2009年9月29日火曜日

HONZIの取り持つ縁

吉祥寺 Star  Pine's Cafe
「HONZI LOVE CONNECTION 2」
【出演(順不同)】早川義夫+佐久間正英/フィッシュマンズ(茂木欣一、柏原譲)/中川五郎/リクオ/三代目魚武濱田成夫/みっち。/福(熊坂義人+スパン子)/伊藤ヨタロウ/鈴木亜紀/UA/etc.
 HONZIが亡くなってもう2年が過ぎた。
 この日はフィシュマンズの欣ちゃん(ドラム)と譲君(ベース)が一緒にオレの曲を3曲演奏してくれた。自分の体に新しい血が流れ込んだような感じ。きっとまた共演する機会があるだろう。
 HONZIがつないでくれた縁である。
 この日の出演者は肝を据えて好きに生きている人達ばかり。皆の演奏を聴いていたらHONZIの姿が見えてきた。彼女も好きに生きた。

2009年9月27日日曜日

入間SO-SOのお引っ越し

埼玉県 入間市 MUSIC CAFE SO-SO
MUSIC CAFE SO-SO PRESENTS 「 LIKE A ROLLING STONE 」
【ライブ出演】三宅伸治 / リクオ
 SO-SOが入間の元米軍ハウス街「ジョンソンタウン」でカフェ営業を初めて2年半。今日の営業を持って、SO-SOは同じ入間市内に引っ越しすること になった。彼らが初めてSO-SOをオープンさせた場所は川越市で05年の事だったと記憶している。SO-SOを仕切っている酒井夫妻とは彼らがお店を オープンさせる前からの付き合い。
 なんだか定期的に引っ越しを繰り返すのは彼らのスタイルになってきたようだ。それにしても入間に越して来たからのSO-SOは、地元の人達を中心とした 音楽好きが集まるコニュニティーのような様相を呈して、どんどん魅力的な場所に成長していたから、引っ越しは少し残念な気もする。酒井夫妻本人やここに 集っていた人達も同じような気持ちを持っているに違いない。
 けれどこれは前向きなスタートでもあるので、この場所での最終日はそれほど湿っぽい空気にはならなかった。自分がお店にいる間はライブも打ち上げも大盛り上がりであった。
 SO-SOというお店の名前は、この日の共演者である三宅さんのモジョクラブ時代の曲名からきている。三宅さんにとってもこの2年半の間SO-SOは帰ってくる場所だった。
 あの日以降三宅さんのステージに接するのは3回目だけれど、毎回、振り切るような気迫と哀しみが同居したパフォーマンスで、この日も観ていてなんとも言 えない気持ちになった。ステージの後半では「雨上がりの夜空に」と「ジャンプ」が続けさまに演奏された。もちろんお客さんは大盛り上がりである。三宅さん はある役割を担ってゆく決意をしているのだろう。
 この日は急遽チェロの橋本歩とヴァイオリンの阿部美緒がライブに参加してくれた。歩ちゃんは音楽修行のためボストン1年間滞在して、先月末に帰国したばかり。この日が久し振りの再会&共演だった。阿部美緒との音合わせも久し振り。
 1年数ヶ月のブランクはすぐに埋まってしまった。2人のグルーブが以前よりもさらに生き生きと伝わってきた。歩ちゃんのチェロの音色は以前より太くおお らかに聴こえた。彼女が心と体全体で音楽を味わい楽しむ姿勢が皆に共鳴してとてもいい演奏ができた。
 2人を迎えての10月の東京ライブがほんと楽しみ。
 
 SO-SOお疲れさま。再スタートを楽しみにしてるよ。
 これからもよろしく。
 Keep on rollin'!!

2009年9月24日木曜日

レコーディング再開

 本日からまたレコーディング再開。今のところレコーディングの日は毎回快晴。お陰で素晴らしい景色に囲まれながらの作業。
 この日は演奏する曲と虎丸座から見渡す景色がとてもリンクしていた。

 こんなふうに自然に抱かれながらレコーディングをするのは、今回が初めての経験だ。
 現代人の多くにとって「自然に抱かれる」という感覚は、大人になるにつれ、既成の価値観やせわしない時間の流れに縛られることによって、失われがちのように思う。
 自分の場合、ツアー暮らしの中で、多様な日本の風土、時間の流れの一端に触れることによって、そういう感覚をじょじょに思い出したような気がする。
 自分が今住んでいる湘南藤沢は自然と街が同居している感じ。自宅からチャリンコで5分行けばすぐ海に辿り着く一方、10分行けば猥雑な飲み屋街である。 自分は完全に街から離れた暮らしはできないように思う。どうもいつもどちらか一方だけ、というのがだめなようだ。常に聖と俗のバランスのなかで、時には引 き裂かれたりしながら暮らしてゆくのがこれからも続いて行く自分のスタイルなのかもしれない。

2009年9月22日火曜日

和歌山3ヶ所目

和歌山県有田郡有田川町 地域交流センターALEC(アレック) 
 ツアーで和歌山を3ヶ所も回る人って、なかなかおらんやろな。
 有田に移動する前に田辺の街をぶらつく。狭い路地裏が多く残っていて、懐かしさと味わいを感じる。

 有田川はあきらかに人口よりもミカンの方が多い街だ。ライブ会場のアレックの回りもミカン畑が続いていた。
 アレックは図書コーナーや多目的ホール、喫茶コーナー、会議室などを備える多目的施設で、今年オープンしたばかりだそう。野外には広々としたオープンテラスがあり、全体に開放的で魅力的な空間だった。

 会場に備え付けられたヤマハのグランドピアノはうぶな音がした。まだあまり多くの人に弾かれていない感じ。けれど、ステージで弾き続けているうちに、こちらの思いに応えて次第に鳴りがよくなってゆくように感じた。
 声はよく響いた。これだけ響きを味わえると、たっぷりと間をとれる。

 この日のライブをブッキングしてくれた尾根さんは、美容院とPA会社をやりながら、地元でさまざまな音楽イベントを20年以上も企画し続けているそう だ。打ち上げの席で、これからやってみたいイベントの話を色々と聞かせてくれる尾根さんの表情は本当に生き生きとしていた。

 明日帰宅してまたレコーディング再開。

2009年9月21日月曜日

二日酔い、そして紀伊田辺へ

和歌山県田辺市 ウツボムーン
 ツアー中の二日酔いはつらい。幸い移動時間が短かったので、チエックアウト時間を延長して昼まで寝る。
 夕方にやっと回復。

 紀伊田辺にライブで初めて訪れたのが大学4年生の時だから、この街との付き合いも長い。ウツボムーンのマスターの為さんとは当時からの付き合い。
 役所で働いていた為さんはオレが歌う「ケサラ」に背中を押されて、長年勤めた役所を辞める決意をしたそう。ウツボムーンがオープンして早くも5年が経過した。会う度に為さんの笑顔が柔らかくなってゆく印象。
 為さんとはプロレスファンという共通の趣味があって、この日は絶版になっている貴重なプロレス本を数冊いただく。

 今日はステージでアルコールを一滴も口にしなかった。
 頭がとてもクリアーで、随分と落ち着いて演奏できた。観に来ていた馴染みのお客さんからライブの後に、「今日は山から降りて来た人のような演奏だった。」と言われる。
 明日も飲まずに演ろう。
 ライブの後もビールと焼酎水割りを1杯づつ飲んだくらいで、日付が変わる前にホテルに戻った。

2009年9月20日日曜日

奈良から和歌山へ

和歌山市 オールドタイム
 ツアーの2日目は、旅に体が慣れていなくて、疲れがどっと出る事が多い。この日もやはりそうで、寝起きがつらかった。
 それでも和歌山への移動前に、久し振りの奈良だから、東大寺と法華堂を拝観する。大仏様を拝むのは小学校時代の遠足以来。とにかく圧倒された。小学生の 時に観た感覚、感動の記憶が一瞬にしてよみがえってきたような気がした。法華堂の仏像の数々も実に魅力的だった。

 オールドタイムとの付き合いは長くて、もう20年になる。今年の5月に場所を移転して以降、訪れてるのはこの日が初めて。店の雰囲気はそんなに大きくは 変わっていないけれど、地下から地上1階に変わって、開放感が加わった。場所が変わっても音がそんなに変わらないのが不思議。ちゃんとオールドタイムのあ のいい響きがして、嬉しかった。

 この日もカヴァー曲を多く演奏した。実は、自作でも他作でも、ステージで演奏している時の気分はあまり変わらない。演奏している時は、他人の書いた曲で も自作のような気持ちになっている。早くから自分に人の曲をすぐにカヴァーできる能力が備わっていたら、もしかしたら今程オリジナル曲を作ることはなかっ たのかもしれない。

 この日はマスターの誘いに乗って深酒

2009年9月19日土曜日

12年振りの奈良

奈良 ビバリーヒルズ 
 なんだかツアーに出るのは久し振りの感じ。といっても1月半くらいしか間はあいていないのだけれど。移動中、物販物を詰め込んだ旅の荷物がやたらと重たく感じられた。
 奈良は訪れるのもライブをするのも12年振り。ライブ会場のビバリーヒルズは世代交代していて、以前のマスターの息子さんがお店を仕切るようになってい た。そう言えば京都のライブハウスの老舗である磔磔や拾得も、マスターの息子さんがお店で働いていることを思い出した。ライブハウスも息子の世代が引き継 ぐ時代が来始めたようだ。

 この日は、ステージに上がって演奏を始めたら、なんだかテンポや乗りが普段のライブとは微妙に違った。どの曲もテンポが遅めで、乗りがゆったりとしてし まうのだ。レコーディングの途中でツアーに出たことが影響しているのだろう。最初は違和感があったのだけれど、それを無理に普段のライブでの乗りに戻そう としないよう心がける。
 しばらくするとその乗りにピントが合ってきた感じ。アルコールの酔いが回ってきたことも影響していたのかもしれない。演奏中は、レコーディングの時以上 にたっぷりと間がとれて、響きを楽しめている気がした。「いつもこんな風に演奏できて、歌えたらな」とさえ思った。とてもいい気持ち。 アルコールが合法 でよかった。
 しかし、飲みながらの演奏は大概にしておかねば。
 初めて人前でオザケンの曲を演奏してみた。

 久し振りの奈良ライブには数人の知人が足を運んでくれて、嬉しい再会を果たすことができた。20年振りに再会した奈良在住の知人は、バンドでベースを弾いているという16歳になる息子を連れてきてくれた。その少年の目の輝きがとても印象に残った。
 
 奈良にもまた戻ってきます。ありがと。

2009年9月18日金曜日

ライブDVD「What's Love?LIVE」について

 ライブDVD「What's Love?LIVE」が発売になった。
 実は、どこのレーベルとも契約を交わさず完全自主制作で作品をリリースするのは今回が初めてである。故に制作過程で初体験の作業が色々とあって、また勉強させてもらった。
 自主制作の利点を生かして、今回は自身の裁量で制作時間に随分と時間をかけた。制作費に関しては、目先の採算を度外視した。1年で採算がとれなくても、 5年かけてでも採算が合えばそれでよいという発想。といっても知れてるけど。とにかくこの音と映像は残すべきだと、確信していた。
 サウンドのミックスと映像の編集には今迄なかったくらい長時間立ち会った。自分のこだわりに根気よく付き合ってくれた映像作家の寺澤氏とサウンドエンジニアの松田氏には心から感謝したい。
 寺澤氏は限られた条件の中で、映像のグルーブ感と臨場感に徹底的にこだわった編集を心がけてくれた。映像を観れば彼の凝縮された熱量が伝わるんじゃないかと思う。
 サウンドのミックスに関しては、松田氏との完全2人3脚体制で作業を進め、現場で思いつくあらゆることを試した。それによって、今迄いだいていた疑問、 問題点が随分と解決した気がする。この作業を通して学んだことは、今後大きな財産になるだろう。今迄のオリジナル作品の中で、サウンド面において最も自分 のイメージに近づいたミックスに仕上がったと思っている。この条件でここまでのことができるのだと実感できたことは大きい。本当のところを言うとこのライ ブ盤をCDでもリリースしたいくらいだ。
 このライブDVDに参加してくれたサポートメンバー、寺岡信芳(ベース)、坂田学(ドラム)、朝倉真司(パーカッション)、阿部美緒(ヴァイオリン)、 笠原あやの(チェロ)の演奏は素晴らしい。この作品を残す気になれたのは、彼らの参加と演奏があってこそだ。
 
 今回の自主制作DVDに続いて、年明けに発売予定のアルバムは久し振りにメジャーレーベルからの発売になる予定。
 自分も来年でデビユー20年になる。何か節目がつけられたらなと思う。

2009年9月17日木曜日

9/17(木)アラフォー卒業?

 45回目の誕生日は一人リハーサルスタジオでむかえた。
 45歳だと、もうアラフォー卒業なんかな?
 午前0時を回ったら祝福メールや祝福電話をいくつかもらった。午後2時前にスタジオを出て、行きつけのバーへ行ったら、マスターと馴染みのお客さん達 が、自分を待ち構えていたみたいに祝福してくれた。近くに住む某ミュージシャンが店に置いてあったギターを弾いて、皆でハッピーバースデーを歌ってくれ た。少し照れた。
 人の誕生日は覚えない人間なのにありがたいことだ。
 人に対して丁寧に生きていきたいなと思う今日この頃。

2009年9月13日日曜日

江ノ島野外イベントに行く

 「海さくらミュージックフェスティバル」の会場の一つになったオッパーラの7周年を記念して江ノ島で開催された野外フリーイベントにチャリンコででかける。
 会場には地元の顔見知りが結構集まっていて、自分も地域住民になってきたなあという実感。
 イベントのトリは、こちらに越して来てから知り合ったケンゴ率いるフリーキーマシンがつとめた。ケンゴは、藤沢で「ECHO BEATS」というフリーライブイベントを主催したり、飲食店や学校から廃油を回収してバイオディーゼルを作り、野外で行われる音楽イベントに供給するな どのエコロジー燃料精製活動をしたり、音楽居酒屋を経営したり、とにかく湘南を面白おかしく盛り上げているユニークでエネルギッシュな男。
 フリーキーマシンのサイケデリックでスペーシーなサウンドと江ノ島の空を染めてゆく夕陽のグラデーションが見事にマッチしていた。彼らのサウンドは湘南で育まれたんだなと思った。

2009年9月12日土曜日

地元ライブ

方迄、体がだるくて仕方がなかった。レコーディングの疲れやら何やらたまっていたものがどっと出た感じ。
 夜は、藤沢に越して来てからとてもお世話になっているミュージックバーでのライブが入っていた。さすがに今日はちょっときついな~と思って、ステージの 最初からアルコールの力を借りた。演奏を始めるとすぐにスイッチが入って、疲れは飛んでいった。この日はカヴァー曲中心の選曲。ステージで初めて演奏する 曲も数曲あった。ライブはよく盛り上がった。このお店ならではの乗り。地元にこういう空間が存在するのはほんとありがたい。
 ライブの後もお店に残って、マスターが選曲してくれる心地よい音楽に心を委ねて飲み続けた。



2009年9月11日金曜日

湘南でレコーディング中

 「海さくらミュージックフェスティバル」を終えてから、ほとんど息つく間もなく今週からレコーディングを再開している。
 今回の作品は前回と打って変わって完全ピアノ弾き語り。録音場所は自宅からチャリンコで10分、「海さくらミュージックフェスティバル」の会場の一つに もなった虎丸座である。江ノ島に渡る橋のたもとにあるビルの7階で、江ノ島と海を一望できる最高のロケーションの中、グランドピアノを2台並べて、作業を 進めている。今迄のレコーディングの中で最もリラックスできる環境だと思う。
 その一方で、今回の弾き語り録音というスタイルは、ミスの許されない一発勝負の緊張感があって、いつものレコーディング以上に集中力を使っている。
 作業は時には煮詰まりながらも1歩ずつ前に進んでいる感じ。1テイクでOKが出ればかっこいいのだけれど、なかなかそうはいかない。自分の限界と可能性に向き合う日々。
 それはとても充実した時間でもある。もっといけるはずだ、限界を超えようと、あきらめずにテイクを繰り返すうちに色んな景色が見えてくる感じ。こんな集中した時間をずっと続けて行くことができたら、自分はもっと遠く迄いけるのになあと思ったりする。
 煮詰まりかけたときには、空を優雅に舞う鳶や、暮れ行く夕陽のグラデーション、夜を彩る突然の打ち上げ花火、美しいお月さん、さまざまな光景に救われて いる。時々暴走族の爆音が響いて録音が中断することもある。とにかく閉塞感のない空間というのはありがたい。何か繋がりのようなものを感じながら演奏でき るのだ。
 こういう時間を積み重ねてゆけば自分はまだまだ成長できるなあと思う。
 
 来週は一旦レコーディングはお休み。週末から4ヶ所ツアー。なんか久し振りの感じ

2009年9月8日火曜日

「海さくらミュージックフェスティバル」無事終了。ほんま、ありがとう。

「海さくらミュージックフェスティバル」2日間、無事終了。
 イベントが終わった翌日はさすがに抜け殻の状態で、何も手につかず、ぼんやりと過ごした。やっとブログを更新する気力が戻ってきたのだけれど、印象に残る場面や受け取ったものが多過ぎて、まだ頭の中でまとまらない感じ。
 「フェイス・トゥ・フェイス」「ローカル発信」「コラボレーション」「エネルギー循環」「出会い」「共鳴」
 たくさんの人達が集まってくれたことも嬉しかったけれど、これらのキーワードを実感できるフェスを皆と一緒に実現できたことが、何よりも嬉しかった。
 このフェスには、お客さん、スタッフ、出演者、参加してくれたすべての人達を含めて、雑多な人種が集まった。
 メインステージに集まった人達の年齢層は老若男女と言っていいくらいに幅広かった。子供達が楽しそうにテラスを駆け回るなかで、心地よいアコースティック・ミュージックが空にとけていった。
 イベントを主催する「海さくら」代表の古澤くんは船具を作る会社で働いている。古澤君とともに「海さくら」を支える川上くんは花火師である。「海さくら」のボランティアスタッフは皆普段は音楽業界に関わりのない仕事を持つ人達ばかりである。
 出演者もアコーステッックというキーワードのもとに、さまざまな年代、バックグランドを持つ人達が集まってくれた。初日に出演してくれた、らぞくのボー カルのリュウタくんは、お母さんが同じ日の出演者だった小坂忠さんのファンなんだと教えてくれた。半ば伝説の人的な存在だった小坂忠さんのライブに初めて 触れた人も多かったと思う。自分は忠さんのステージでもピアノを弾かせてもらったのだけれど、そこにはまだ自分が感じた事のないタイム感、グルーヴがあっ て、とても貴重な体験をさせてもらった。そのステージで、長年カヴァーさせてもらっていた「機関車」を共演できたことは格別の感慨があった。
 同じくカヴァーさせてもらっている南桂孝さんの生Want you(「スローなブギにしてくれ」)を聴けたのも嬉しかったなあ。
 各会場で出演者同士のさまざまなセッション、初共演、コラボが実現した。イベントの最中に山口洋、Pすけくん、ユカリさん、オレの4人で「湘南パトロール隊」なんてユニットも結成されて、どこかでまた4人のライブが実現しそうだ。
 夕陽をバックに古謝美佐子さんと石嶺聡子さんが2人で歌った「花」も素晴らしかったなあ。2人の声は天に響いていた。
 再会も色々。ウルフルケイスケ君とは20年来の知り合いだけれど、最高の再会を果たせた。あの笑顔は叩き上げの本物だ。顔だけじゃなくて、体中が、そしてギターがはち切れん程にときめいて、皆を幸せな気持ちにさせてくれた。
 クレイジーフィンガーズはほぼ1年振りのステージ。しかも斎藤有太は4年振りのクレフィン復帰。今年の春頃、有太くんがオレを訪ねて湘南まで来てくれた ことが、復帰のきっかけになった。ステージも客席も総立ちで弾けまくった。12月には有太くんが参加してのクレフィンツアーも決定。詳細は来週月曜に発表 です。お楽しみに。
 このイベントを通して出会った人に同じような顔をした人は1人もいなかった。チラシとフライヤーを持って回った湘南の各お店のマスターもそれぞれに癖のある人達ばかりだった。もちろん出演者も皆どこかにアウトローのハートを持った人間の集まり。
 そういった顔の違う人間が集まって共鳴できるのがいいのだ。
 「海さくらミュージックフェスティバル」で実現したコラボは出演者同士だけではなかった。2日目のメインステージでは、夕暮れ時ステージ後方に富士山が シルエットで浮かび上がり、その頂上に夕陽が沈んで行く「ダイヤモンド富士」が実現。時間にして2、3分の出来事。その間、演奏は中断され、お客さんは総 立ちになり富士山と夕陽のコラボレーションにみとれた。
富士の頂上に夕陽が沈みきったとき、客席からは惜しみない拍手がわき起こった。素晴らしい自然のコラボレーション。

 実に心地よくエネルギーが循環した2日間だった。自分の役割を実感できることは幸せである。
 来年はさらに充実した祭りを目指したいと思う。
 ほんま、ありがとう。

2009年9月5日土曜日

本日「海さくらミュージックフェスティバル」です

正午
ブログの更新がしばらく滞っていて申し訳ないです。
後日まとめて更新します。

今日明日いよいよ「海さくらミュージックフェスティバル」開催です。
お陰さんで天候にも恵まれてほっとしてます。
アップした写真は、一昨日ウルフルズのウルフルケイスケ君、山口洋、Pすけ君と海さくら用のリハーサルをしたときと、その後飲みに行ったときのもの。
出会い、再会、繋がりに感謝の一日でした。今日もそのような日になるでしょう。
もう一枚は本日のイベント会場の一つ虎丸座から撮影した湘南の夕陽です。

ほな行って来ます。
楽しむぞ~。