は一人で弾き語り、後半はキョンさんとミニクレフィン状態。1曲、小倉さん、しんさんとセッション。
 いいステージが出来たと思うのだが、体調がよくなくて、ステージがはけた後は、ぐったり。寒気もしてくる。やばい。とにかくスケジュールがつまっていて、風邪なんかひいてる場合やないのに。
 打ち上げにも出ずホテルに戻って寝る。せっかく、てっちり鍋が食えたのに。

2006年1月21日土曜日

1/21 (土)

福岡
 朝方、部屋を出たら一面見事な雪景色。東京の積雪は今年初。
 羽田から飛行機が飛んでくれるか心配だったけれど、なんとか30分遅れで福岡に向け離陸。
 午後3時にホテルのフロントでイベンターのBEAの大迫さんと待ち合わせて、天神にあるクロスFMのサテライトスタジオに向かい、スマイリー原島さんがパーソナリティーをつとめるクロスFMの番組にゲスト出演。現地でBEAの森さんと合流。
 原島さんとは下北の飲み屋やライブハウスで時々挨拶を交わす仲。この番組に出せてもらうのも2度目。月末発売のクフィンのDVDと明日のライブの宣伝など交えながら、終始リラックスした会話。
 その後、福岡市民会館へ佐野元春さんのコンサートを観に行く。
 客席は満員。用意してもらった席は13列目のど真ん中。とてもいい席。メンバーと目が合いそうで、ちと恥ずかしい気がした。
 3時間に及ぶライブは、まさに佐野元春ヒットメドレー特集と言いたくなるような選曲。オレでも8割~9割くらいは知ってる曲。つうか、オレこんなに佐野さんの曲よう知ってたんや、って感じ。
 客席の年齢層は高い。オレと同世代のお客が中心。みんな、おっさんになったなあ。つうことは、オレもおっさんなんかあ。何を今更と言われそうだが、実際のところ、今だにおっさんの自覚があんまりないんである。
  10代の頃に最もよく佐野さんの曲を聴いていた。特にアルバム「VISITORS」のサウンドは新鮮で、すごくときめいた記憶がある。自覚している以上 に、自分は佐野さんの影響を受けているのかもしれない。とにかく、色んな音楽を知る上でよき窓口になってくれた人であることは間違いない。
 佐野さんのパフォーマンスは完成されていた。一瞬に凝縮されるエネルギーと、リズム感の素晴らしさも印象に残った。
 キョンさんはバンドを仕切っている感じ。ああいう人がいてくれると、フロントマンは本当に頼もしいし、安心だと思う。
 佐野さんとオーディエンスの信頼関係は、羨ましく思える程美しかった。
  夜は明日のライブの主催者の大和さん、明日の出演者の小倉博和さん等と街にくり出し、美味いもんを食わせてもらう。4件目はプレイヤーでキョンさん佐橋さ んらと合流。槇原敬之のコンサートで九州に来ていたドラマーの鎌田さんとも久し振りに再会。こうなるとやはりセッション大会が始まる。オレが帰った後は佐 藤竹善さんも泥酔状態でやって来たそう。プレイヤーはツアーミュージシャンのたまり場でもあるのだ。
★東京も雪。住まいの近所で撮影。
★深夜のセッション大会。
 

2006年1月20日金曜日

1/20 (金)

下北沢440(Four forty)
「CRAZY FINGERS PARTY Vol.6」
出演:リクオ、伊東ミキオ、YANCY
 久し振りにミッキーが参加したクレフィンパーティーは、色んな意味で記憶に残るライブになった。
 3人が一緒に音を奏でることで、言葉にするよりもずっと深く、共鳴し合えた気がする。
  クレフィンの「やんちゃなピアノマン」というコンセプトにど真ん中で当てはまるのは、やはりミッキーだと思う。久し振りに彼と一緒にやることによって、オ レもヤンシーもクレフィンを始めた頃の初心を思い出したし、音を奏でて共鳴し合う為の最も大切な部分を再確認できた気がする。
 クレイジーフィン ガーズはやっぱり最高に楽しい!でも楽しいだけじゃなくて、結構シビアにためされる場所でもある。試されるのは技術やセンスだけでなく、人間力も含まれて いたりする。一緒にやればやるほど、それぞれの音楽性だけでなく、人間性、パーソナリティーが、どんどんステージ上であぶり出されてゆく。だから、おもし ろい。
 シビアな場所だからと言って、あんまり生真面目にはやらない。まず大切なのは、ステージでどうやって自分を解放させるか。むしろ、ラフにやった方がよかったりする。
 スキルをみがいて本番に備え、不真面目に真面目に、勝手にやってるように魅せながら、確かめ合い、感じ合い、共鳴しあい、シェアする。常にダブルスタンダートを自分の中に持つこと。
 ロケンロールな夜だった。音楽スタイルよりも、気分がロケンロールになれた感じ。オレのイメージするロケンロール「知性と感性を駆使して野生を取り戻し、欲望に忠実になる」そんな感じ。ちょっと固いか。クールなままアホになれた夜。
 一晩のステージで学べるもの、感じ取れるものが、本当にたくさんあるんだとあらためて実感。
★ヤンシーは今回はリハ前に菓子パンではなく、カップうどん食ってました。
★本番直前の楽屋。左からミッキー、ヤンシー、オレ。

2006年1月19日木曜日

1/19 (木)

今日もエンジニアの錦織さんのプライベートスタジオで、ストリングス.カルテットのアレンジ等のチェック。アレンジを1曲担当してくれているヴァイオリン奏者の阿部美緒ちゃんも参加してくれる。
 帰宅は夜中2時過ぎ。
 朝方まで自宅のデジピを弾く。

2006年1月18日水曜日

1/18 (水)

20日のクレフィンパーティーに備えて、ミキオ君、ヤンシ-と長いリハーサル。3人で音を交わすのは1年振り。
 まずオレとミキオ君が二人でセッション。ぐいぐいきて、いきなり盛り上がる。
 時間が空いても、濃密な時間をステージで交わし合った間柄だから、音を出せば、すぐにお互いのグルーヴを思い出して、敏感に反応し合うことができる。
 ヤンシーが加わったら、増々盛り上がってしまった。これこれ。とにかくリハから化学反応が起きまくって、楽しかったあ。
 音楽って、やっぱりすごい。音に思いを凝縮させれば、簡単に言葉を超えてしまう。伝えきれなくて、もどかしく思っていたことが、すぐに伝わってしまった感じ。
 都合により1回しかリハーサルできなかったのだけれど、後はそれぞれが準備して、このときめきのまま本番に突入すれば大丈夫。

2006年1月17日火曜日

1/17 (火)

エンジニアの錦織さんのプライベートスタジオで、ストリングス.カルテットのアレンジ等のチェック。ストリングスアレンジ4曲の内、2曲を担当してくれているチェロの歩ちゃんも参加。
 結構細かくアレンジに注文をつける。少し、神経質になりすぎかも。
 帰宅は夜中。
★にきさん、作業中。

2006年1月16日月曜日

1/16 (月)

秋葉原 グッドマン 「BLUE MONDAY」
出演:RIKUO/タカツキ/鬼怒無月ソロ/塚本 功/ゴリラ
 羽田から直で店入り。きついスケジュールの割には、体調が良い。
  リハの後、時間があるので秋葉原の街をぶらつく。駅も改装されて、秋葉原は活気づいている。街全体が開き直って明るくなった感じ。こういう盛り上がり方を している街って世界的にも珍しいんじゃないだろうか。そう言えば最近、知り合いが秋葉原のメイドカフェに行って来て、また行きたいって言ってたなあ。メイ ドカフェかあ。
 今日のブッキングは、世代、ジャンルを超えていて、なかなかありえない組み合わせ。一癖ある人達ばかり。
 自分が最近演りだした「同じ月を見ている」は、この日の対バンのヒップホップアーティスト、タカツキの詞。彼は、ウッドベースを弾きながらラップをやっていて、かっこいいのだ。
  オレの出番は最後。客席にいるタカツキの前で「同じ月を見ている」を披露。叙情的なピアノを弾きながら、タカツキの書いた詞をポエトリーリーディング調に 語る。あまりないスタイルだと思う。ピアノを弾きながら喋るのって、歌うよりも難しかったりするのだが、オレはこの「弾きしゃべり」が実は得意なのだ。ラ イブの流れを止めないために、ピアノを弾きながらMCをすることが多いから、鍛えられたのだ。
 演奏を聴いてタカツキも喜んでくれた。この曲は自分音楽スタイルの新境地になったし、今後の自分にとって重要な曲になるかもしれない。
★タカツキ熱演中!

2006年1月15日日曜日

1/15 (日)

松山 MONK  
 この日のオープニングアクトは二人。ライブの主催者の梶虎君がステージに立って歌うというのだ。彼の詩の朗読は聴いたことがあったけれど、歌を歌ってたなんて知らなかった。出番前だけれど、客席後方で観させてもらうことにする。
  まず、地元で活動を続けるミセさんがピアノの弾き語りを聴かせてくれた後に、梶虎君が少し緊張の面持ちでステージへ。早川義夫さんの著書の1節を朗読した 後に、ギターの弾き語りで披露されたのはスーパーバタードッグのカヴァー曲「明日に行け」。お世辞抜きにいい声で、ちょっとびっくり。
 3度目の モンク。梶虎君&その仲間達パワーでチケットはソールドアウト。松山のお客さんは大人しくて、じっくりと聴くイメージがあったのだけれど、この日はすごく 開放的なリアクション。よく盛り上がったなあ。松山のお客さんも、リピーターが増えたので、こちらに慣れてくれたのかもしれない。すごく気持ちよく演らせ てもらった。
 梶虎君、仁くん、松田君他お世話になった皆さん、今回もありがとう。梶虎君、次に松山に来る時は、彼女ができてるかな?
★道後温泉の前にて。

2006年1月13日金曜日

1/13 (金)

香川県高松市 黒船屋 
 時々小雨がふる生憎の天気なのだが、暖かくてありがたい。 
 黒船屋は、港にに面した洒落た倉庫街にあるカフェ&バー。マスターのけいぞうさんとは同世代の飲み友達って感じ。クレフィンのアルバムに入ってる「FUCKIN' TIME」は、前回の黒船屋ライブの打ち上げで酔いつぶれた事がきっかけで、できた曲。
 今回もピアノとヴォーカルの女性デュオ、ミレカンの二人がオープニングで演奏してくれる。お客さんがスタンディングで踊り出す盛り上がり。
 オレの出番は夜の9時半を過ぎてから。「飲んで騒いで聴く時は聴く」という理想的な客層。
 ライブの後、ミレカンの二人に讃岐うどんを食いに連れて行ってもらう。うん、こら美味いわ!
 黒船屋に戻って飲み直すも、深酒はせずに部屋にもどる。毎回、酔っぱらいのオレが早めに帰るというので、マスターのけいぞうさんは少し拍子抜けした様子。ちと体をいたわらないと、ここしばらくは乗り切れそうにないのだ。
 この日、けいぞうさんが聴かせてくれた、去年出たキャロルキングのライブ盤はよかった。
★黒船屋の前は港。
★ミレカンのリハ中に撮影。

2006年1月12日木曜日

1/12 (木)

高知 FANCY LOBO (RING)
 久し振りの高知。とにかく暖かい。こういう気候だとやっぱり体が楽。気分も変わる。
 ライブの主催者の町田さんが空港まで迎えに来てくれる。町田さんとはこの日が初対面。30代後半。普段は生協で働いていて、定期的に友部正人さんや三宅伸治さん等ツアーミュージシャンのライブを高知で企画されている。体全体から誠実さがにじみ出てる人だなあという印象。
 ライブ会場でお会いした年下の奥さんはとてもかわいらしかった。
 オープニングでギターの弾き語りを聴かせてくれた浜田祐介さんは、元々京都で音楽活動をしていて、数枚のアルバムを出した後に、地元の高知に帰って来たのだそう。同学年の同世代。お互い同じ時期に、近い場所で活動していたのだが、今日まで出会うことがなかった。
 オリジナル以外にも、友部さんのカヴァー「僕は君を探しに来たんだ」を熱唱していたのが印象に残った。魂が行き場を探して、もどかしく叫んでいる感じ。とても繊細で、どこか懐かしさを感じさせる人だった。
 この日は、初めてオレのステージを観るお客さんが多かったのだと思う。
ライブはじわじわと盛り上がっていった。お客さんの新鮮な気持ちがこちらにも伝わった。
 打ち上げのキムチ鍋、からかったけど美味しかった。
 高知で新しい縁をつくらせてもらうことができた。浜田さん他地元のスタッフの皆さんに感謝。
★意外にしよぼい、はりまや橋。
★打ち上げのキムチ鍋。
 

2006年1月11日水曜日

1/11 (水)

いやはや疲れた。心も体もくたくた。具体的なことは書けないけれど、トラブルに振り回された1日だった。がっかりしたり、悔しかったり。でも、「きれてないっすよ」って感じで、なるべく冷静に対処するよう心がけた。
 人を信頼することの難しさ、人に誠実であることの難しさ、相手の立場に立つ事の難しさ、色々と考えさせられた。自分にも落ち度があった。
 色んな思いを噛み締めたり、かみ殺した1日でもあった。疲れているのに思いがかけめぐってなかなか眠れなかった。
 それでも明日からツアー。

2006年1月10日火曜日

1/10 (火)

渋谷BYG「道玄坂ミュージックサロンVol.3」
出演:リクオ、ハシケン
 今年初のBYGライブ。BYGに入る直前まで体調がすぐれ ず、どうなることかと思っていたのだが、店入りする頃に、すっと体が楽になって、それからは大丈夫。なんだったんだろう。毎日色んな事があって、忙しく、 体も酷使してるから気をつけた方がよい。とにかく焼酎はロックではなく、水割りかお湯割りにしよう。
 リハーサル前にBYG社長の安本さんと二人で、コーヒーを飲みながら結構長話する。安本さんは鶴川座のラストイベントにも足を運んでくれた。同業者として鶴川座の閉館を随分と寂しがられていた。
 この日の安本さんの一言一言が、遺言のようにも聞こえた。次の世代に残して行くこと、つなげてゆくことを、安本さんはとても真剣に、そして具体的に考えている。今年はBYGから、今まで以上に大きな提案、メッセージが発信されることになるだろう。
  この日、ハシケンとセッションした彼のオリジナル曲「美しい島(くに)」の演奏はとても良かった。ハシケンの歌とギターに導かれて、見えて来た光景を音に することができた。こういう演奏ができると自信になるし、救われる。ハシケンの歌と演奏は、色気が増してきた気がする。
 BYGはすっかり、自分のホームグランドという感じ。スタッフとBYG出演者で昨年12月に購入したアプライトピアノも、よく鳴ってくれた。
 来月のBYGは男女アコースティック.デュオのハンバートハンバートとの共演。これも、すごく楽しみ。予約も受け付けてます。