2007年3月25日日曜日

山口洋を語る

埼玉県 入間市  MUSIC CAFE SO-SO? 
「 MUSIC FROM SO-SO? vol .2」【出演】山口洋(HEAT WAVE)ゲスト:リクオ
 前日に続いて、SO-SOのオープニング記念ライブに参加。この日は、山口洋のゲストという形。
 一緒に演奏していて、これだけ会話のできるプレイヤーは少ない。音を交わすことによって、新しいグルーヴが生まれる感じ。いい感触をもらった。
 HEAT WAVE山口洋の大ファンであるSO-SOの酒井君は、終始緊張気味で山口とうまく会話できない様子だった。ノーウェアマン山口洋も初めての場所で、少し 戸惑っていたのかな。そう言えば友部正人さんが前に山口のことを「背中に哀愁がある男」って言ってたなあ。確かに。
 山口洋は、外に対してだけでなく、内なる自分に対しても抗い続けているように見える。こうありたいという理想を目指して、ある意味「山口洋」というフィクションを演じようとしているようにも見える。
  勝新も、やっさんも、アリも、猪木も、永ちゃんも、小林旭も、身を削って巨大なフィクションを生きようとしたからこそ、リアリティー、説得力を獲得するこ とができたのだと思う。山口洋の場合、振り切れるまでの葛藤とかぎこちなさが、ある種の色気につながっているように思う。
 山口洋はストイックな 理想主義者とも言えるかもしれない。無理をしてストレスを抱えながら、それらを糧に創作し続けるタフネスは、今の若い世代に欠けている要素のように思う。 山口に比べると、自分はもっと流されてる感じやなあ。山口洋をみて自分のことを考える、山口洋につっこんで、自分につっこむという感じ。
 この日、彼の音楽に触れて「自分はやはり弱さも強さも含んだその人のパーソナリティーが伝わる音楽、語れる音楽が好きなんだ」ということを再確認した。HEAT WAVEの新作「LAND OF MUSIC」は奥底からぐっときます。
 だいぶ酔いの回ったオレに「体気をつけろよ」の一言を残して、山口は先に帰って行った。優しい感じのする言葉だった。ありがと。また。
★左酒井くん、右山口洋。

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