2007年6月20日水曜日

他力で復調

大阪バナナホール
「大阪うたの日コンサート」
【出演】リクオ(ナビゲーター)/曽我部恵一/山口洋(HEATWAVE)/ハシケン/大柴広己
  沖縄.石垣島出身アーティストのBEGINが沖縄慰霊の日翌日の6月24日を「うたの日」としてそれをお祝いすること旨に2001年沖縄で始めた「うたの 日コンサート」。そのうたの日の輪が広がり、去年からは東京でも渋谷BYG主催で「東京うたの日コンサート」が開催され、今年からは神戸と大阪でも開催さ れることになった。
 大阪のイベント制作会社であるサウンドクリエイターの中原さんから「大阪でも『うたの日コンサートを』開催させたいので、参 加協力してほしい」との話をもらったのが今年の3月。1出演者としてだけでなく、企画進行の段階から、他の出演者選び、ブッキング交渉、ステージ構成など 手伝わせてもらう。
 出演者は皆、1人での弾き語りが可能なシンガーソングライターばかり。曽我部君以外は馴染みのあるメンバー。オレはナビゲーターという肩書きをもらって、出演者全員とセッション。
 北海道と奄美諸島のツアーを終えて東京に戻って以降、集中力がなくインスピレーションが湧かない状態が続いていた。自分でも気付かぬうちに体力気力が消耗していたのかもしれない。
 当日のリハーサルでも、なんだか鍵盤が重く感じられた。やることも多くて、音に集中できない状況。こういうときこそ、がんばり過ぎない。
 不安定要素を抱えながら本番に突入したのだが、いつも以上に他力の精神がとてもうまく作用した感じ。回りに助けてもらいました。力をたくさんもらったな。
  特に山口洋とのセッションは、多いに触発された。山口の演奏には会話するスペースがある。「間」のとり方や「息つぎ」が絶妙。適度の緊張感の中で、どんど ん研ぎすまされて、導かれるように演奏に集中する。忘れかけていたインスピレーションが一気に湧き出るような感覚。ピアノの弾き方を思い出した。いいも ん、もらった。本番でいきなり山口から予定外の曲をやろうと言われて、急遽1曲追加。こういうハプニングも楽しい。
 曽我部君とは、実はこの日が初対面。まず彼のことをどう呼ぶべきか、少し悩んだのだが、こちらが年上とゆうことで「曽我部君」と呼ばせてもらうことにした。力みのない気さくな人でよかった。
 彼は東京から会場まで1人でやってきて、開演前と終演後の物販即売まで1人でこなしていた。そうすることがごく当たり前といった様子。とても頼もしく思えた。
  今まで自分のライブで、曽我部君のオリジナルを2曲カヴァーさせてもらったことがある。1曲はサニーデーの頃のナンバーで「BABY BLUE」。もう1曲は、彼の新譜に収録されている「恋人達のロック」を3月のレコ発ライブでカヴァーさせてもらった。歌っていてとても高揚した。この日 は曽我部君のリクエストでサニーデイ時代の名曲「恋に落ちたら」を一緒にセッション。彼とも、本番で予定外の1曲をぶっつけセッション。歌うことへのとき めきに満ち満ちている。半端じゃないエネルギー。
 ハシケンとはオレのオリジナルの「ソウル」と「アイノウタ」をセッション。後で知り合いから「ハシケンの歌った『ソウル』はリクオのオリジナルよりよかった」と言われ、ちょっとジェラシー。
 大柴君の声は素晴らしい。リズム感もいい。大化けするかも。

 打ち上げは朝まで。
 朝方の飲み屋で、大柴君と遊びに来ていた酒井宏樹が2人で玉置浩二の「メロディー」をギター弾き語ってくれる。玉置浩二さんのことは詳しくないのだけれど、いい曲。

 いい夜だった。おかげさまで復調。

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