2007年6月12日火曜日

島の美しい暮らし

喜界島 Funky Station SABANI
 昨夜はあんなにたくさんの星を見たのに、今日は生憎の雨。せっかく自転車を借りているのに外出できず、リハーサルまでホテルで過ごす。
 本番では、自分の出番の前に、SABANIを拠点に活動する兄弟アコースティックデュオ、dokidokiがオープニングで4曲歌ってくれる。島育ちの人柄がにじみでた音楽。若い2人のハーモニーが、喜界島から全国へ届く日が来るかもしれない。
  去年、初めて喜界島を訪れ、SABANIでライブをやらせてもらったときは、まだライブマナーをよく知らないといった様子のお客さんもいた。スローバラー ドで手拍子が始まったりして、戸惑ったけれど、それが新鮮でもあった。一昨年10月にSABANIがオープンするまで、島の人達がライブハウスでライブに 接する機会は皆無だったはずだから、それも仕方がなかい。今回のお客さんは、盛り上がる所は盛り上がり、聴くところは聴くといった感じで、前回よりもライ ブ慣れした印象。次にSABANIでやらせてもらう時は、また違ったリアクションが返ってくるような気がする。
 SABANIのオープンが島に与 えた影響は少なくないようだ。喜界島には元々深夜営業をする店がなかったそうだけれど、SABANIが深夜2時までの営業を打ち出したことで、追随する店 が何軒も出て来たそう。dkidikiの2人のように、SABANIを拠点にして、島から外に向けて発信してゆく若いっミュージシャンも出てきた。 SABANIの栄さんは現在、島唄チームの監督もつとめているそうで、その活動は増々多岐にわたっているようだ。将来的にはレコーディングスタジオをつく り、映像チームもつくりたいとのこと。
 栄さんにしても、奄美のラジオ局を立ち上げた麓さんにしても、楽しみを独り占めするのではなく、共有するという発想が根底にあって、常に島の活性化を考え、人との繋がりを大切にしながら、新しい事業に挑戦しているところが素晴らしい。
 自分の続けている旅は、こういう「美しい暮らし」に出会う旅でもある。
 
★左から栄さん、dokidokiの2人。

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