2008年5月26日月曜日

この世とあの世

北海道 帯広 ふた葉亭
 芦別から在来線の普通列車に乗って帯広へ。旅の疲れがたまっている上に、座席にリクライニングがなく、乗り心地がよくなくて、きつい移動だった。
 ホテルについたら夕方まで仮眠。開場直前に店入りして、リハーサルも10分程ですます。こういうときは本番直前までスイッチをオフのままにするに限る。
  そう言えば、今から10年程前の北海道ツアー中、この帯広で突然、憂鬱、虚無、絶望の感情に襲われたことがあった。デビュー当時からお世話になっていた事 務所を離れ、今のようなツアー暮らしを始めたばかりの頃で、まだスイッチのオンオフもうまくできず、心身ともにキャパシティーを超えてしまっていることに 自分で気付かないまま、無理をしすぎてしまった反動が出たのだろう。
 がんばらない。流れに身を委ねる。
 この日、ステージで演奏しているときの自分は、大げさな表現だけど、この世とあの世を行ったり来たりしてるような感覚があった。余計な力が抜けたのが良かった。表現を突き詰めてゆくと、あの世が近くなるように思う。それは、より生きているということでもある。
 演奏中のある瞬間に恐れを感じた。そこにはまってはダメだ。けれど、そこを無視してもいけない。
 自分は臆病な人間だ。

★芦別駅にて

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