2007年11月25日日曜日

「人間ってええなあ」ー奥野真哉

長野 ネオンホール
ソウル.フラワー.アコースティック.パルチザン
【メンバー】中川敬(vo,g,三線)/リクオ(key,vo)/奥野真哉(key)
 ツアー最終日。この日も快晴。岐阜から長野市へ。移動中、紅葉の景色が素晴らしかった。
 自家用車で移動中の中川君から、長野インターの手前で合図があり、パーキングに入る。喉の状態が深刻なので、リハーサル前に病院に行きたいとのこと。声が枯れて、しゃべるのもつらそう。
 長野市内の病院を探して、応急処置を受けたものの、中川君の声が本番までに戻ることはなかった。全く歌えない状態。
 さあ、どうしょう。ライブを中止するか?
 皆で話し合って、アコパルとしてのライブはできないけれど、リクオのライブに奥野君と中川君が参加する(中川君はギターで参加)という形でやろうという話になる。急遽店の前に、その旨を伝える張り紙をする。
 ライブの最初に、中川君がステージに立ち、ガラガラの声でお客さんにお詫びして、オレを呼び込む。暖かい以上に熱い歓声。“こういう事態ではあるけれど、いい夜にしたい”との思いが、客席からものすごく伝わってきた。
 ハプニングを受け入れて、いかにプラスに転化させるか。それもライブの醍醐味の一つ。そんな場からマジックが起きるのだ。
 ライブの後半から中川君と奥野君も参加。増々盛り上がる場内。ステージでの中川君は、つらい表情を決して見せず、共鳴し合うことに集中。彼の柔らかい笑顔がとても印象に残った。
  奥野君はいつも以上に弾けた素晴らしい演奏。盟友中川敬をフォローしようとの思いがすごく伝わった。「光」の演奏では、普段中川君が歌ってくれるサビの コーラスを、奥野君がいきなりぶっつけで歌ってくれる。演奏しながらぐっときてしまった。今回のツアーの中で、最も素晴らしい「光」の演奏だった。
 本編の最後の曲は、中川君の提案で、ソウルフラワーの名曲「満月の夕」を自分が歌わせてもらう。これは緊張したなあ。アンコールの最後はソウルフラワーの新譜に収録されるであろう「道草節」を自分が歌って閉める。
 色々あったけど、今年最も記憶に残るライブの一つになった。
 この日、チケットの払い戻しを希望するお客さんは一人もいなかったそうだ。最高のお客さんである。ネオンホールという空間が持っている磁場にも助けられた。
 ライブの後、中川君から「今日ほど歌いたいと思ったことはない」と言われる。奥野君からはこんな一言が。「人間ってええなあ」
 集まってくれたお客さんとネオンホールのスタッフの気持ちに応えるためにも、また戻って来んとあかんね。
 あの空間に集まったすべての人たちに心からありがとう。

  

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