2007年6月2日土曜日

旭川で昔の自分に出会う

旭川 アーリータイムス
 旭川の中学校で英語の先生をしているH君が、去年に続いて今回も、札幌から旭川まで車で送ってくれる。
  雲一つない快晴で、これ以上ないというくらいに気持ちのよい気候。車中のBGMはモータウン特集。軽快なリズムとキャッチーなメロディーが心地よく、旅の 気分をさらに盛り上げてくれる。途中、沼田で蕎麦食って、温泉に入るのは去年と同じ流れ。真布駅という単線の無人駅の前で、途中下車して一服するのも同 じ。真っすぐに伸びるレールの上で記念撮影。風がやさしい。空気がうまい。ほんといい気分。
 ライブ会場のアーリータイムスに着いたら、まずはマ スターの野澤さんにコーヒーをいれてもらって一服。「こんな音源が見つかったよ」と言って野澤さんが聴かせてくれたのが、自分が15年前初めて旭川に来た 時のライブ音源。サックスが当時のオレのプロデューサーだった梅津和時さん、ギターが藤原カオルちゃん。昔の音源って、自分ではあんまり聴くことがない。
 若いわ~。どの曲もテンポが早い。すごく性急で一生懸命。声が今と相当に違う。ちょっと無理して絞り出してる感じ。でも全体エネルギーがみなぎっていた。
 だいぶ変わったなあオレ。この感じはもう出せない。
 昔の自分に再会して、恥ずかしくもあったけれど、新鮮な刺激も受けた。
 開演直前に野澤さんが楽屋にやってきて、さっき聴かせた音源に入っていた「胸が痛いよ」を今日の本番でやってくれないかと、無理な注文をしてくる。最近のレパートリーに入ってない曲やし、いきなり言われてもなあ。
 けれど、ライブがいい感じで盛り上がり、気持ちが良かったので、アンコールで「胸が痛いよ」にトライ。
 ピアノは手探りな感じで始まった。声は伸びやかによく出た。15年前より艶も響きもある感じ。今の自分にとっては、あまりにも真っすぐな歌だが、だからこその力も感じた。野澤さんもお客さんも喜んでくれた。まあ、やってよかったかな。
★旭川への移動中。無人駅近くで撮影。

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