2008年8月26日火曜日

発売記念ライブのリハーサル

 近づいて来た発売記念ライブに向け、バンドのメンバーが全員揃ってのリハーサル。
 心地よいグルーヴ。この演奏でもっと歌っていたいなあ。常にこういうグルーヴを感じていられたら、自分はもっといいシンガーになれるんじゃないかと思った。
  チェロの歩ちゃんがボストンのバークレーに音楽留学することになったので、今回の大阪&渋谷ライブのチェロ奏者は笠原あやのちゃんにお願いすることになっ た。彼女は、自分だけでなく他のほとんどのメンバーにとっても馴染みの演奏者。自分も何回か共演していて、その実力は充分承知している。だからこそお願い したのだ。
 なぜだか自分の知る限り、弦奏者の女性って、お酒過ぎが多い。歩ちゃんも相当だったが、あやのちゃんも相当である。彼女とはお互いが泥酔状態の時に初対面して、朝方まで一緒に騒いだ。楽しかったなあ。
  その後しばらくして、大きなライブ.イベントの現場で一緒になって、チェロ奏者としてのあやのちゃんに始めて接することになる。彼女の仕事振り、演奏は、 まさにプロフェッショナルであった。びしっとしつつ、砕けていて、その振り幅が魅力。彼女の加入でどんな化反応が起こるのか、とても楽しみ。

2008年8月25日月曜日

気持ちは発売記念ライブ

1日部屋にこもって仕事。9月5日大阪、11日渋谷の2ヶ所で行うアルバム発売記念ライブに向けて、色々と準備をする。
 バンド用のアレンジを考えたり、選曲、曲順を考えてたり、ライブ用にインストの曲を作ってみたり。まあ、色々とやることがある。
  普段、地方の小さなライブスポットをツアーするときは、あらかじめ曲順をきっちり決めておくということがほとんどない。その場で思いついた曲を演奏するこ とも多い。1人ないしは少人数の編成で、キャパが100人以下の小さな会場でのライブだと、そういうラフなやり方の方がよい。
 しかし発売記念ライブの2本は、6人バンド編成で、数百人キャパ、いつものツアーよりもステージに関わる人の数が多いので、ある程度の段取り、決めごとが必要になってくる。
 自分はお客さんの顔がまじかに見える場所でのライブも好きで、それが普段の現場ではあるけれど、数百人、いや数千人、数万人のキャパのステージでのエンターテインメント・ショーだってやってみたいし、その準備はしておきたいと思う。だって楽しそうやん。
  今度の発売記念ライブに来てくれたお客さんがライブを観て、オレがもっと広いステージに立つ姿を想像できるような、そんなパフォーマンスを見せられたらな と思う。2年くらい前にビギンの3人が、武道館でのワンマンライブの翌日だったか数日後に、百人入れば超満員の渋谷BYGでワンマンライブをやったことが あった(BYGは自分の東京でのホームグランドでもある)。彼らはあれだけメジャーな存在でありながら、それまでずっとBYGでのライブを定期的に続けて きたのだ。自分はビギンのそういう姿勢がとてもいいと思ったし、正直うらやましい気持ちにもなった。そう感じた自分の気持ちもやはり無視しない方がいいの だろう。
 9月の発売記念ライブは自分の可能性を試す貴重なライブだ。興行としても成功させて、関わってくれた多くの人達にお返ししたいなあ。
 みんな、知り合い誘って来てや!!

2008年8月23日土曜日

地元で飲む

 夏が突然終わったみたい。涼しいというか肌寒い。むちゃな気候やなあ。
この夏、湘南にいるときは、短パン、タンクトップ、ハット帽、ビーサンのラフな出で立ちで過ごす事が多かったのだが、もはやそんな場合ではない。長袖のシャツを出して着る。
  夜は小雨にも負けず、ご近所さんで同世代の野郎3人と飲みに行って、3軒ハシゴ。3軒目は最近よく行く音楽バーへ。店の雰囲気も、かかっている音楽も、マ スターも、集まってくるお客さんもいい感じ。この日の店内は満席でちと窮屈だったけれど、顔見知りになったお客さんも何人かいて、連れてきた2人を紹介し たり、誰かを紹介されたり。こういう場で出会いが広がってゆくのだ。
 こちらに引っ越して4ヶ月近く。生活にも慣れ、行きつけの飲み屋も増えて、すっかり居心地が良い。

2008年8月19日火曜日

歩ちゃん壮行ライブ

場所:渋谷7Th Floor
air plants(guitar / 嘉多山信、violin / 阿部美緒、cello / 橋本歩)ワンマンライブ
ゲスト:リクオ、田中菜穂、朝倉真司(per.)、松田ari幸一(ハーモニカ)
 ここ数年、ライブとレコーディングの両方で、自分の活動をサポートしてくれている歩ちゃんと阿部美緒がやってるインストバンド、air plantsのライブにゲスト出演。
 実は、歩ちゃんが今月末からボストンに1年間の音楽留学に旅立つので、この日のライブでair plantsの活動はしばらく休止になる。
  歩ちゃんは今回のオレの新譜「What's Love」にも全面参加してくれていて、もちろんその流れで9月の発売記念ライブにも参加してもらうつもりでいたのだが、留学が決まってそれも不可能に なった。歩ちゃんの不参加は残念だけれど、これだけキャリアを積み重ねた後に、仕事を1年も休業するリスクをおかしてまで、再修行しようという姿勢はホン トに素晴らしいと思う。
 この日、その場にいたすべての人達が歩ちゃんの旅立ちを心から祝福していたし、帰りも皆楽しみに待っていてくれると思う。オレもその1人。
 歩ちゃんとの出会いは、自分にたくさんの影響や刺激を与えてくれた。どうも彼女はそのことに対してあまり自覚的ではないようだけれど。
 とにかく1年間、アメリカでの音楽生活をおもいっきり堪能してきてください!歩ちゃん、帰って来てからもよろしくね。

 この日も皆で朝方まで騒ぐ。打ち上げの途中から自分がDJになって、i-podから選曲。いや~、好きな曲で人を踊らせるのって楽しいなあ。
 アホでよかった。

2008年8月18日月曜日

本日も関西プロモーション

ああ飲み過ぎたあ。レーベルの川戸君もつらそう。
 朝から神戸KISS FMの収録をすました後、京都に移動してαステーションで番組収録。パーソナリティーの三井さんをどこかでお見かけしたことがあるなあと思っていたら、 80年代に京都で多いに盛り上がっていたファンク.バンド、イタチのヴォーカリストだったことを収録前に本人から知らされる。実は、自分は高校生の頃に実 家の近くにあったサーカス&サーカスというライブハウスで、イタチのライブを観に行ったことがあったのだ。ファンク.バンドというのを観たのは、多分その 時が始めてだったと思う。多いに盛り上がるステージに釘付けになりながら、いつか自分もあの場所に立ちたいと思ったものだ。
 三井さんと話をさせてもらうのはこの日が始めて。26年もの歳月が流れての対面である。繊細さと豪快さを併せ持った、気遣いのできる人だった。
 新譜を気に入ってもらえて嬉しかったな。収録の後、飲みに誘ってもらったのに、付き合えなかったのが心残り。また。
 
 この日はいきなり携帯電話が壊れてしまい、急遽京都駅前のショップで機種替えしてから、久し振りに湘南に戻る。
 少しほっとした。帰って来たなという感じ。

2008年8月17日日曜日

関西プロモーション

8/17(日)関西プロモーション
 午前中に大阪 FM802の収録を終えてから、午後に梅田丸ビル、タワーレコード入り。ライブ前に知り合いのお店の開店祝い用のDVDを5枚購入。午後3時からインストアライブ。たくさんのお客さんが集まってくれた。30分弱で凝縮したステージ。いい汗かいた。
 その後神戸のラジオ関西に場所を移して、スタジオにオーディエンスを迎え入れての中継ライブ。予想を遥かに超える応募があって、倍率の高い抽選になったとのこと。ありがたいことだ。
  この日はスタジオに置かれていたスタインウェイのグランドピアノを弾かしてもらったのだが、実に味わい深く、素晴らしい響きだった。相当に古い機種のよう で、鍵盤は象牙で出来ていた。いい楽器を弾くと、やはり気持ちがいいし、触発される。狭いスタジオで生音の響きを充分に生かした、とてもいいライブになっ た。
 ライブの後は、お世話になったラジオ局の若いスタッフの人達、遊びに来た地元若手ミュージシャンS、レーベルの川戸君らと神戸で飲み明かす。

2008年8月14日木曜日

2008年8月12日火曜日

ディープ大阪!

大阪 Rain Dogs
『RAINDOGS2008夏祭り』
【出演者】ちんどん通信社/ドラゴン&スネーク Show/ヤスムロコウイチ/クロダトオル/黒鯛/AFNICA/ロホレガロ/宮里ひろし/栄篤志/シーガン山下/スワンピーたけし&杉本Q仁美/珊瑚/リクオ/THE HEARTBEAT CREW

 早朝に富山を出て、神戸へ向かい、ラジオの収録をすませてから、9日に続いて大阪レインドッグスのライブイベントに出演。
 レインドッグスのオーナーのダケハラさんとは自分が大阪在住の頃からの付き合い。ここも自分が帰ってくる場所の一つ。
 ライブ中の客席とのやり取りは大阪ならでは。客席がつっこんでくれると楽しいなあ。ライブ後半はミラーボール回りまくり。お店のスタッフ、わかってくれてんなあ。
  それにしても「ディープ大阪!!」と言いたくなるようなローカル色の強いイベントだった。とにかく出演者も客もみんな濃い。どうみても一般人ではないとい う風貌、佇まいの奴らばっか。ライブ中客席に白虎社みたいな白塗りのダンサーまで登場して、踊りまくり。よく見るとかなり親父。
 こういう人達、こういうニオイ、ずっと残っていてほしいなあ。また帰ってきたいし。

2008年8月11日月曜日

満員御礼

富山アナザホリデー
 この日は前売りでチケットがソールドアウト。アナザホリデーにはもう5年くらい通っていて、いつもいい感じでやらせてもらっているけれど、売り切れは始めてのこと。昨日のもっきりやといい、何年も通っているお店でお客さんが増えているのは、とても嬉しい。
 アナザホリデーに来るときは恒例なのだが、ライブ前にチャリンコを借りて、富山港、岩瀬浜界隈を散歩。真夏にもかかわらず岩瀬浜に泳ぎに来ている人は少数で、なんだがのんびりと穏やかな空気。
 この日も何人もの人達と再会。打ち上げではプロレス話で盛り上がる。
 マスターのタカGの絵本、面白かった。タカGの奥さんで、カメラマンでもあるノーリーが撮った富山出身のシンガーソングライター、山崎雄弘君の写真は、オレの知らないユウ君でどきっとした。
 あと、アナザホリデーは紅茶とケーキはほんと美味しいのだけれど、この日食べさせてもらったカボチャプリンは最高に美味しかった。

 みんな、また。

2008年8月10日日曜日

もっきりや流リハーサル

金沢 もっきりや
 もっきりやに到着して、まずはマスターの平賀さんが入れてくれたコーヒーを飲みながら、カウンター越しに平賀さんとおしゃべり。リハーサルを始めた頃に桃の差し入れを持って来てくれた人がいたので、また休憩して皆でさっそくいただく。うまい。
 平賀さんが南佳孝の新譜をかけてくれる。力抜けてんなあ。いい感じ。よし今夜は南佳孝の曲を1曲歌おう。
 次に平賀さんが聴かせてくれたのが早川義夫さんの新譜「I LOVE HONZI」。亡くなる直前と思われるHONZI自身がヴァイオリンで参加しているライブ盤。しばらく聴き入って、しめつけられる。
 リハーサルがなかなか再開されないのだけれど、充分な気もした。これがもっきりや流のリハーサル。

 いいライブだった。もっきりやでは常に心地よくエネルギーが循環して、インスピレーションが湧く。
  もっきりや自慢のグランドピアノ、ベーゼンドルファーは素晴らしい鳴りをしているけれど、誰にでも弾きこなせるピアノではない。なかなかプライドが高いの だ。ところが、この日は最初から随分と心を開いてくれているような気がした。自分が変わったのか?ピアノが変わったのか?多分両方だろう。もっきりやの ベーゼンは愛されている。
 この日は山口洋がたまたま近くでライブをやっていたので、打ち上げの2次会か3次会で合流する予定だったのだが、たどり着けなかった。

2008年8月9日土曜日

オッサンにみえるかな?

大阪 Rain Dogs  
『見放題'08』
前¥2500 当¥3000 
RAIN DOGS、ムジカジャポニカ、HARD RAIN、HEAVEN'S DOORの4ヶ所でライブ見放題。出演者むっちゃ多数。

 前日に朝まで飲んで騒いで、昼間はラジオ出演をこなし、夜はライブ。元気やなオレ。
 飲んで騒いだそのままのモードでステージに上がった感じ。1人のピアノ弾き語りステージで客席がスタンディングというのはめずらしい。でも、オレこういうシチュエーションの方がワイルドにやれて好きやなあ。
  オレのライブを始めて見る若い子も結構多かったみたい。ステージから見える彼らのリアクションが面白かった。もしかしたら自分が学生時代に始めて有山じゅ んじさんを観たときみたいな感じなんかなあ。「何や?この人は。」って思ったもんなあ。出会った頃は、有山さんみたいになりたいなあと思ったけど、わりと すぐに、これは無理やと気がついた。でも、最近もしかしたらちょっと、あの人に近づいてきてるんちゃうか、と思う時もある。
 今のオレって、あんなオッサンに見えるんやろか?でも、あの頃の有山さんって、今のオレよりも若かったもんなあ。
 こういうイベントを地元の若者たちが企画しているのは素晴らしいし、頼もしい。誘ってくれてありがとう。
 Keeop on!!

2008年8月7日木曜日

また来るで!

静岡市 UHU
 日本全国各地をツアーしてきたけれど、静岡市は今までほとんど縁のない街だった。4年程前に一度ツアーで訪れているのだけれど 残念ながら縁が続かなかった。それ以降、数えきれないくらい静岡市を素通りしてしまった。今回、UHUの山下君が誘ってくれなければ、また何度も素通りし たことだろう。
 初のUHUライブ。目を閉じればソールドアウトかと勘違いするくらいに、ライブは盛り上がったけれど、実際の入りは厳しかった。 それでも、お客さんとスタッフからあれだけの笑顔とエネルギーをもらったら、また戻って来ないわけにはいかん。今回の縁はきっと続いてゆくだろう。ありが とう。
 実は、ライブ前に受け取った電話で、開演直前まで気が滅入っていたのだが、本番が始まったら全部忘れてステージに集中できた。その場にいる人達と音楽にすごく救われた。
 多分、自分は何があっても続けてゆくんだろうなと思った。

2008年8月6日水曜日

ニューアルバム「What's Love」発売!初期ベスト盤「ベスト~アーリー.イヤーズ1990-1995」も同時発売! 感謝

まず、アルバムの制作に関わってくれたすべての人達に感謝します。そしてアルバムの完成を楽しみにしてくれていた皆さんにも心から、「ありがとう」と言いたいです。
 「What's Love」は、多くの才能と熱意、そして音楽を愛する想いが凝縮されたアルバムです。恐らく自分にとって節目になる作品だと思います。
  同時にベスト盤をリリースできたことも、自分にとって意義深いことです。久し振りに過去の自分の音楽に向き合ってみて、もうこういう表現はできないだろう と感じました。それは悲しいことではない。稚拙さ、未熟さが気になったり、当時の気持ちを思い出して胸が締め付けられて、しんどく感じるところもあるけれ ど、“自分は、そのときにしか出来ない表現を続けている”ことをあらためて実感しました。
 これからもアホやりながら、変わらずに変わり続けます。

 レコーディングに参加してくれた主要メンバーを迎えて、大阪と東京で9月に行う発売記念ライブには、少し無理をしてでも参加して下さい。自分の集大成を見せるつもりです。

 よい夏を。

2008年8月5日火曜日

江ノ島花火大会ーLIVE,LIFE ,LOVE

 江ノ島花火大会を近くの砂浜で見る。
 夏の江ノ島は若者で大にぎわい。押さえきれない欲望、エネルギーが渦巻いている。自分もいつまでも若いつ もりでいるのだが、20歳前後と思われる若者達をみていると、やはり自分のああいう時代はとっくに過ぎ去ったんだなと実感する。40を過ぎてもファミリー を築かず、ツアー暮らしを続け、ハレの多い日々を過ごしていると、そんな当たり前のことも忘れそうになる。それで、時々ふと、自分が浦島太郎か、取り残さ れた鬼ごっこの鬼のような気分になったりもする。
 LIVE、LIFE 、LOVE。最近、この3つの言葉が頭の中を巡る。ライブだけの人生はあり得ない。日々の暮らしも大切に。そして、ハレとケの日々を繰り返しながら、愛のことを考え続けよう。
 こんな真近で本格的な花火大会を見るのは始めてかも。いや~、素晴らしい。回りの若者達は大盛り上がり。
 自分は体育座りで静かに、鮮やかに切なく彩られた夜空をながめ続ける。