2007年11月29日木曜日

礼文島滞在時間15分。

初の道北、色々とぶらつきたいから、今回はスケジュールに余裕を持たせた。翌日が利尻島でライブなのだが、せっかくなのでこの日はフェリーで礼文島にわたることにする。
  ホテルをチェックアウトした後、フェリーに乗る前に、タクシーに乗って、運転手さんに1時間ほど稚内を観光案内してもらう。とても気さくで乗りのよい運転 手さんで、観光スポットで下車する度に色々と説明してくれて、率先して記念写真も撮影してくれる。おかげでいい時間を過ごせました。
 運転手さん にフェリー乗り場まで送ってもらって、予定通り礼文島行きもフェリーに乗船。天気は晴れのち曇りだったけれど、フェリーから、雲が完全に晴れた状態の利尻 山を眺めることができた。これが素晴らしい美しさ。けれどデッキから利尻山の景色に見とれているうちに気づけば船酔い。
 約2時間かけて礼文島に 到着。まずは宿泊先を探そうとフェリー乗り場の観光案内所に向かったら、閉まっていた。嫌な予感。観光案内パンフレットを見つけて、適当にホテルに電話し てみたらどこもやっていない。売店のおばちゃんに聞いたら、観光シーズンが終わって、島の宿泊施設はすべて昨日で休館とのこと。まじっすか!
 ど ないしょ!と焦って、急遽利尻島に前乗りすることに決める。しかし、利尻島行き最終便フェリーは、乗船を終え、今まさに出発しようとしているところ。チ ケットを買う時間もなく、大慌てでフェリーに向かい、事情を話して車乗り場の方から乗船させてもらう。危機一髪。礼文島滞在時間15分弱でした。
 約40分で利尻島に到着して、まずは宿泊の確保。こちらも観光シーズンは終わっていて、予約したホテルも宿泊できるのは明日まで。
  明日はSさんの紹介で写真家松井先生のギャラリーでの演奏。知り合いを集めてのプラベートなライブなので、公に告知はしなかった。この日の夜は松井先生の 自宅でお酒と料理のおもてなしを受ける。予定を変更して、いきなりの前日訪問にもかかわらず、快く迎えいれてもらった。
 千葉出身の松井先生は、学生の頃に利尻島に訪れたのがきっかけで、この島に魅了され、通い続けていたのだけれど、10数年前に移住されたそう。利尻の自然、四季をおさめた先生の写真は本当に美しい。
  夜が更けて来たら、先生のなじみのスナックへ場所を変える。そのお店のママさんは、日系ブラジル人。雪がみたくて日本に来て、そのまま住み着いてしまい、 利尻に流れ着いたそう。"何で、こんな寒さの厳しい物悲しい北の果てへ?”と思ったけれど、それは聞かなかった。人それぞれ、ほんといろんな人生がある。 そのことを実感できるのが旅の醍醐味の一つ。
★フェリーのデッキから利尻山を撮影。

2007年11月25日日曜日

「人間ってええなあ」ー奥野真哉

長野 ネオンホール
ソウル.フラワー.アコースティック.パルチザン
【メンバー】中川敬(vo,g,三線)/リクオ(key,vo)/奥野真哉(key)
 ツアー最終日。この日も快晴。岐阜から長野市へ。移動中、紅葉の景色が素晴らしかった。
 自家用車で移動中の中川君から、長野インターの手前で合図があり、パーキングに入る。喉の状態が深刻なので、リハーサル前に病院に行きたいとのこと。声が枯れて、しゃべるのもつらそう。
 長野市内の病院を探して、応急処置を受けたものの、中川君の声が本番までに戻ることはなかった。全く歌えない状態。
 さあ、どうしょう。ライブを中止するか?
 皆で話し合って、アコパルとしてのライブはできないけれど、リクオのライブに奥野君と中川君が参加する(中川君はギターで参加)という形でやろうという話になる。急遽店の前に、その旨を伝える張り紙をする。
 ライブの最初に、中川君がステージに立ち、ガラガラの声でお客さんにお詫びして、オレを呼び込む。暖かい以上に熱い歓声。“こういう事態ではあるけれど、いい夜にしたい”との思いが、客席からものすごく伝わってきた。
 ハプニングを受け入れて、いかにプラスに転化させるか。それもライブの醍醐味の一つ。そんな場からマジックが起きるのだ。
 ライブの後半から中川君と奥野君も参加。増々盛り上がる場内。ステージでの中川君は、つらい表情を決して見せず、共鳴し合うことに集中。彼の柔らかい笑顔がとても印象に残った。
  奥野君はいつも以上に弾けた素晴らしい演奏。盟友中川敬をフォローしようとの思いがすごく伝わった。「光」の演奏では、普段中川君が歌ってくれるサビの コーラスを、奥野君がいきなりぶっつけで歌ってくれる。演奏しながらぐっときてしまった。今回のツアーの中で、最も素晴らしい「光」の演奏だった。
 本編の最後の曲は、中川君の提案で、ソウルフラワーの名曲「満月の夕」を自分が歌わせてもらう。これは緊張したなあ。アンコールの最後はソウルフラワーの新譜に収録されるであろう「道草節」を自分が歌って閉める。
 色々あったけど、今年最も記憶に残るライブの一つになった。
 この日、チケットの払い戻しを希望するお客さんは一人もいなかったそうだ。最高のお客さんである。ネオンホールという空間が持っている磁場にも助けられた。
 ライブの後、中川君から「今日ほど歌いたいと思ったことはない」と言われる。奥野君からはこんな一言が。「人間ってええなあ」
 集まってくれたお客さんとネオンホールのスタッフの気持ちに応えるためにも、また戻って来んとあかんね。
 あの空間に集まったすべての人たちに心からありがとう。

  

2007年11月24日土曜日

遊びながら成長

岐阜 SoulDyna
ソウル.フラワー.アコースティック.パルチザン
【メンバー】中川敬(vo,g,三線)/リクオ(key,vo)/奥野真哉(key)
  東京を出てから2週間。ツアーが続いているわりには元気。まあ、毎日歌って、弾いて、飲んで、騒いで、半分以上は遊び感覚やもんなあ。東京で仕事している ときより、ツアー中の方が、頭の中がシンプルで、ストレスが少ないかも。これで東京に戻ると、色々と仕事がたまってるんやなあ。
 中川君は、体調は上向いているのに、肝心の声の調子が戻らない。それでもライブ.パフォーマンスはとてもよかった。
 奥野君はツアーの移動日の度に東京に戻って、1日仕事してからすぐにツアーに戻るという超ハードなスケジュール。この日も東京から岐阜入り。プレイの方はライブを重ねるたびに自由度が増してどんどん良くなっている。3人で毎日遊びながら成長してる感じ。
 この日もお客さんのリアクションが素晴らしかった。オレのソロライブを毎年企画してくれる関市のT夫妻が、わざわざ店を休業して観に来てくれた。とても楽しんでくれた様子。よかった。
 岐阜市にはあまり縁がなくて、せっかく10数年振りに訪れたのに、今回は時間がなくて街をぶらついたり、地元の人たちとコミュニケートすることができなかった。また次回。

2007年11月23日金曜日

愛を込めてつっこもう!

心斎橋 club★jungle
ビビデバビデブゥー☆★☆ style#1
【出演】 山口洋(HEAT WAVE)/リクオ/酒井ヒロキ
 アコパルのツアーの合間にソロとしてイベントに出演。山口とは5ヶ月振りの共演。もう一人の共演者、酒井ヒロキは地元大阪を中心に活躍する若手シンガー&ギタリスト。彼とは最近、大阪や神戸で一緒に飲む機会が多い。ほんといい奴。
  この日のヒロキのステージはちと固かった。いいギターを弾くし、声質も良いし、ポテンシャルは高いのだが、まだ才能開花とまではいってない感じ。出会って から、もう2年程たっているはずだが、成長が遅いんちゃう?みたいな余計なことを本人に言ってしまうのは、ヒロキに対して身内に近い感覚があるからだと思 う。説教くさいおっさんにはなりたくないと思っているのだが。
 ヒロキに対してそうであるように、自分は山口洋のナイーヴさにもある種の懐かし さ、親しみを感じる。関西人から言わせると山口はえらい“ええかっこしい”である。故に、突っ込みどころ満載、いじり甲斐のあるキャラなのだが、その割に は山口に突っ込む奴が世の中には少なすぎるのが残念に思う。ほんま余計なお世話やね。
 この日の山口はステージで何度も、もどかしそうな表情をみせていた。全力で何かに抗っている感じ。なんかぴりぴりしてたなあ。その姿に美しさを感じつつも、毎日これだと心も体ももたへんのちゃう?とも思ってしまう。
 打ち上げはマーサで鍋。ライブを観に来た中川敬も打ち上げに参加。
  日付が変わってしばらくしてから、セッション大会が始まる。マーサのマスターもカフォンで参加。山口がオレのリクエストにこたえて「キャリー.オン」を弾 き語りしてくれた。沁みた。オレはお店のオブジェで置かれていた鍵盤が15くらいしかないむちゃちっちゃいアコーディオンで参加。
 ぴりぴりした山口、打ち上げでくだけてアホな山口、優しいまなざしの山口、いろんな顔があるなあ。12月の彼とのジョイントツアーでは、十分な愛を込めてつっこませてもらおうと思う。どんなマジックがおこるのか、楽しみ。
★打ち上げのセッション

2007年11月21日水曜日

黒船屋とセッション

高松 黒船屋
ソウル.フラワー.アコースティック.パルチザン
【メンバー】中川敬(vo,g,三線)/リクオ(key,vo)/奥野真哉(key)
 とてもいい空気感、いい流れのライブだった。黒船屋は部屋鳴りが良いので、響きを十分に感じながら演奏できた。黒船屋ともセッションしてる感じ。こういいう空気感好きやなあ。
  中川君は風邪が直りきらず体調不良だったけれど、力むことなく状況を受け入れ、流れに身をまかせながらのステージ。素晴らしいパフォーマンスだったと思 う。中川敬のポテンシャルをあらためて感じさせられた。お客さんは多くなかったけれど、その場にいた皆がハッピーだったと思う。アコパルにとって、とても 意味のあるライブだったように思う。 
 打ち上げの席で奥野君から、「リクオのピアノでオルガンを弾くのは楽しい!オルガンを弾いていてこんなに楽しかったことはないよ」と言われる。嬉しいなあ。

2007年11月20日火曜日

またまた温泉

 本日は移動日オフ。奥野君は東京に戻って仕事。高松に入る前に、琴平の温泉街に寄り道して湯につかる。湯上がりに地ビールとぶっかけうどん。幸せ。
★瀬戸大橋にて
★湯上がりに地ビールとぶっかけうどん

2007年11月19日月曜日

"反戦”入れ墨男現る!

岡山 OKAYAMA MO:GLA
ソウル.フラワー.アコースティック.パルチザン
【メンバー】中川敬(vo,g,三線)/リクオ(key,vo)/奥野真哉(key)
  ツアーに出て6日目。ライブ3連チャンの3日目ということで、メンバー&スタッフに疲れが見える。移動中、皆無口。中川君は鼻風邪をひいてつらそう。リク ライニングがなくシートの固いワゴン車移動は、疲れがたまってくるときつい。車中、長時間寝ていると無理な体勢が続いて、腰が痛くなる。こういうツアーを 繰り返しているバンドマンは大変やなと思う。広島、岡山間の短めの移動もこの日は長く感じた。
 予定より移動に時間がかかり、かなり遅刻して岡山入り。モグラは自分にとってはなじみのお店。先月もミキオ君と来たばかり。来店するツアー.ミュージシャンも知り合いばかり。
 体調不良にもかかわらず、中川君の歌はこの日も有無を言わさぬ声量と存在感。もしかしたらこの日は、彼の気迫がお客さんを圧倒してしまったかもしれない。奥野君のオルガンかっこよかった。
 昼間に福岡でのライブを終えたばかりの山口洋から電話があった。“首に「反戦」という入れ墨を彫ったKという奴が出雲から仲間を連れて、今日の岡山のライブを観に行く。ちょっとややこしいところもあるが、いい奴なのでよろしく。”とのこと。
  Kの存在には、ステージからすぐに気づいた。革ジャンを着て、髪の毛をピンクに染め、首に“反戦”の入れ墨を入れた男が、客席最前列に陣取って、ライブの 最初から派手に盛り上がりまくっていた。既に酒が相当に入ってる様子。こういう客は、いじってやる方がよい。ステージ上の中川君から何度もダメだしをくら うK。しばらくしておとなしくなったと思ったら、酔いがまわりすぎて爆睡してやんの。
 で、なぜかこのK達出雲軍団3人が打ち上げにも参加。こう いうパンクス風の人種は自分のソロのライブにはあまり現れない。Kは出雲で飲み屋をやっていて山口洋や山川ノリオ君のライブを企画したりしているそう。も う一人の連れも毎年野外イベントを出雲で企画しているとのこと。ライブを観るだけでなく、ソウルフラワーユニオンとして、ぜひイベントに出てほしいと中川 君に直談判するためにやってきたそう。酒癖もガラも悪いが、心根のいい奴らなんだろうな。熱くて愛すべきバカ達。オレも出雲に行きたくなった。

★マスターの福武さんを囲んで

2007年11月18日日曜日

横川マジック!!

広島 横川シネマ!!
ソウル.フラワー.アコースティック.パルチザン
【メンバー】中川敬(vo,g,三線)/リクオ(key,vo)/奥野真哉(key)
 昨夜あたりから急激に冷える。
 アコパルでは1年振りの横川シネマ。趣のある古い映画館。横川シネマの溝口君、FM広島のDJボンバー他スタッフの皆と1年振りの再会。スタッフの数が多く、しかも女性が多いというのが素晴らしい。
  リハーサル前に、少し腹に何か入れておこうと、去年も行ったおばあさんが一人で切り盛りしている「文ちゃん」というお好み焼き屋に行くも満席。続いて横川 シネマの向かいの定食屋に入ってみたら、おっさん達が昼間から飲んでいて、競馬中継に熱中していた。落ち着きそうにないので、店を変えようとしばらく街を ぶらつくも、喫茶店やカフェといったたぐいのお店がなかなか見つからなくて困った。地元の人によれば、横川という街は大阪で言えば十三みたいな位置づけだ そう。
 午後6時半ライブスタート。この日も満席。スタッフの熱意、横川シネマの磁場の強さ、お客さんのオープンマインドのお陰で去年以上に素晴らしい盛り上がり。演奏のクオリティーは1年前よりぐっとアップ。中川君の歌は力強さの中に、柔らかさ、優しさが同居。
  去年に続いて、86歳のおばあちゃんが、孫娘と一緒に客席の最前列でライブに参加してくれる。ライブ中、ついついそのおばあちゃんの方に目がいってしま う。表情が生き生きとしていて、実に楽しそう。手拍子のタイミングもバッチリ。リズム感が素晴らしい。きっと若い頃は相当にハイカラな方だったのだろう。
 終演後のサイン会でそのおばあちゃんから「よかったよ」と声を掛けてもらう。おばあちゃん、長生きしてもらってまた元気に再会しましょう。
★移動中熟睡の奥野君

2007年11月17日土曜日

福岡熱狂!

福岡 ROOMS
ソウル.フラワー.アコースティック.パルチザン
【メンバー】中川敬(vo,g,三線)/リクオ(key,vo)/奥野真哉(key)
 満員御礼。最初から客席の乗りが抜群。なんか大阪みたい。前日に比べて、演奏も格段によくなる。インスピレーションが多いにわいて、理想的な化学反応。奥野君のMCは見事なオチがついてバカ受け。楽しいなあ。
 打ち上げはめずらしくメンバー&ツアー.スタッフのみの少人数で。オレは1次会の後、メンバー&スタッフと別れて1人次の店へ。福岡は知り合いの店が多いから、やはり顔を出しておきたい。
 知り合いのお店でまったり飲むつもりが、結局ツアー.スタッフのKちゃんも後から合流して、お店のマスターらとセッション大会で盛り上がる。

2007年11月16日金曜日

また温泉

 熊本から福岡へ移動する前に、地元の人おすすめの山鹿温泉に寄る。なぜか魂も同行。ゆっくり湯につかった後、畳の広間で仮眠。日が暮れるころまで温泉施設で時間を過ごす。
 結局、福岡に着いたのが夜10時過ぎ。
★チエックアウト直後。疲れ気味のオレと奥野君。

2007年11月15日木曜日

ツアー初日から3軒ハシゴ

熊本 バトルステージ
ソウル.フラワー.アコースティック.パルチザン
【メンバー】中川敬(vo,g,三線)/リクオ(key,vo)/奥野真哉(key)
 バトルステージには先月もミキオ君と来たばかり。地方のお店で二月続けてライブやるなんてめずらしい。
  地元熊本を拠点に活躍するバンド、鮫にオープニングで演奏してもらうのは2度目。タケルちゃん、えらい声出てたなあ。もう一人のオープニングアクト、魂は 沖縄からやってきたシンガーソングライタ。中川君に直談判して急遽今回の出演が決定。彼とは初対面だったけれど、やたらと人懐っこくてすぐに打ち解ける。 明後日は鹿児島で山口洋のオープングアクトで演奏するそう。色々とつながるなあ。
 中川君にとっては初の熊本ライブ。ツアー初日ということで、手探りな部分もあり。この日の奥野君のトーク、オチがありそうでなかった。
 ライブの後半の演奏中に、オレがいきなり「ミラーボール、スタート!!」って叫んだら、照明スタッフが即座に対応。実に見事に、美しく、淫美に回ってくれました。バトルのスタッフはホント愛がある。このお店のグランドピアノも多分、オレのことを愛してるね。
 ライブが進むにつれてお客さんの笑顔がよく見えるようになる。何より。
 しばらく酒を断っていたという中川君。この日は打ち上げでがんがん飲んでたなあ。ツアー初日から3軒ハシゴ。

2007年11月14日水曜日

中也で夜が更ける

 本日からアコパル.ツアー開始。リハーサル場所の京都からPAの松ちゃん、中川君と伴にワゴン車に乗り込み、出発。車で行くには、明日のライブ地である熊本は、あまりにも遠い距離なので、本日は山口県湯田温泉で1泊(奥野君は東京から飛行機で当日入り)。
 午後7時頃、宿泊先の温泉旅館に到着。ゆっくりと湯につかってから晩飯。予想以上料理が美味い!量も多くて超満腹。満足。
 晩飯後は3人で温泉街をぶらぶら。このあたりは詩人中原中也の生誕地。宿泊先のすぐ近くに中原中也記念館があった。温泉にならんで、中也がこの街の観光の売り。生前は異端児だった中也が、今や街を救う存在。
  明日の朝が早いので、日付が変わる前に布団に入ったのだが、なかなか寝付けない。部屋に中也の詩集がおいてあったので、横になりながら読み進めていたら、 ますます目が冴えて眠れなくなってしまった。久しぶりに中也の詩にふれて、懐かしさとともに新鮮な気分。不思議な擬音。その響きのよさに言霊が宿る。なる ほど声に出して読みたくなる。音楽的。

2007年11月1日木曜日

どんな修行僧やねん!

小樽 すかんぽ
 夕方4時半にすかんぽ入り。いつものように、きんちゃん、PAのほっちょさん&えりちゃんが笑顔で迎えてくれる。リハーサルの前に、マスターのきんちゃんが入れてくれた日本茶で、オレが通りがかりに買って来た小樽名物ぱんじゅうを皆で食べる。あ、これ美味しい。
 ゆっくりとお茶して、話の半分以上は病気&健康トーク。やっぱ40過ぎるとそうなってくるよ。ほっちょさんも尿酸値が高いことが判明。お互い気をつけやしょう。
 小樽は利尻とも距離が随分離れているし、来月には札幌のライブがあるから、この流れで無理にすかんぽでライブをする必要はないのだけれど、やはり1年に1回くらいはきんちゃんやほっちょさんの顔を見ておきたい。皆、元気そうで何より。
 しかし客入りは悪かったなあ。同時刻に日ハムVS中日の日本シリーズが行われていた(この日、日ハムが負けて中日が日本一)のも影響したかも。来てくれたお客さんは多分ほとんどリピーターの人たち。ステージに出て、開口一番のMCは「元気してた?」。
  空席の目立つ客席を見て、開演前には、“これでいいのかなあ”なんて考えてみたりもしたけれど、ステージに出れば、そういうことも忘れる。少ないながら も、多分この場に集まったすべての人たちが楽しみにして観に来てくれたんやから。こういう時の気持ちのスイッチの切り替えは得意。というか、うまくなっ た。いろんな状況で楽しめるようになったなあ。経験やね。
 ツアーしてるオレって、修行僧みたいなとこあるよ。こんだけ飲んで騒いで楽しんで、どんな修行僧やねん!のり突っ込みです。
 この日も、いろんな思いを昇華させて、共鳴し合った。いい夜だったと言える。でも客商売やから、もちろんお客が多いにこしたことはない。
  まあ、雨の日も風の日もやりまっせ。まだまだ欲はあるけれど、我欲を超えたいとも思うなあ。これからオレ、どうなってゆくかなあ。まだまだ変わりそう。多 分、ずっと変わり続けるよ。髪の毛もまだ伸ばすよ。賛否両論やけど。そのうちはげます。既に横の毛は以前より薄くなってます。美容師さんにも指摘されまし た。見届けてもらえたら光栄です。
 まあ皆さん、これからもヨロシク。