2009年12月29日火曜日

「ナイーブ」との距離感

【出演】リクオ/しゃかりきコロンブス/奇妙礼太郎/ふちがみとふなと/空団地/杉瀬陽子/酒井ヒロキ/高木まひこ/他多数
 大阪にトンボ帰りして再びマーサのステージへ。マーサの7周年を記念して総勢19組が出演する長丁場のライブイベント。自分の出番はトリでセッションを仕切ることになっていた。
 午後4時からライブが始まってマーサにゆかりのある地元ミュージシャンが次々に演奏してゆく。すべてのライブを見たわけではないけれど、特にしゃかりきコロンブスと奇妙礼太郎のステージが印象に残った。
 しゃかりきのサンディーや奇妙の歌を聴いていると、胸の奥の柔らかい部分に触れられる感覚がある。共通するキーワードは「ナイーブ」。きっと2人の学生 時代は、優等生ではないけれど、不良にもなりきれず、自意識を持て余し、行き場なく孤立していたタイプじゃないかと勝手に想像した。それは中高時代の自分 の姿でもある。
 出演者、お客さん、スタッフを含めて、この日のマーサに集まった多くの人達がこの繊細な感覚を共有していたように思う。
 自分はこの10数年、「ナイーブ」との距離感をいかに自覚して表現するかということがテーマの一つであり続けた気がする。それが清志郎さんとの共作「胸が痛いよ」を封印し続けた理由の一つにもなっていたように思う。
 セッションの最後が清志郎さんナンバーのメドレー5曲で締められたことは、この夜を象徴的しているように思えた。
 エンディングにふさわしい盛り上がり。世代を超えて、あの感じを皆で共有した。

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