2011年5月2日月曜日

5/2(月)敦賀にて原発の話をする

福井 敦賀市 酒菜楽アリーナ
 金沢から福井県敦賀市へ。
 この日のライブ会場であるアリーナのマスターの野口さんから、リハーサル前に原発の話を色々と聞かせてもらう。
 福井県が15基もの原子力発電所を抱えていることを、日本のどれくらいの人達が知っているのだろう。中でも、敦賀にある日本原子力発電の1号機は、日本最古の軽水炉で、安全性を疑問視する声の特に多い原発である。
 野口さんの話によると、街で働く約50%の人達が原発に関わる仕事に就いているのだそうだ。原発との関わりを抜きにして、この街での暮らしてゆくことは 難しい。それでも、野口さんは、福島原発の事故をきっかけに、「この街の中から原発に異を唱える者が出てこなければいけない」との思いを強くしているそう だ。

 リハーサルを終えた後、被災地である相馬の知人と電話で話をした。山口洋の呼びかけで集められた募金で購入し、届けられたロシア製のガイガーカウンター がとても役に立っているとのこと。今日の相馬の放射線量は高めだそう。一般市民がガイガーカウンターを必要とする時代がくるとは。

 この夜のライブには、お店の常連さんが多く集まってくれて、とてもいい盛り上がりになった。
 この日は清志郎さんの命日。気持ちを込めて歌った。

 打ち上げにもお店の常連さん達が多く残って、賑やかな宴になった。楽しい話もたくさんしたけれど、宴も半ばを過ぎたあたりから、話題はまた原発のことが中心になった。
 話を聞いていて、今回の福島原発の事故が、原発と共に暮らす敦賀の人達に与えたショックと不安の大きさを感じた。小学校の頃から学校の授業で原発の安全 性を教えられてきたという30代の男性は、今回の原発事故で、信じ込まされていたことが嘘だった、裏切られたとの思いを強く持ったそう。
 この日は、敦賀原発2号機で放射線濃度が上昇との報道も。

 「今日のライブ、いろんなことを忘れて久し振りに心から楽しめました」
 ライブ後にお客さんの一人から受け取ったこの言葉が、とても心に響いた。

 ビン.ラディン、拘束ではなく、殺害。アメリカという国家の恐ろしさをあらためて感じた。

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