2011年5月4日水曜日

5/4(水)祈りは伝わる

祝春一番2011 40周年記念(4/30、5/1、5/3~5/5開催)
【場所】大阪 服部緑地野外音楽堂
【出演】リクオ/有山じゅんじ(vo,g)/石田長生(vo,g)/いとうたかお(vo,g)/小川美潮(vo)・スプラゥトゥラプス/木村充揮 (vo,g)withMOON CALL梅津和時(Sax)小山彰太(d)井野信義(wb)阿部篤志(pf)/坂田明(sax)Unit/笑福亭福笑/豊田勇造(vo,g)&YUZO BAND/ヤスムロコウイチ(vo,g)etc.
 この16年間、ゴールデンウィークの時期は、大阪で開催される野外イベント、春一番に参加するのがずっと恒例になっている。
 出演者の大半は馴染みの人達ばかり。楽屋では、例年のように方々で、再会の挨拶が交わされていた。ただ今年は、その風景の中に欠かせなかった阿部さんの姿がない。
 フータさんと共に春一番を引っ張ってきた阿部さんは、昨年の11月に亡くなられた。イベンター、マネージャー、プロデューサー、ミュージシャン等さまざ なま顔を持っていた阿部さんは、何をするにしても、お金のニオイからは距離を置き、自分の感性を信じ、損得抜きで人を愛し、愛され、街に生き続けた人だっ た。自然、今年の春一番は阿部さん追悼の色合いが強くなった。
 会場にはほぼ満員のお客さんが集まった。会場全体が終始「これぞ春一番!これぞ大阪!」と言いたくなるような、ステージと客席の距離のない、土着的で、 ゆるくて、ベタで、明るくて、自由な空気に包まれていた。それは阿部さんがフータさん達と一緒に作り出した世界だった。
 自分のステージは、1曲ソロで歌った後、梅津さんにサックスで参加してもらった。ステージでは終始、どこか穏やかな気持ちだった。心は充分に開かれてい た。客席を眺め、天に向かって歌った。今迄の自分の春一番のステージの中で、一番の盛り上がりだったかもしれない。
 祈りは伝わる。そう実感できたステージだった。

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