2009年3月12日木曜日

チキンがチェンジ

神戸 チキンジョージ
「セツナグルーヴ2009~トリオで行こう!」
サポート:寺岡信芳b/朝倉真司perc
 チキンジョージは 神戸老舗のライブハウスである。実は数年前に一度店を閉めて、その場所は更地になってしまった。それが去年2年半振りに同じ場所で再び新装再オープン。驚 く事にチキンジョージが再オープンするのは今回が3回目である。95年には震災でビルが倒壊している。再オープンにあたって以前のスタッフの多くがまたチ キンジョージに集合した。
 昨年8月、神戸に別件で来た際、チキンジョージのことが気になってぶらりと寄って見た。そうしたら顔見知りのスタッフ が自分をとても暖かく迎え入れてくれた。その日の夜中にはチキンのオーナーからも電話があり、一緒に夜更けまで飲み明かし、チキンでのライブを約束したの だった。
 で、今回やっとライブが実現。寺さん、朝ちゃんと来れたのが嬉しい。
 新しいチキンジョージは以前の雰囲気を残しつつも、やはり色々と変化していた。
  スタンディングで500人を超えるキャパにしてはステージが低く客席がとて身近に感じられた。これだけのスペースで、しかも客席が横に広いと、真ん中あた りに柱があるのが普通なのだが、それがないからどこからでも見やすい。地下にあっても天井が高いから閉塞感がない。そして客席天井には多分自分が今まで 知っているライブハウスの中で一番でっかいミラーボールが設置されていた。
 今回はグランドピアノがあるのも嬉しい。決して扱いやすくはないけれど実によく鳴る弾きごたえのあるピアノだった。
  新しいチキンはスタッフの顔がよく見える。オーナーのコジマさんの話によれば、今回のチキンジョージは自分達お店の人間が本当にやりたいと思うライブばか りをやりたい、今までは東京からのツアーミュージシャンの出演がほとんどだったけれど、地元のミュージシャンにももっと門戸を拡げ、地元の人達にこの場所 を目指してもらいたいとのこと。「もうルーティンワークはしたくないんだ」そんなコジマさんの言葉が印象に残った。
 つまりチキンジョージは今まで以上に意志を持ったローカル色の強い場所にチェンジしていたのだ。それはとても頼もしい変化だと思った。
 もともと音響も良い上に、チキン専属PAの正木さんもとても丁寧な音作りをしてくれたから、ほんと気持ちよく演奏できた。この夜のチキンジョージは実にあったかい愛に満ちた空間だった。当然いいライブになった。
  このトリオ編成でのライブは今の自分の最も旬な部分を見せられるライブだと思う。この夜そのことをあらためて実感した。トリオ編成ということもあって、や はりヘルツをやっていた頃を思い出した。新曲にはどれも手応えを感じた。もっと新しい曲を作ろうと思った。焦ってもできひんけどね。
 またチキンジョージには年内に戻ってくるつもりだ。
★開演前、楽屋にて。

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