2007年6月22日金曜日

「ブルース虎の穴」へようこそ!(飛び入りしたバンバンバザール福嶋君のMC)

第2回東京うたの日コンサート1日目
【場所】渋谷 BYG
 出演:リクオ(ホスト&セッション)/有山じゅんじ/おおはた雄一/金子マリ/他出演者&飛び入りゲストあり  
 この日から渋谷クアトロ、7Th Floor、BYGの3カ所で3日間、東京うたの日コンサートが開催。オレはBYGの3日間のホスト役を担当。大阪うたの日と同じく、出演者選び、ステージ構成なども担当。
 このイベント期間中、自分は BYGのステージのまとめ役の立場。ここ最近の忙しさのせいで、イベント初日にもかかわらずかなり疲れがたまっていて体が重い。まあ、気張らんと。
  本日の出演者の1人、有山じゅんじさんは自分にとっては師匠のような存在。大学を卒業してすぐの頃、有山さんに誘ってもらって、2人でツアーに出て各地を 回った。それが自分にとってのツアー初体験。CDデビューする前に、そういうツアー暮らしを経験出来た事は大きかった。
 有山さんは相変わらずの超マイペース。言い方を変えれば、我がままとも言える。こういうところも自分は影響されているとは思うが、やはり師匠を前にしては年期が違うなと。
  電話では「セッションの選曲はオレにまかせとけ」とか言ってたの、当日になったら「リクオにまかせたぞ」ときた。まあそう言いつつも、マリさん、おおはた 君も揃って、さあどうしょうと話し始めたら、あれをやろう、これをやろうと有山さんからも色々と意見が出てくる。で「最後はリクオが絶対に1人で歌え」と 言ってきかない。「いやいや今日はホストですから、いいですよ」と言っても「絶対1人で歌え」の1点張り。有山さんに振り回されつつ、実は現場の雰囲気は かなりハッピー。ボケとつっこみの応酬も楽しい。この日はオレがつっこみ担当。開放されてる人と一緒にいると楽しいんである。
 2日前に大阪で山口洋と話していたときに、彼がおおはた君のことを絶賛していた。彼が日本の若いミュージシャンを評価するのは極めてめずらしい。2人が出会えたことが嬉しく思えた。
  おおはた君は、山口や有山さん同様、楽器の鳴らし方、共演者との共鳴の方法を知っているミュージシャンだと思う。自分にとっておおはた君は、自分よりも下 の世代の中で、最も共演したいアーティストの一人。演奏者としてアーティストとして、とにかく触発される。いつか2人でツアーができたら楽しいだろうなと 勝手に考えたりしている。おおはた君もオレも多分、死ぬまで「ホーボー」なのだ。
 開演時間が午後10時と遅いので、有山さんがそれまでに飲み過ぎてしまうのではと心配していたのだが、やはり開演の頃にはかなり出来上がっておられた。しかし酔った姿も素晴らしく芸になっていた。適度に脱力していて、邪念がないから演奏も乱れない。
  有山さんとマリさんがステージでゆっくりとタバコを吹かしている姿は、ほんと様になってたなあ(普段BYGのステージは禁煙なんですが、この日は特別に許 可をもらいました)。その様子を舞台袖でおおはた君と2人で観ていて、互いに顔を見合わせ「かっこえ~」と言って笑ってしまった。2人のステージ上での間 のとり方、佇まいはほんま笑えるくらいに素敵であった。もちろん奏でられる音楽も。というか音が出てなくても2人はずっとブルースを奏でているのだ。この 感じ、この空気感、オレの大好きな音楽。こういう人達と、BYGの最高の空間で一緒に演奏できるのは幸せである。なんぼでも自由になれる気がする。
 アンコールではバンバンバザールの福嶋君、そして6年前に「うたの日」を沖縄で立ち上げたビギンの3人も飛び入り。ぜいたくな夜になった。
 戦時中、沖縄では大声で歌うことが禁止されていのだそうだ。沖縄にとって慰霊の日の翌日にあたる6月24日にビギンがうたの日コンサートを始めたのには意味がある。沖縄にとっての終戦は歌が開放されたことも意味していたのだろう。毎日がうたの日でありますよう。
★左からオレ、おおはた君、福嶋君、有山さん。

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