2011年12月17日土曜日

白石カフェミルトンにて

宮城県白石市 カフェミルトン
 白石のカフェミルトンとの付き合いはまだ4年程なのだけれど、その間とても濃密な付き合いをさせてもらっている。ミルトン三浦夫妻の音楽に対する真っすぐで純な姿勢からは、ホントに多くの力をもらい続けている。
 3.11以降、ミルトンを訪れるのは今回が3回目。前回ミルトンに来た時は、お店に隣接する民家が地震で倒壊し、その後撤去され更地になっていたのだけれど、今回はその場所に民家が建設中だった。
 マスメディアで取り上げられることはないようだけれど、白石も震災の大きな被害を受け、そのダメージを今も引きずり続けている。3.11以降、街の人口 は減少。ここへきて放射線量が上昇しているそうだ。最近、東北の他の街でも線量が上昇しているという話を地元の知人から聞いた。季節によって風向きが変わ り線量の高い場所から風が吹いたことや、落ち葉が放射能をまとっていることなどが、その原因と考えられているそう。

 この日は、南相馬市からやってきた柚原君がPAと開演前のDJの両方を担当してくれる。彼からは、先日相馬市で山口洋が中心になって地元の人達と一緒に 開催した復興支援イベント「SOMA WEEK」の話も聞かせてもらう。県外からも多くの人達がイベントに訪れたそうだ。被災地の人達と話していると、「自分達の現状を知ってもらいたい」とい う想いを強く感じる。その声に耳を傾け続けなければと思う。

 この日のミルトンのアプライトピアノの鳴りは今迄の中でも最高だった。調律師の今野さんのこだわりと愛情を十分に感じた。
 この夜のライブに集まった大半は、リピーターのお客さんだったように思う。自然、自分の旬な気分を伝えることを優先して、新曲をたくさん演奏した。くさ い言い方だけれど、その場にいた人達と短い瞬間でも想いを分かち合えたような気がした。この瞬間、この場所でしかできないライブができたという充実感が あった。

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