2010年12月9日木曜日

梅津さんとの東北ツアー初日

仙台市 サテンドール2000 「リクオCDデビュー20周年記念LIVE」
リクオwith梅津和時(sax他)
 大学を卒業してすぐの頃、始めて東京にツアーに行った先で、梅津さんに出会った。場所は高円寺のJIROKICHIというライブハウス。梅津さんと近藤房之介さんのブルースセッションの前座で、自分が弾き語りをさせてもらったのだ。
 その時の自分のライブを観ていた梅津さんから声をかけてもらい、つながりが生まれ、音楽事務所を紹介してもらい、梅津さん自らプロデュースを買って出て くれて、とんとん拍子に話が進み、翌年のメジャーデビューが決まった。つまり梅津さんは自分がプロとして音楽で食って行く道筋を作ってくれた人なのだ。
 梅津さんから学んだことは多い。プレイヤーとして素晴らしいだけでなく、人としても尊敬できた。出会った頃から、偉そぶったり、かっこつけるところがな くオープンマインド、そして「素直さ」を大切にしている人だった。いいものはいいと認められる人だった。
 梅津さんは、自分にとってはこの業界の父親のような存在。90年代半ば頃から、親離れを意識し始めて、随分と試行錯誤したけれど、やっと力を抜いて素直な気持ちで、再び梅津さんと音が交わせるようになれたことが嬉しい。
 こうして梅津さんの故郷である仙台に一緒に来れて、自分が長い間お世話になっているお店で、一緒に演奏できたことは感慨深かった。
 サテンドールのじゃじゃ馬ピアノはかってない鳴りの良さだった。
 梅津さんのサックスは実に表現豊かに歌い続けた。この夜はボーカリストが2人いるみたいだった。
 出会いもあり、別れもあり、記憶に残る夜になった。
 ありがとう。

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