2011年9月21日水曜日

「有事の際にミュージシャンだと言ってられるか?」という問いかけ

 台風が関東直撃のさなか、藤沢某所にて、おおはた雄一君を迎えてセッションと対談を撮影収録。そこに、前日渋谷DUOでのライブを終えたばかりの山口洋があらわれ、急遽彼も撮影に参加。
 3人で話していて、ヒロシのある言葉が自分の心の中にひっかかって、考えさせられた。これからの音楽活動についてそれぞれが語り合っていたときのこと。 「今の日本は有事で、そういう時期に自分はミュージシャンだとは言っていられない。」ヒロシはそんなふうに話した。ミュージシャンという立場を置いても、 世のために行動する。彼の正義感、強い意志が伝わる言葉だった。
 誤解のないように言えば、今のヒロシはミュージシャンという立場でも、この状況の中で自分が出来うることを、やろうとしていると思う。「MY LIFE IS MY MESSAGE」を通した活動が、その最もたるものだろう。
 ヒロシの言葉を聞いて、俳優の山本太郎さんのことを思い出した。彼はやりがいを感じていたであろう俳優という仕事を犠牲にして、異を唱え、行動を起こしている。
 で、自分はどうなんだ?ヒロシの問いかけに対して性急に割り切った答を出すべきではないと思う。ただ、1つ言えるのは「有事の際も、自分はミュージシャ ンであり続けたい」ということだ。そして、どんな時も、なるべくふざけていたいし、笑っていたいし、不謹慎でもいたい。世の中を覆うヒステリックな空気に 対して、チャンネルを合わせたくない。
 けれどもちろん、忘れちゃいけないし、目を背けてはいけないし、怒るべきだし、異議を唱えるべきだと思う。
 自問自答ばかりでは、行動が遅れてしまうかもしれない。有事の際には、とっさに行動することがより必要とされるだろう。けれど、有事だからこそ、ヒステ リックに付き合わず、日常から少し離れた場所での思考を維持することも大切だと感じる。自分の中に色んな自分がいる。
 さて、あなたはどうですか?

 部屋に返ったら、どこからから飛んできた瓦で、窓ガラスが割れていた。関東でここまでの暴風雨を体験するのは始めてかもしれない。

 夜中には暴風雨がおさまる。混沌とした思考を経て、曲作りを始める。言葉もメロディーもとてもシンプル。曲作りを続ける内に、心がしなやかになってゆく ような感覚。この曲はきっとケイヤンの影響があるなあ。また明日から始まるケイヤンとのツアーで歌ってみよう。
 どんな時も歌い続けたい、弾き続けたい、音楽をやり続けたい。

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